名台詞
マイルーム
; 「ご主人様! ……って、呼んで欲しい?」
:マイルーム会話2。 マスターに対して、茶目っ気たっぷりに訊ねる。もちろんそう呼ぶサーヴァントもいるが、彼女の場合なんか別の意味に聞こえる。
; 「甘やかしてあげるわ。うふっ」
:マイルーム会話3。 またダメマスター製造機か。
; 「権力を盾にする人間は嫌いよ。……色々あったもの。」
:マイルーム会話「嫌いなこと」。 まさしく権力に翻弄され、最終的には命まで奪われた彼女にすれば、嫌いなものが『権力を盾にする人間』というのは当然かもしれない。
; 「ダ・メ・よ」<br>「そうね、小指くらいならいいわよ」
:マイルーム会話「絆Lv1」、「絆Lv2」。
:この時点では一体何がダメで、小指くらいが一体何を指すのかはハッキリしない。
; 「あら、驚いてどうしたの? 私が触るのはおかしい?」
:マイルーム会話「絆Lv3」。
:急にここから好意的になる上に何がとは言わないが物理的に触れているご様子。
; 「そうそう。触り方、上手くなったじゃない」」
:マイルーム会話「絆Lv4」。
:主人公は彼女の何を触っているのだろう。
; 「うふっ。そうして結局、小指と小指が一番気持ちいいのよね」
:マイルーム会話「絆Lv5」。
:指切りか、赤い糸的なものか。いずれにせよ彼女の経歴を考えるに、「結局」という部分に意味深なものを感じる。
幕間の物語
; 「ええ、マスター。このマタ・ハリを信じてくれるあなたのために、全力を尽くします!」
: 自身の幕間の物語『メルトダウン・ラヴァー』にて、戦闘に突入する際の台詞。
: たとえ伝説の女スパイであっても信頼を向けてくれるマスターのためならば、と慣れない戦闘でもやる気を見せる。
; 「ほら、膝を貸してあげるわ。」<br>「さあ、あなたの話を──聞かせて、ね?」
: 同上、魔性の女性の十八番。たとえその前に戦い、負かした相手であってもすぐに虜にしてみせる。
: マシュはその手管に素直に舌を巻いたが、「坊や。いい子でちゅね~」と'''相手の趣味の幼児プレイに合わせ始めた'''時点で慌ててストップを掛けに行った。
; 「王様なんて、私の経験から考えると一番楽よ」<br>「だって王様って国の一番なんでしょう? だから、世界で一番癒しを欲しがるのよ。」<br>「もし欲しがらないとすれば、民のために……あるいは神のために全てを捧げるような人か、<br> さもなくば民が全てを捧げると理解している暴君かしら。」
: 同上。王様相手の諜報は難しくないかと危惧するマシュに、マタ・ハリはむしろ一番簡単だと答える。
: 王は孤高であるが故に、誰よりも癒しを求めるというのはある意味筋が通っていると言えよう。また、王の寂しさに付け入るというのは、悪女の基本でもある。
; 「ほら、この目を見て下さらない? 私の目は、太陽」<br>「陽の目を持つ女──それが、私の名前よ。さあ、全てを告白しなさい」
: 同上。たとえ王であっても、全てを告白させる「陽の目」。数多の人間を虜にした彼女の目に抗しきれる人間は稀であろう。
本編
; 「勤勉な紛い物が、怠惰な本物を超えることはままあるわ。」
: 『禁忌降臨庭園 セイレム』より。 [[マシュー・ホプキンス]]による魔女狩りの一部始終に対してのコメント。
: 娼婦、スパイとして「演じる」ことに一家言ある故か、他の面々が史実に伝わるホプキンスの人物像との乖離に違和感を示す中で一人だけ違った観点からある程度の納得を持って事実を受け入れていた。後に判明するホプキンスの動機や行動原理を一部言い当てたともいえる発言で、彼女の観察力の高さが窺える。
: [[ギルガメッシュ|あらゆる宝具の原典たる「本物」]]に[[衛宮士郎|投影された「偽物」]]が敵わないなどという道理はない、という『[[Fate/stay night]]』の一幕を思い起こさせる発言でもあるほか、Fateシリーズに限らなくとも所謂'''「本物を超えていく偽物」'''とは、時折アニメやゲーム、漫画等のサブカルチャーにおいて見られるシチュエーションである。
; 「これでも私、セイレムの殿方全員を平等に愛しておりますので。」
: 同上。公演後に言い寄ってきた男が、自分になびかなかった腹いせに難癖をつけてきたのを軽くいなしての一言。こんなことを白昼から憚らず口にするあたり、悪女の面目躍如といったところか。
: この一件が原因となってセイレムでの彼女は窮地に立たされることになってしまうのも、悪女らしい顛末ではあるのかもしれない。
; 「きっと私は、生まれついての役者だった。」
: 同上、回想の中の自分自身に向けた言葉。「陽の眼を持つ女」という名はおろか、品位ある女性ですらないと自身の出生を振り返っており、それらの称号を演じることで生きてきた自分を指して「役者」と評している。
; 「私は、その時はじめて、心の底から人を憎み、殺してやりたいとすら思った……。」
; 「一度は愛したはずのあの人を。愚かにも愛してしまったからこそ。」
; 「──そう。心の底では何度だって殺していたのだ……。」
: 同上。生前の夫であるルドルフとの関係を振り返り、息子が亡くなった直後の様子を回想している。
