人間関係
Fate/Grand Order
; [[主人公 (Grand Order)]]
: 監獄塔に落とされた主人公に対して人間の悪業を見せることで導き、最後にはその命を以て送り出す。七日間の死闘、戦いと殺し、親しい者と頼れる者がいない隔絶された空間での試練は、主人公の精神を鍛え上げた。それはロマニに『見違えるような成長』と称されるほど著しいものであった。
: 人類史を焼却から救うマスターに、「悪辣な運命と現実に翻弄されるエドモン・ダンテス」の写し身としての姿と、ファリア神父やエデのような「憎悪の偶像として現界した巌窟王に寄り添う者」としての姿、二つの像を見出す。
: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
: 以降は主人公の事実上の専属サーヴァントのような存在として意識の裏側に潜み、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまったり、深刻な精神干渉を受けていた際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
:奏章Ⅱでは彼に責務を果たさせるため、自身が作成した特異点へ彼/彼女を導く。そして事が終わった後は彼/彼女の下及び精神から去ることとなる。
;[[ゲーティア]]
:『空の境界/the Garden of Order』ではオガワハイムを新たな特異点に仕立てるべく自身に依頼してきたが、彼が恩讐を持たないことを理由に造反し、オガワハイムをサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用した。
:続く『監獄塔に復讐鬼は哭く』でも捕らえた主人公を確実に抹殺しようとした彼により再投入されるが、その悪辣な所業に自身は激怒し反旗を翻す結果となり、最終的には思惑通りの形で計画を失敗させた。
:一度拒絶されたにも関わらず再投入していることから一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方はその在り方を全く好ましくは思っておらず噛み合わない。彼の憐憫は巌窟王の怒りに対する侮辱であるとしている。
;[[ナイチンゲール]]
:『監獄塔に復讐鬼は哭く』で初共演。記憶を失っていた彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせた。
:後に最後の裁きの間で自身を止めようとする彼女と対峙。死霊を味方に付けて向かってきた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。彼女の正体には薄々理解がある程度ではっきり気づいてはおらず興味もなさげであったが、記憶を喪った状態でも彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
:彼女曰く、彼女こそが真なる「傲慢」を司る英霊であったらしい。巌窟王が「傲慢の具現」として主人公に殺される為に立ちはだかったことを加味すると、彼こそが彼女から座を奪った調本人であり、その影響/衝撃で彼女は記憶を忘却していたと考えられる。
:この事を気に留めているからか、自身の幕間や彼女の幕間、イベントなどで度々絡んでいるが、カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も(普段は「バーサーカー」と呼ぶものの)時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは[[ジル・ド・レェ]]や[[ファントム・オブ・ジ・オペラ|ファントム]]と同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
;[[両儀式]]
:オガワハイムで戦った「殺人鬼」。彼女からは「人間好き」と評されている。
:彼女曰く、彼と自身は「同じタイプ」であるらしい。
; [[ジャンヌ・ダルク]]
: 同郷の存在だが、彼が苦手とし相容れぬと位置付ける人物。悲惨な最期を遂げたにも関わらず、人間に対する憤怒・憎悪を否定した彼女の存在は、彼の芯にある激情を否定するものだったためである。彼は世界に裏切られたが如き彼女が、復讐の炎を抱いていない訳がないと彼女の在り方を疑っている。
