Fate/Grand Order
; [[主人公 (Grand Order)]]
: 監獄塔に落とされた主人公に対して人間の悪業を見せることで導き、最後にはその命を以て送り出す。七日間の死闘、戦いと殺し、親しい者と頼れる者がいない隔絶された空間での試練は、主人公の精神を鍛え上げた。それはロマニに『見違えるような成長』と称されるほど著しいものであった。
: 人類史を焼却から救うマスターに、「悪辣な運命と現実に翻弄されるエドモン・ダンテス」の写し身としての姿と、ファリア神父やエデのような「憎悪の偶像として現界した巌窟王に寄り添う者」としての姿、二つの像を見出す。
: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
: 以降は主人公の事実上の専属サーヴァントのような存在として意識の裏側に潜み、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまったり、深刻な精神干渉を受けていた際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
:奏章Ⅱでは彼に責務を果たさせるため、自身が作成した特異点へ彼/彼女を導く。そして事が終わった後は彼/彼女の下及び精神から去ることとなる。
;[[ゲーティア]]
:『空の境界/the Garden of Order』ではオガワハイムを新たな特異点に仕立てるべく自身に依頼してきたが、彼が恩讐を持たないことを理由に造反し、オガワハイムをサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用した。
:続く『監獄塔に復讐鬼は哭く』でも捕らえた主人公を確実に抹殺しようとした彼により再投入されるが、その悪辣な所業に自身は激怒し反旗を翻す結果となり、最終的には思惑通りの形で計画を失敗させた。
:一度拒絶されたにも関わらず再投入していることから一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方はその在り方を全く好ましくは思っておらず噛み合わない。彼の憐憫は巌窟王の怒りに対する侮辱であるとしている。
;[[ナイチンゲール]]
:『監獄塔に復讐鬼は哭く』で初共演。記憶を失っていた彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせた。
:後に最後の裁きの間で自身を止めようとする彼女と対峙。死霊を味方に付けて向かってきた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。彼女の正体には薄々理解がある程度ではっきり気づいてはおらず興味もなさげであったが、記憶を喪った状態でも彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
:彼女曰く、彼女こそが真なる「傲慢」を司る英霊であったらしい。巌窟王が「傲慢の具現」として主人公に殺される為に立ちはだかったことを加味すると、彼こそが彼女から座を奪った調本人であり、その影響/衝撃で彼女は記憶を忘却していたと考えられる。
:この事を気に留めているからか、自身の幕間や彼女の幕間、イベントなどで度々絡んでいるが、カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も(普段は「バーサーカー」と呼ぶものの)時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは[[ジル・ド・レェ]]や[[ファントム・オブ・ジ・オペラ|ファントム]]と同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
;[[両儀式]]
:オガワハイムで戦った「殺人鬼」。彼女からは「人間好き」と評されている。
:彼女曰く、彼と自身は「同じタイプ」であるらしい。
; [[ジャンヌ・ダルク]]
: 同郷の存在だが、彼が苦手とし相容れぬと位置付ける人物。悲惨な最期を遂げたにも関わらず、人間に対する憤怒・憎悪を否定した彼女の存在は、彼の芯にある激情を否定するものだったためである。彼は世界に裏切られたが如き彼女が、復讐の炎を抱いていない訳がないと彼女の在り方を疑っている。
: 彼女は、監獄塔において唯一自らの意思で介入した存在であるという。ここでゲーティア自身が直々に巌窟王を選んだという彼の発言と、彼が「傲慢」の座を奪っていたことと、ジャンヌが「憤怒」の座に入り込んだことを総合すると、巌窟王こそが真なる「憤怒」を司る英霊であったのだと考えられる。加えて言うならば反旗を翻した彼がその役割から『脱獄』したことによって生じた空席にジャンヌが乗じたということではないだろうか。
: また彼女は、主人公にエドモンダンテスの生い立ちを語り聞かせたり、それを踏まえて彼を説得・救済しようと試みた。後悔と改心の果てに籠姫の愛によって人間へと回帰した彼ならば、と信じての行動である。
: だが、彼女が語ったのは『モンテクリスト伯のエドモン』の物語であり『実在した男』の人生ではない。だからであるのか、彼女の語りに対して「オレは違う」と彼は返した。
;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]
:同じ復讐者として色々思うところがある模様。新たなアヴェンジャーとして現界した彼女の行く末を静かに見守る。
:亜種特異点Ⅰでは[[ヘシアン・ロボ]]の攻撃により致命傷を負った彼女を救助した。
; [[ファントム・オブ・ジ・オペラ]]
: 監獄塔において「嫉妬」を司った英霊。彼の慟哭を聞き、彼こそ人間であると讃えた。
; [[フェルグス・マック・ロイ]]
: 監獄塔において「色欲」を司った英霊。巌窟王曰くこれは本人というわけではなかったらしいが──。
: それは異世界幻視譚である『トゥヌクダルスの幻視』に登場する獄卒。拷問場の一つにて強欲な者の魂へ拷問を施すアケロンという怪物がいる。拷問はこの怪物の体内にて行われるのだが、この顎を支えていた巨人の名前がフェルグスなのである。彼は同じくアルスター物語に登場するコナルの名を冠した者と共に怪物の顎を支えている。ただ、これは元々アルスター物語に登場する彼とは同一の存在ではないという見方があり、実際に作中においても巌窟王から別の存在であると語られている。
