話題まとめ
;真名予想
:『Fate/Grand Order カルデア・サテライトステーション 2024-2025 岡山会場』にて真名を伏せられた形で情報公開された小野小町だが、予想される正体は多数唱えられており、情報が限られていた事もあって中にはかなりトンチキな説も出ていた。
:まず外見やクラスから日本の文芸関係の人物とされ、CMで持っていた「なんて素直なジャポネーゼ」という本が平安時代を舞台とする少女小説『なんて素敵にジャパネスク』のパロディだと推測された点から平安時代に関連する、というのが考察の主流となる。
:多く予想されていたのは[[清少納言]]と同じ「キラキラの」という仮名から彼女に関連する「和泉式部」、紹介映像の最初に月が出ていた事と外見から「かぐや姫」、本を読んでいた事や梅の花の要素があった点から文学好きで家紋が梅の「菅原孝標女」など。
:また「女性として作品を書いた」という点で「女体化された紀貫之」ではないかという説もあり、他には清少納言関連で「藤原定子」という意見も見受けられたが、こちらは清少納言の[[幕間の物語]]「エモーショナルな私達」で英霊の座にいない事が明かされていたためか比較的少数意見ではあった。
:正解であった小野小町についても早い段階で候補に挙がっており、梅の花に関する伝承があった点などで和泉式部説と並び有力視する声が多かった。
:衣服から大正時代の雰囲気を感じ取れた点やモーションで現代風の自転車を使っていたために、『源氏物語』の現代語訳を試みていたという逸話がある「与謝野晶子」とも予想されていた。<del>そして力道山関連で無辜る可能性を危惧されていた。</del>
:しかしどの説も確定的と言えるまでの証拠が揃わず、中には上記の人物の複合といった説も出ており、予想の難易度はかなり高かった方だと言えよう。
;第三再臨について
:当初封印されており『小野小町古今抄』のメインストーリーで初登場した彼女の第三再臨の姿は、それまでとは打って変わって仏教的な要素が強かったためにプレイヤーへ大きなインパクトを与えた。
:見た目の神々しさや小町に関連する伝承がある事から「観音」ではないかという予想はすぐに登場していたが、真言を唱えながら柔和な笑みを浮かべる姿は[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|キアラ]]を連想した人も多かったとか。
:そして翌日の更新分で観音菩薩の化身という実態が明かされると共に、主人公も「菩薩」という点からキアラを思い浮かべて恐怖していた。
;世界三大美女
:日本では世界三大美女の一人とされる彼女だが、巷でまことしやかに語られている「世界三大美女」という概念自体が、そもそも世界的に存在しないとも言われる。
:これは身も蓋もない言い方をすれば、美女に限らず「三大○○」と呼ばれるべき確固たる根拠自体が存在しないということではあるが、ある大学の研究<ref group ="出">[https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z0508_00096.html 東京大学 『世界三大美人言説から見えてくる人々の「認識」の作られ方 小野小町は本当に美人だったのか』]</ref>によると、なぜ[[クレオパトラ]]や[[楊貴妃]]と並べられているかについては、この概念が発生したと思われる明治中期において「女性の美醜」を論じる一例として新聞の社説に挙がったに過ぎず、いずれも悲劇的な最期を遂げているという共通点から並べやすかったのではないかと考察されている。また、その社説にすら『容姿をめぐる価値観は多様で、美人の誉れ高い小町たちのことを、それほどでもないと思う人もいるだろう』とある。
:さらに踏み込むと、世界三大美女として小町が挙げられた当時の世相も絡んでいる。同一の研究者によるレポートに詳しいので、興味がある人は調べてみよう。
:もっとも「三大○○」という概念がある理由はまた別の話で、数字の3に対する縁起、ゲン担ぎという日本の文化的な要因があるという見方がされている。「三大○○」自体がなかなか流動的であるフレーズのためか後年では[[虞美人]]や[[マリー・アントワネット]]、さらには神話の人物であるヘレネーまでもがカウントされるようになっている。
:いずれにしても、現代の三大美女は日本独自のものと解釈すべきだろう。