: 彼女は、監獄塔において唯一自らの意思で介入した存在であるという。ここでゲーティア自身が直々に巌窟王を選んだという彼の発言と、彼が「傲慢」の座を奪っていたことと、ジャンヌが「憤怒」の座に入り込んだことを総合すると、巌窟王こそが真なる「憤怒」を司る英霊であったのだと考えられる。加えて言うならば反旗を翻した彼がその役割から『脱獄』したことによって生じた空席にジャンヌが乗じたということではないだろうか。
: また彼女は、主人公にエドモンダンテスの生い立ちを語り聞かせたり、それを踏まえて彼を説得・救済しようと試みた。後悔と改心の果てに籠姫の愛によって人間へと回帰した彼ならば、と信じての行動である。
: だが、彼女が語ったのは『モンテクリスト伯のエドモン』の物語であり『実在した男』の人生ではない。だからであるのか、彼女の語りに対して「オレは違う」と彼は返した。
;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]
:同じ復讐者として色々思うところがある模様。新たなアヴェンジャーとして現界した彼女の行く末を静かに見守る。
:亜種特異点Ⅰでは[[ヘシアン・ロボ]]の攻撃により致命傷を負った彼女を救助した。
; [[ファントム・オブ・ジ・オペラ]]
: 監獄塔において「嫉妬」を司った英霊。彼の慟哭を聞き、彼こそ人間であると讃えた。
; [[フェルグス・マック・ロイ]]
: 監獄塔において「色欲」を司った英霊。巌窟王曰くこれは本人というわけではなかったらしいが──。
: それは異世界幻視譚である『トゥヌクダルスの幻視』に登場する獄卒。拷問場の一つにて強欲な者の魂へ拷問を施すアケロンという怪物がいる。拷問はこの怪物の体内にて行われるのだが、この顎を支えていた巨人の名前がフェルグスなのである。彼は同じくアルスター物語に登場するコナルの名を冠した者と共に怪物の顎を支えている。ただ、これは元々アルスター物語に登場する彼とは同一の存在ではないという見方があり、実際に作中においても巌窟王から別の存在であると語られている。
; [[ジル・ド・レェ]]
: 監獄塔において「怠惰」を司った英霊。一見ミスキャストに見えるが、この場合の怠惰は「やるべきこと(騎士としての役割や振る舞い)をやらずに自分の好きなことに没頭している」という意味合いと、「神への祈りを怠ること」が当てはまる。
; [[ジル・ド・レェ〔セイバー〕]]
: 「憤怒」の間にてジャンヌと共に現れるが、あくまで巌窟王を救おうとするジャンヌの抑えも聞かずに巌窟王を倒そうとして返り討ちにあう。
: イベント中で各ボスに用意されている特殊スキルをジャンヌではなく彼が使うため、実際には彼が憤怒の担当だったのかもしれない。
; [[カリギュラ]]
: 監獄塔において「暴食」を司った英霊。今回は主人公の状態を逆手に取り、意外な姿を見せた。
; [[天草四郎時貞]]
: 監獄塔において「強欲」を司った英霊。巌窟王は彼を甚く気に入っている。人の善を好むからこそ悪性を否定しようとした彼の精神を評価している。苦悶と苦悩の果てに全てを赦して、世界に善を成そうとした彼の歩んだ足跡。それを指して世界で最も高潔な復讐譚であると捉え、敬愛している。
: 「世界を救わんとするその強欲、まぎれもなく人間性の顕れである」と。
: 天草の幕間の物語2では、彼の依頼で[[天草四郎時貞 (剪定事象)|主人公の悪夢が実体化した姿]]を祓うための現実と精神世界の橋渡し役を担った。
;[[アンリマユ]]
:元祖アヴェンジャー。自身と同類でありながら、自身とは違う在り方をする存在。その在り方を尊重している。
:一方彼からは「どれだけ利害が一致していても後ろからバッサリやるのがオレたちアヴェンジャー」という前置きの後に「黒コートの新入り」は例外であり、'''報復の在り方が異なった亜種'''であると言われている。
;[[ヘシアン・ロボ]]
:同じアヴェンジャーのサーヴァントとして、彼らの復讐に憐憫とある種の使命感を抱かせている。
;作家サーヴァント
:自身の人生を作品にされたことで思い入れがあるのか、執筆に取り組んでいる彼らにコーヒーを差し入れてほしいとマスターに要望する。彼自身も時折自分で入れたコーヒーを持っていっている模様。
:なお、現在彼の人生を著作にした本人はまだ実装されていない。可能性はあるため、実装された場合の反応が期待されるところである。
;[[シャーロック・ホームズ]]
:亜種特異点Ⅰでの彼の変装相手として姿を借りられる。
