Fate/EXTRA CCC
;「諦める? 何を言うんだ。人間は始めから諦めている。<br> 全能ではないのだから。我々は諦めながらでしか生きられない生物だ。<br> そんな事を、まさか、今さら君が?」<br>「それは諦めではない。結論だ」<br>「ここに一枚の絵があるとする。私は欠片だ。<br> パズルの欠片。絵に開いた穴。いまだ埋められない空白。<br> <ruby><rb>余白</rb><rt>わたし</rt></ruby>があるうちは、絵は完成しない。<br> だから私は欠片であり続けた。完成してしまった絵は、それで終わりだからね。<br> 無論、人生は完成する事が目的だ。どのような生命も、どのような文明も、いつかは終わる。<br> 我々はその終わりを目指している。今も、昔も」<br>「だが、いま君が描くその絵は―――<br /> <ruby><rb>完成</rb><rt>おわり</rt></ruby>に足る、<ruby><rb>美しい紋様</rb><rt>アートグラフ</rt></ruby>と言えるのかね?」
:欠けた夢を通じて主人公に語りかける。「そこで終わってしまっていいのか」と。
;「ああ―――」<br>「――その言葉こそ、君のすべてだ」
:主人公の答えを聞いて。どこか満足気に。
;「君には重荷を背負わせ続けた。幸せであるのなら私も嬉しいよ。……うん。嬉しいのだけど―――<br> アレはちょっとないな。うん、ない。<br> キャスター。君、ああいうのが本性なのかい?」
:ムーンセルの悪戯か、過去と未来のキャスターとそのマスターたちが邂逅する。彼なりにキャスターのことを思ってはいるようで、未来のキャスターが幸せそうなのは嬉しいようだ。しかし、さすがにあのはっちゃけっぷりにはついていけない模様。
;「確かな事は、君と私は敵同士という事だ。どうやら―――私たちは、決して相容れない者らしい。」
:キャスターが二人いるという状況に混乱しつつも、敵と見れば容赦はしない。しかしまだお互いを知らないとはいえ、後に自分の思想を託そうとする者に対して「相容れない」と言い切ってしまっている。確かにその通りになるのだが……
;「気にしなくていい。君の性能はその程度だ。性能以上の結果を、私は求めない。<br> だからこの敗北は必然だ。」
:また敗北してしまったことをトワイスに謝罪するキャスターへの台詞。
:相手を責めないトワイスの善性であると同時に、相手を見限ってしまうトワイスの悪性。
:とある未来ではコレが人類へと向けられてしまうことになる。