メモ
*宝具演出最後の背景には、ベトナムの世界遺産『ハロン湾』が使われている。ハロン湾は冷酷で貪欲な北の王を追い払った南海竜王・貉龍君(ラクロンクアン)が尾を叩きつけた事で出来たと言われており、この貉龍君の物語は徴姉妹の英雄談と紐付けされ、ベトナム人の起源として語られることも多い。また、言わずもがなベトナムや日本といったアジアにおける竜は『水』とも関連が深く、恵みの雨を求める『雨乞い』に繋がるのも必然と云えよう。
*姉の徴側には'''『殺された夫の血に染まった衣を纏って復讐を誓った』'''という物騒な逸話がある。彼女の衣装や髪に赤色が混じっているのはこの所為なのだろうか…?
**6世紀頃の文献によると当時のベトナムは女性社会だった為、君主たる夫亡きあと妻が代わって主導者を務める事自体は不自然ではなかった。
*最終再臨のセイントグラフには、ベトナムの国花である睡蓮の花と縁起物にあたるトンボが描かれている。トンボは徴弐の髪型、睡蓮は第三再臨時の戦闘で武器の一つとしても使われている。
*二人とも頭の上に小さな子象を乗っけており、戦闘時は合体攻撃で援護してくれたりもするが、正体は一体何なのか彼女たちにもよく分かっていない。<del>Fateではよくある話</del>
**『Grand Order material ⅩⅤ』の設定資料によるとこの子象たちはマイペースな性格らしく、ピンクの姉象が攻撃を、青い妹象が防御を主としているらしい。
**ちなみにベトナムでは象に乗った姉妹の銅像や版画・刺繍等が多く出回っており、民間信仰における象徴の一つではないかとプレイヤーからは推測されている。また、東南アジアで象が騎馬として使われる事はよくあったりする。
*アタック時のボイス「メコンデルタ」とはベトナムの最南端に位置する地方の名前で特に意味はなく、上記の説明にあるように姉妹が活躍したのも現在のハノイを中心とする北ベトナムである。単純にカッコイイのと気合いを入れる為に言っていると思われる。
*名称の一つである「ハイバーチュン」とは本土ベトナム語での読み方<ref group="注">読みの区切りとしては『ハイ・バー・チュン』とするのが正しく、真ん中の長音は省略される場合もある。</ref>。姉妹それぞれの名前も日本では「ちょう そく」、「ちょう に」と呼ばれる。
*ベトナム出身のサーヴァントとしてはベトナムセイバーこと<ruby><rb>黎利</rb><rt>レ・ロイ</rt></ruby>が『[[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]』に登場しているが、『Grand Order』に実装したのは徴姉妹が初。