:その理由は「巌窟王の姿と名前であれば、見破られることを前提にしても主人公の信頼をある程度勝ち得た上で接触・忠告出来る」というもので、その無二の信頼関係があったからこその選択であったらしい。
:英霊の、引いては『シャーロック・ホームズ』について実在と架空を扱ったシナリオが幾つか存在していることから、彼もまた巌窟王と同種の在り方をしている可能性がある。
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
:彼からは「悪を以て正義を為した」として興味を抱かれているものの、フランクに接しようとする彼を無視し全く相手にしていない模様。
;[[ウィリアム・シェイクスピア]]
:亜種特異点に現れた本来の目的は「囚われていた彼の救助を依頼されたから」とのこと。
:依頼主は彼のファンとのことだが、これに該当するもので巌窟王と縁があるのは「ハムレット」に感激して劇作家を志したとされるデュマその人である。
;[[マリー・アントワネット]]
:同郷の者で「王妃」「伯爵」と呼び合う。その歩んだ悲劇と、それを経て尚笑顔である少女に対して彼は思う処がある。彼の言葉に対して、彼女は自身の在り方を応えた。
:なお、巌窟王が投獄された間接的な原因に[[ナポレオン]]の存在があり、父がボナパルト派だったため収監時に余計に話が拗れたという背景が原典にはある。
;[[アントニオ・サリエリ]]
:『灰色の男』という信仰と偶像を受けた歪極まる在り方を成す者。サリエリ曰く、巌窟王とは「リズムが合う」らしい。
;[[佐々木小次郎|用心棒]]
:亜種並行世界の下総で敵対した相手。
:ゲーム版では特に絡みは無かったが、コミック版では本拠地に偵察に行った際に遭遇して交戦している。
;[[カーマ]]
:主人公の意識内に侵入してくることが多いが、基本的に無害だと判断しているのか積極的に排除する様子はない。
;[[ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕]]
:こちらはカーマと比べると害があると判断しているのか、伝言を残すだけだったにも関わらず即座に黒い炎で焼き尽くそうとした。
;[[平景清]]
:2部5.5章とイベントを経由して縁が出来ていた為か、夢を通じて本質を探り当てられそうになり、敵意を向けた所で現れ退けた。
;[[アビゲイル・ウィリアムズ]]
: サーヴァントになった経緯の他、[[禁忌降臨庭園 セイレム|並行世界]]の自身が今もなお密接に主人公と関わっている点が類似している。
: その為か幕間2節では霊基不調の原因が『彼』にある事を見抜かれている他、[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
:奏章Ⅱではカルデアから退去する自身の代わりに、主人公の精神を守る役割を彼女に任せた。
;[[オベロン]]
: 同じく[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]]
:奏章Ⅱにおいては彼から、「<ruby><rb>小宇宙</rb><rt>ミクロコスモス</rt></ruby>」についての話を聞いていた。
:恐らくは「不可逆廃棄孔 イド」の作成、或いは主人公の精神にいるカリオストロを倒すための参考にするため、彼から話を聞いていたと思われる。
;[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|殺生院キアラ]]
:コミカライズ版『[[禁忌降臨庭園 セイレム]]』で共演。
:プレイヤーからは主人公の精神の守護者としては最大限の警戒対象ではないかと前々から目されていたが、主人公が依頼して精神内に招き入れたとはいえ案の定棘のある対応をしていた。
MELTY BLOOD: TYPE LUMINA
;[[マシュ・キリエライト]]
:自分同様、カルデアから迷い込んだ人物であり、「共犯者」のパートナー。
:そのためか去就に気をかけており、最後には自分がガイド代わりになってカルデアへ帰還させた。
;[[牛若丸]]
:自分同様にカルデアから召喚されたサーヴァント。
:いつもの格好が格好なので「今回は自重しているな」と胸を撫でおろしている。
;[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]
:下記の「タランテラ」の現代における姿。
