名台詞
;「……ただの、<ruby><rb>グレイ</rb><rt>どっちつかず</rt></ruby>です」
:[[グラニド・アッシュボーン]]にお前は何者かと問われて。霊園の生まれでありながら霊を恐れ、故郷で望まれていた者にも最終的になりきれなかったどっちつかずの存在、というグレイの卑屈な心情が表れている。
;「<ruby><rb>Gray</rb><rt>暗くて</rt></ruby>……<ruby><rb>Rave</rb><rt>浮かれて</rt></ruby>……<ruby><rb>Crave</rb><rt>望んで</rt></ruby>……<ruby><rb>Deprave</rb><rt>堕落させて</rt></ruby>……」<br>「<ruby><rb>Grave</rb><rt>刻んで</rt></ruby>……<ruby><rb>me</rb><rt>私に</rt></ruby>……」<br>「<ruby><rb>Grave</rb><rt>墓を掘ろう</rt></ruby>……、<ruby><rb>for you</rb><rt>あなたに</rt></ruby>……」
:『槍』の封印を解き放つ詠唱。彼女の意識は死に絶え、遠く失われた大いなる神秘を起動させる為の歯車と化す。
;「<ruby><rb>最果てにて</rb><rt>ロンゴ</rt></ruby>――」<br>「<ruby><rb>輝ける槍</rb><rt>ミニアド</rt></ruby>――!」
:真名解放。其れはかつて騎士王が振るった、世界を繋ぐ聖槍。
;「拙の顔のことは……嫌ったままでいてください」
:師匠であるエルメロイⅡ世と交わした最初の約束。自分の物ではないアーサー王の顔を故郷の人間は崇める様に見ていたが、エルメロイⅡ世はその顔の意味を知っていた上で恐れた初めての人間だった。彼女にとってはその反応こそが嬉しかったのだ。
;(――会わせて、あげたい)
:双貌塔での事件が終わった後、イスカンダルの聖遺物に向けて感慨深げに呟く師匠を見た後に。彼の苦労と彼の王への想いを傍らで見続けていたグレイが故郷を出てから初めて抱いた「願い」であり、彼の為に尽くす原動力の一つになった。
;「クズですね」
:腑海林の仔の中で倒れていたメルヴィンの浮ついた女性交友の呟きを聞いた後の一言。イヴェットとはコンマ秒レベルで意見が一致し、そのまま見捨てていこうと思ったがメルヴィンがⅡ世の親友と聞いてギリギリ踏みとどまった。
;「拙、は、師匠を、みんなを、守り、たい。守れる、自分で、いたい」
:迫りくるヘファイスティオンの宝具を前に不安に満ちていた所をカラボーに諭され、自分が望む在り方を必死に口にする。その決意は遂に『槍』の十三拘束を解放させるに至った。
;ずるい。<br>その言い方は、あまりにずるい。ずるすぎる。ついさっきまでの自分がどんな思いだったか、ちっとも分かってないくせに。
:グレイがエルメロイⅡ世についていくと決めた直前の過去まで飛ばされた際、彼が真っ先にグレイに会いに来なかった理由として「私の事を知らない君と会う勇気が無かった」と言われて。結果として二人とも記憶はそのままだったのだが、彼との半年以上の日々はグレイにとってかけがえのない時間となっており、そんな自分と同じ気持ちを抱いてくれていた師匠を涙を零しながらぽかぽかと叩き続けるのだった。
;「……師匠は馬鹿ですね。そんなの、申し訳なさそうに言わないでください」<br>「だって、そんなものは、とっくに預けています」
:「私に命を預けてくれないか」と言うエルメロイⅡ世に対して、ただ当たり前のように言葉を返す。
;「拙は、師匠に、笑っていて、ほしいんです」
:ドクター・ハートレスを巡る事件で葛藤に苛まれるⅡ世へ涙ながらに口にした言葉。会ってまだ一年に満たない自分にこんな事を言う資格はない、と言う強い自己嫌悪に押し潰されそうになりながらも、それでも伝えたい気持ちを必死に吐露し続ける。そんな臆病な彼女の強い想いはついにⅡ世を立ち上がらせた。