魔神王ゲーティア
;「ようこそ諸君。 早速だが死に給え。 無駄話はこれで終わりだ」
:1回目の戦闘開始時の台詞。大偉業を執り行う為、その障害を排除しにかかる。
;「助けを請え! 怯声をあげろ! 苦悶の海で溺れる時だ! それが、貴様らにとって唯一の救いである」
:2回目の戦闘開始時の台詞。これこそが『終わりのある命』への救いだと断ずる獣の決意。
;「ではお見せしよう。貴様等の旅の終わり。この星をやり直す、人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!<br> 第三宝具、展開。 誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。<br> ──さぁ、芥のように燃え尽きよ!<br> 『<ruby><rb>誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの</rb><rt>アルス・アルマデル・サロモニス</rt></ruby>』!」
:原罪のⅠ。人類終了を告げる光帯。圧倒的熱量を以て唯一の障害である世界最後のマスターと雪花の盾を焼却しにかかる。
;「我が偉業! 我が理想! 我が誕生の真意を知れ!<br> この星は転生する! あらゆる生命は過去になる!<br> 讃えるがいい──我が名は、ゲーティア! 人理焼却式、魔神王ゲーティアである!」
:第三宝具、展開。玉座上空の光帯から収束発射された光が人類史を守護する英霊を宙の果てまで吹き飛ばす。
;「──崩れていく。我々わたしの結合が、解けていく──!光帯を回せだと……! 我々の敗北だと……!?<br> そのような愚行を犯せるものか! 我々の計画は一点の綻びも許されない!その為の3000年だった。その為の時間神殿だった。<br> わずかであれ“不具合の可能性がある”天体創造なぞ、我々が、死を憎んだ我々が、行っていいものでは断じてない……ッ!」
:真のソロモン王の第一宝具によって結合が解けた結果自我を得た魔神柱のなかの一柱「ガープ」から自分達の偉業を残すため失敗の可能性が残っていながらも、それを無視してでも直ちに時間跳躍を行う事を進言されて。
:例え成功する可能性の方が高かったとしても、人の不完全さから生まれた獣故にその行為は決して容認できるものではなかった。
;「責務───責務……!<br> この私に、全能者である我々(わたし)たちに、貴様ら人間どもを見守る事が責務だというのか!そもそも『人間の一生』なんてものを見せつけられて面白いとでも!?<br> うんざりだ!どうあっても消えるだけ、最後は恐怖しか残らない!<br> 人間の一生なんぞ、絶望と憎悪の物語だ!そんなもの、見て楽しい筈がない……!」
:かつての主人であった真のソロモン王から「お前は責務から目を背けた」と指摘されたことへの返答。
:過去、現在、未来のすべてを見続け、遂には人理焼却にまで至った魔術式達の、<ruby><rb>人間</rb><rt>せかい</rt></ruby>に対する絶望の絶叫。
;「なぜ貴様は戦う! なぜ<ruby><rb>我々</rb><rt>わたし</rt><ruby>に屈しない!なぜ、なぜ────なぜ、ここまで戦えたのかを───!」
:英雄王からの言葉によって人類最後のマスターである彼/彼女の真価を見誤っていた事を認めての台詞。
:それに対する彼/彼女の答えはごく単純なものであった。
;「──生きる、為──ただ自分が、生きる為、だと……?──そう、か。人理を守ってさえ、いなかったとは。<br> …確かに、我々の間違いだ。過大評価にも程があった。生存を願いながら死を恐れ、死を恐れながら、永遠を目指した我々を打倒した。<br> なんという──救いようのない愚かさ。救う必要のない頑なさだろう。<br> 手に負えぬ、とはまさにこの事だ。は──はは──ははははははははははははははははははははははははははは!」
:ごく当たり前の答えを返され、『憐憫』の理を持つ獣はようやく人間というものを理解した。