:当然ながら印象は最悪であり、神学者から変わり果てた有様に呆れ果てている。
:ロアの背景に対して生前よりも知識があるらしく、その計画に意義があると理解したうえで「彼の計画を潰せるだけで価値がある」というほどに怒りを向けており、切り捨てている。
:この際、ロアからは「お前は特にこちら寄り」と言われている。
;[[シエル]]
:聖堂教会の一員。
:彼は「鉄の女」と褒め称え「このような人物がいるならこの町も大丈夫だろう」と高く買っている。
:また彼女からは「炎の中に、主の威光を感じる」「罪の浄化に特化している」と言われている。またこれに加えて「その炎は第八秘蹟会のもの」「それはもう味わいました。その責め苦では私の肉体は崩れない」と言われている。
;[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
:星の触覚にして真祖の姫君。そしてこの世界における遠野志貴の恋人である。
:彼は同じく招かれた存在であるマシュや牛若丸と違い、彼女が真祖の姫であると理解しているようだ。
:また彼女からは彼の外套に対して『素敵なコートね。仕立てた職人と、選んだ人の想いが今も生きているって感じ!』『貴方の旅は終わりのないもののようだけど、きっと、最期にはその人が待っているでしょう!』という言葉を贈られている。
:それを聞いた彼は哄笑を上げ『貴様こそ、よい旅の終わりを迎えるであろう!』と言葉を返している。
:彼女曰く、辛いのに無理をしているところが志貴にほんのちょっぴり似ており、こうした激励を贈りたくなったそうだ。
生前
;メルセデス
:愛し合った相手。しかし二人の仲は第三者により引き裂かれ、その傷心につけこまれてフェルナンに体を許し結婚。アルベールという一人息子まで産んだが、心は決して折れておらず、生きているかどうかも分からぬダンテスを愛し続けていた。その為作中では唯一、モンテ・クリスト伯の正体がエドモン・ダンテスだとひと目で気づいている。
:後にフェルナンの悪行とダンテス自身に起きた一連の出来事を聞かされ、息子共々夫を見切り捨てた。
;[[ファリア神父]]
:シャトー・ディフで偶然から出会った老賢者。この世界において聖堂教会に属した者。
:「人々は愛され、救われるべきである」と心から信じていた、敬虔で高潔な人物。
:第八秘蹟会やその裏で蠢く陰謀に気づき、いつの日か人類の未来を照らすだろう輝きの欠片であるモンテ・クリスト島の秘宝「十四の秘石」を教会から奪い隠し、その結果として、ブラーガ、タランテラら三賢人によって「イタリア統一を企てた重大犯」という濡れ衣を着せられ、シャトー・ディフに送り込まれた。また彼はタランテラに掛けられた呪いによって、その真実の多くを語ることが出来なくなっていた。
:神父は獄中で出逢った、地獄の中に在って輝きを失わない無垢で誠実な青年、ダンテスに全てを託すことを決めた。互いに親子と認め合うほどの絆を育みながら、神父は彼に様々な知識を与えた。
:元は教会の人間ということから「神秘」の領域についても知識があり、ダンテスにはその存在を示唆していた。
:そしてモンテ・クリスト島の秘宝を埋め込み、最後には自らの死により彼を解き放った。
;[[エデ]]
:小説『モンテクリスト伯』においては、エドモンが復讐の為に利用すべく救い出した少女。
:元はさる王族の姫だったが、エドモンの復讐相手フェルナンの裏切りにより家族も地位も全て奪われ、奴隷になっていたところをエドモンに救われた。
:エドモンを深く愛しており、最後は彼女を置いて去ろうとする彼に愛を打ち明けて彼の心に救いをもたらし、共に新しい人生へと旅立っていった。
:原典においては二十歳にもならないまだ若い少女であり、四十を過ぎたエドモンにとっては義理の娘としか思えず、彼女の恋心に気付くのは物語の最後も最後であった。彼女もまたエドモン・ダンテスと同じく、この世界の陰にて実在した存在である。
:「英霊伝承異聞」においてはダンテスと念話のような会話を可能としており、ダンテス以外の人間には存在を感知されていない。彼の「お前の眼は運命さえ見通すのかも知れない」という言葉やただの幻だという認識も相まって謎に包まれた人物。彼の遺物についても言及しており、そもそも人間であるのかすら判然としておらず、遺物に纏わる存在であることも伺える。
:自身がカルデアに召喚された際は、彼女も自身の霊基の片隅に同行していたが、自身は精神を負傷していたためにその存在を認識できなかった。