: それは影を落とさないはずの太陽に潜む、決して知られることのない影であった。
イベント
;「困ったわねぇ。酔った勢いを利用して、既成事実が作れなくなっちゃうわ……。チラッ」
:『2代目はオルタちゃん』より。[[ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ]]から断酒薬を飲まされてしまい、自分の特技(?)が封じられた事をボヤきつつ主人公に流し目を送る。赤面する主人公にマシュが焼き餅を焼いたのは、言うまでもない。
;「私にも……きっとどこかに、聖杯を使ってレベル100にしてくれるマスターがいるはず……」
:『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』より。バニヤンを励ましつつメタ発言を述べて消滅する。<del>やはりリヨ系イベント。</del>
:割と「望みは薄いけど……」的なニュアンスで言っているが、彼女はアタッカーとしてはともかくサポーターとしては'''極めて優秀'''なため、(レベル100までいくかどうかはともかく)聖杯転臨しているマスターはそう珍しくなかったりする。
;「しょうがないわよ、男の子だもの」
:『徳川廻天迷宮 大奥』より。
:敵方である[[松平信綱]]が[[ビーストⅢ/L|カーマ]]の分身を侍らせて悦に入っている姿を見、乳母代わりであった春日局が「息子同然に育てた子のそんな言葉は聞きたくない」と憤慨したことに対して。
:彼女らしいといえばらしい物言いであり、同イベント内ではそれ以前にも春日局が家光将軍の艶本を整頓してしまった一件に対し「そういう教育は難しい」などいち母親としてのコメントをしているのだが、とはいえ彼女の享年や英霊としての容姿、精神からしてもこの時の信綱は彼女と同世代ないし年上である。知恵伊豆さえも「男の子」とは、相変わらずなかなかのママっぷりである。
;「愛は人を幸福にするけど、不幸にもする、っていうことなのかしらね……。納得するしかないわ」
:同上。
:カーマとマーラという神性の二面性を「愛という同一のものを善と悪の片面で捉えたに過ぎない」とするカーマの言葉を聞いて。幸福な愛を求めながら生涯手にできず、それ故に不幸のまま没した彼女にはなかなか重い言葉だった模様。
;「マスター! 私に掴まってていいから、気持ちが悪かったら、私に吐いてしまってもいいから!<br> どうか、お願い、折れないで! あなたである事だけは、忘れないで……!」
:同上。
:カーマにより彼女の愛に溺れるだけの存在へと堕とされそうになる主人公を繋ぎとめようとした際の発言。普段はおおらかで茶目っ気も見せ、周囲が慌てる中でも落ち着いて振る舞う彼女がここまで切羽詰まった様子を見せるのは珍しい。文字通りの危機的状況であったことももちろんだが、マスターの人間性を尊いものと感じていることが窺い知れる言葉。
;「愛するって行為を独り占めされちゃったら困るわねぇ。私もその関係で英霊になっちゃったみたいなものだし。<br> ま、それが本当の愛だったかどうかは内緒だけどね?」
:同上。
:カーマの「愛は自分が全人類に与えるだけでよい」という発言に対して。娼婦としてかスパイとしてか、多くの相手に愛を囁き、また囁かれてきた彼女だったが、この言葉を発しながらいつものお茶目な笑顔を取り戻している。愛というものに複雑な思いを抱える彼女ではあるが、それが故に英霊となりこの戦いに参戦していることを決して嘆いてはいない様子。
;「うふふ。はーい、ママン」
:同上。
:事態収拾後、活躍したサーヴァント達へ料理を振る舞おうとするブーディカに後ろから抱き着くという珍しく甘えた言動に対し「料理中に後ろから飛びつくのは危ない」とやんわり注意されていた。包丁を持っていないことは確認していた、と言い訳しつつも素直に頷いており、一連の騒動で春日局という「徳川の母」とでもいうべき存在に接していたためか人肌恋しくなっていたのかもしれない。
:「甘やかしてあげる」というセリフもあった彼女が、子供のように他者に甘える貴重なワンシーンである。
:一方「ライダークラスであるブーディカに向かって背後から抱き着くアサシンクラスのマタ・ハリ」という構図は、'''相性的にはブーディカ側が圧倒的に不利かつ危険な状況である'''ため、ブーディカはその辺りの危機感も感じていたのかもしれない。
その他
;「抱かれる度にきれいなものが増えていく。口づけする度に価値あるものが増えていく。<br> 生きるために必要なのに、私にはこれっぽっちも必要ないものが、無限に増えていく。<br> そしてその度に、本当に必要なものが遠ざかっていくのです」
: 彼女の絆礼装「価値なき宝」の解説文。
:男の欲望に翻弄された彼女にとって本当に必要なものは、愛した者と幸福な家庭を築くことだった。しかし、スパイである彼女が得たのは、ソレとは真逆───欲望の象徴ともいえる「高価な財」だった。
; 「欲しいものはたくさんあるけど、やっぱり何よりあなたの愛が欲しいわね、マスター」
: 彼女からのチョコ礼装「ジャワより愛をこめて」の解説の一部。
: 欲するものはあれど、マスターからの愛を最も必要している。それは、彼女が生前、手にすることができなかったモノなのかもしれない。