; [[ジル・ド・レェ]]
: 監獄塔において「怠惰」を司った英霊。一見ミスキャストに見えるが、この場合の怠惰は「やるべきこと(騎士としての役割や振る舞い)をやらずに自分の好きなことに没頭している」という意味合いと、「神への祈りを怠ること」が当てはまる。
; [[ジル・ド・レェ〔セイバー〕]]
: 「憤怒」の間にてジャンヌと共に現れるが、あくまで巌窟王を救おうとするジャンヌの抑えも聞かずに巌窟王を倒そうとして返り討ちにあう。
: イベント中で各ボスに用意されている特殊スキルをジャンヌではなく彼が使うため、実際には彼が憤怒の担当だったのかもしれない。
; [[カリギュラ]]
: 監獄塔において「暴食」を司った英霊。今回は主人公の状態を逆手に取り、意外な姿を見せた。
; [[天草四郎時貞]]
: 監獄塔において「強欲」を司った英霊。巌窟王は彼を甚く気に入っている。人の善を好むからこそ悪性を否定しようとした彼の精神を評価している。苦悶と苦悩の果てに全てを赦して、世界に善を成そうとした彼の歩んだ足跡。それを指して世界で最も高潔な復讐譚であると捉え、敬愛している。
: 「世界を救わんとするその強欲、まぎれもなく人間性の顕れである」と。
: 天草の幕間の物語2では、彼の依頼で[[天草四郎時貞 (剪定事象)|主人公の悪夢が実体化した姿]]を祓うための現実と精神世界の橋渡し役を担った。
;[[アンリマユ]]
:元祖アヴェンジャー。自身と同類でありながら、自身とは違う在り方をする存在。その在り方を尊重している。
:一方彼からは「どれだけ利害が一致していても後ろからバッサリやるのがオレたちアヴェンジャー」という前置きの後に「黒コートの新入り」は例外であり、'''報復の在り方が異なった亜種'''であると言われている。
;[[ヘシアン・ロボ]]
:同じアヴェンジャーのサーヴァントとして、彼らの復讐に憐憫とある種の使命感を抱かせている。
;作家サーヴァント
:自身の人生を作品にされたことで思い入れがあるのか、執筆に取り組んでいる彼らにコーヒーを差し入れてほしいとマスターに要望する。彼自身も時折自分で入れたコーヒーを持っていっている模様。
:なお、現在彼の人生を著作にした本人はまだ実装されていない。可能性はあるため、実装された場合の反応が期待されるところである。
;[[シャーロック・ホームズ]]
:亜種特異点Ⅰでの彼の変装相手として姿を借りられる。
:その理由は「巌窟王の姿と名前であれば、見破られることを前提にしても主人公の信頼をある程度勝ち得た上で接触・忠告出来る」というもので、その無二の信頼関係があったからこその選択であったらしい。
:英霊の、引いては『シャーロック・ホームズ』について実在と架空を扱ったシナリオが幾つか存在していることから、彼もまた巌窟王と同種の在り方をしている可能性がある。
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
:彼からは「悪を以て正義を為した」として興味を抱かれているものの、フランクに接しようとする彼を無視し全く相手にしていない模様。
;[[ウィリアム・シェイクスピア]]
:亜種特異点に現れた本来の目的は「囚われていた彼の救助を依頼されたから」とのこと。
:依頼主は彼のファンとのことだが、これに該当するもので巌窟王と縁があるのは「ハムレット」に感激して劇作家を志したとされるデュマその人である。
;[[マリー・アントワネット]]
:同郷の者で「王妃」「伯爵」と呼び合う。その歩んだ悲劇と、それを経て尚笑顔である少女に対して彼は思う処がある。彼の言葉に対して、彼女は自身の在り方を応えた。
:なお、巌窟王が投獄された間接的な原因に[[ナポレオン]]の存在があり、父がボナパルト派だったため収監時に余計に話が拗れたという背景が原典にはある。
;[[アントニオ・サリエリ]]
:『灰色の男』という信仰と偶像を受けた歪極まる在り方を成す者。サリエリ曰く、巌窟王とは「リズムが合う」らしい。
;[[佐々木小次郎|用心棒]]
:亜種並行世界の下総で敵対した相手。
:ゲーム版では特に絡みは無かったが、コミック版では本拠地に偵察に行った際に遭遇して交戦している。
;[[カーマ]]
:主人公の意識内に侵入してくることが多いが、基本的に無害だと判断しているのか積極的に排除する様子はない。
;[[ジャック・ド・モレー〔フォーリナー〕]]
:こちらはカーマと比べると害があると判断しているのか、伝言を残すだけだったにも関わらず即座に黒い炎で焼き尽くそうとした。
;[[平景清]]
:2部5.5章とイベントを経由して縁が出来ていた為か、夢を通じて本質を探り当てられそうになり、敵意を向けた所で現れ退けた。
;[[アビゲイル・ウィリアムズ]]
: サーヴァントになった経緯の他、[[禁忌降臨庭園 セイレム|並行世界]]の自身が今もなお密接に主人公と関わっている点が類似している。
: その為か幕間2節では霊基不調の原因が『彼』にある事を見抜かれている他、[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
:奏章Ⅱではカルデアから退去する自身の代わりに、主人公の精神を守る役割を彼女に任せた。
;[[オベロン]]
: 同じく[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]]
:奏章Ⅱにおいては彼から、「<ruby><rb>小宇宙</rb><rt>ミクロコスモス</rt></ruby>」についての話を聞いていた。
:恐らくは「不可逆廃棄孔 イド」の作成、或いは主人公の精神にいるカリオストロを倒すための参考にするため、彼から話を聞いていたと思われる。
;[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|殺生院キアラ]]
:コミカライズ版『[[禁忌降臨庭園 セイレム]]』で共演。
:プレイヤーからは主人公の精神の守護者としては最大限の警戒対象ではないかと前々から目されていたが、主人公が依頼して精神内に招き入れたとはいえ案の定棘のある対応をしていた。