;モレル氏
:投獄される前のダンテスの雇い主であり、彼の乗っていた船「ファラオン号」の持主。
:ダンテスが投獄された際には残された彼の父親やメルセデスを気にかけつつ復古したナポレオンに彼の解放を願い出るなど懸命に動いてくれていたのだが、ナポレオンの再度の失脚によりそれらの行動が「熱心なボナパルト派」という疑惑に変わり苦境に立たされてしまう。
:その後不幸が重なり負債が膨らみ、自殺による名誉の維持とそれに伴う同情による遺される者達の状況の緩和を覚悟するほど追い詰められるが、裏から手を回したダンテスにより苦境を脱し、死の間際に家族らに「きっと墓から出てきたエドモンが助けてくれたのだ」と語り、穏やかに天寿を全うした。
:「英雄伝承異聞」では上記の事情に加え、ダンテスへの攻撃の一環としてタランテラにより縁者を殺害されるという不幸にも合っている。
:なお、モレル氏の息子マクシミリアンは立派な若者として成長を遂げており、彼の誠実な態度とヴィルフォールの娘への一途な恋心が、最終的にダンテスへの救いへと繋がっていく。
;アルベール
:フェルナンとメルセデスの一人息子。母親に似て誠実で優しい心の持ち主だが、良くも悪くも純朴で世間知らずな典型的箱入り息子。
:旅行中盗賊団に誘拐されかけた所をダンテスに助けられ、父や友人達とは違う洗練された姿に憧憬を抱き心酔していくが、当人は復讐への足がかりとして利用したに過ぎない。
:全てを知った後で一度は憎しみを抱くも、母親伝いに父親の悪行とダンテスの身に起きた一連の出来事を聞かされ、彼を許すと同時に母親共々フェルナンを見切り捨てた。
;ジョヴァンニ・ベルトゥッチオ
:モンテ・クリスト伯の家令。
:コルシカ島の密輸業者であったが、濡れ衣を着せられたところをダンテスに救われ、以後モンテ・クリストに仕えるようになる。
:元陸軍中尉であった兄がいたが、不審死を遂げたその兄の捜査を「ナポレオンの部下だったから」という理由で無視したヴィルフォールへと復讐を目論む。
:結果的に彼が引き取って育てていたヴィルフォールの私生児が、その復讐を果たす一因となった。
;フェルナン・モンテゴ、ダングラール、ジェラール・ド・ヴィルフォール
:復讐対象となった三人の男達。
:フェルナンはメルセデスへの横恋慕故に、ダングラールは若き船長という約束された未来への妬みに、ヴィルフォールは己と父の保身の為にエドモン・ダンテスを陥れた。
:ダンテスが脱獄した時にはフェルナンは軍人、ダングラールは銀行家、ヴィルフォールは検事総長として出世を果たし、フェルナンはメルセデスと結婚し子ももうけていた。
:後に帰参したダンテスにより社会的破滅や経済的痛打、時には家族までも巻き込んだ報復を受け、自殺、茫然自失、発狂と悲惨な末路を遂げる。
:しかしダンテスはこの中の誰一人として直接手にかける事はなく、逆に罪なき家族を巻き込んでしまったことで深い後悔に苛まれてしまう。
;ガスパール・カドルッス
:準復讐対象とでも言うべき相手。ダンテスのかつての隣人であり、ダンテスの父が窮しているのを知っていながら借金を取り立て、餓死するのも放置していた(老ダンテスが息子を待つのに疲れて自ら餓死を選んだのもあるが)。
:ダングラールとフェルナンが悪事を企てていた現場に偶然居合わせていたものの、酩酊していたために看過。その後ダンテスが逮捕された時は二人に真実を暴露するよう訴えたものの、逆に現場にいた自身を巻き込むと脅迫されて黙秘してしまう。
:この「間の悪かった」出来事に端を発して二転三転の人生を送った末に殺害されており(ダンテスによってではない)、自身の再度の妨害に現れたジャンヌにダンテスはそのタイミングの悪さを「カドルッスにも匹敵する」と罵倒している。
;[[コンチェッタ]]
:ダンテスの従者。
:モンテ・クリスト伯の家令ジョヴァンニ・ベルトゥッチオの従妹。ダンテスを「おじ様」と慕う。
:コルシカ人の密輸業者の娘であり、幼少の頃からダンテスに面倒を見てもらっていた。またエドモン・ダンテスの本名も知っている。不審な死を遂げた従兄(ジョヴァンニの兄)の捜査を「コルシカ人だから」という理由で無視したヴィルフォールへと復讐を目論む。普段は伯爵の従者たらんと男装と共に自身を律しているが、本来はよく笑い歌う少女であったという。
:ダンテスに遺物の在り処を語らせるため、タランテラによって強襲を受ける。勇敢にも抗って致命傷を負わせるも、死徒である故に再生され、殺害されてしまう。最期の一時までエドモンダンテスの救済と安寧を願い、彼を強く想っていた。彼女の死を以てダンテスの遺物は、その異能を発現した。
;[[アンジェロ・ブラーガ]]
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。
:エドモンは屋敷へ招いて毒殺を謀るもブラーガが「特殊な訓練を受けている」為に効き目はなく、[[概念武装|黒鍵]]と聖書のページで構成された籠手により逆に追い詰められてしまう。
:しかし、奥の手である「地中に埋めた爆薬の炸裂」で致命傷を負わせ、最終的に持ち主に返す形で、黒鍵を心臓に突き刺し殺害した。
;タランテラ
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。[[代行者]]であり、『月姫』世界における[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]。
:ダンテスの暗躍を察知し、聖遺物を隠し持っていると思われる彼を誘うべく伯爵の知己を殺めた。その犠牲者の中には伯爵のかつての恩人であるモレル氏の縁者も含まれている。
:ファリア神父曰く「運命との出逢い」を経ることがなかったので、純粋な『永遠を求める魔術師』として在り続けている。
:世界の基盤が異なることと上記の出逢いを経ていないため『月姫』世界より大きく弱体化しているが、死徒化はしている。これによりダンテスは『当時の人間に可能な策と罠、武装』で彼と相対するも一方的に蹂躙され、挙句にコンチェッタを殺されてしまう。
:しかし、人を『火の王』として造り変える十四の遺物あるいは十三の秘宝で超常の存在へと化したダンテスの黒炎により、魂まで焼き尽くされて消滅した。
:彼曰く、ダンテスの黒い炎は『'''神なき人々が見る絶望。地獄'''。虚無の火炎』と称されるモノであり、神話の域に在る存在らしい。彼はファリア神父と同じく遺物が何であるのかを知っていたようだ。
;枢機卿
:ファリア神父を陥れた三賢人の一人であり、復讐対象。
:ブラーガ、タランテラを葬った後、ダンテスによって失脚させられた。
;[[ナポレオン]]
:フランス皇帝。モンテ・クリスト伯の物語開始時点では失脚してエルバ島に幽閉されており、その後復権するも間もなく再度失脚する。
:若き船乗りエドモン・ダンテスが、エルバ島にともに幽閉されていたナポレオンの側近・ベルトラン元帥あての荷物を配達した際、ナポレオンに面会してしまったことが、エドモンを陥れる陰謀に利用される。その後復権した際にはらモレル氏よりエドモンの開放を訴えられるが、その結論が出る前にワーテルローの戦いに敗北して再度失脚してしまう。
:エドモンを直ちに開放できなかったことを座に招かれて以後も悔いており、カルデアに召喚された後も憎悪の対象だろうと思いこんでいた。
:なお史実においてはダンテスのモデルの一人であるデュマの父、トマ=アレクサンドル・デュマ将軍と極めて仲が悪く(黒人ハーフである彼への差別意識、ナポレオンと全く異なる彼の美丈夫さや前線兵士からの信頼に対する嫉妬であろうとされる)、デュマ将軍を失脚させてその名誉を剥奪し、またフランス革命前後に進められた、黒人や奴隷の権利関係を全て撤廃するなどの行為を働いている。
;[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ]]
:何度か敵対したことがあるらしく、カルデアでは彼を見て「顔を見るだけで怖気がする」と言及している。
:奏章Ⅱでは悪性情報として主人公の精神に居ついた彼を倒すため、「不可逆廃棄孔 イド」を作成した。
;[[テオドリック〔オルタ〕|テオドリック]]、[[ラ・ベート・デュ・ジェヴォーダン]]
:生前に相対した存在たち。
:1838年に復讐対象であるフェルナン・モンテゴの調査部隊が彼らによって全滅したため、「そんなことで彼に失脚されては自らの手で復讐できない」として自らの手で討伐した。
その他
;[[アレクサンドル・デュマ・ペール]]
:自身の人生を著作にした男。エドモンは「性質の悪い小説家め」と毒づいている。
:彼を作品にした事に対しては悪びれる気持ちはないようだ。
;[[遠野秋葉]]
:コハエースの学園回で初登場した際、あまりのキャラ崩壊ぶりに彼女に登場数コマ後まで誰なのか気づいてもらえず、そのくせカッコつける時だけ普段の服装に戻って決め台詞を口にした結果「うるせえバカ!」のお言葉をいただく。