本編
; 「―――魔術の徒よ。<br> そして、人ならざるモノたちよ。<br> 汝らの声は届いている。時代を救わんとする意義を、我が剣は認めている。<br> だが───我が廟に踏み入る者は、悉く死なねばならない。<br> 死者として戦い、生をもぎ取るべし。その儀を以て、我が姿を晒す魔を赦す。」
: 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』にて。姿を見せず、気配を晒さず、存在さえ感知させずに[[主人公 (Grand Order)|主人公]]達へと語りかけられた台詞。
: この台詞の前に主人公は“山の翁”の攻撃によって(しかもその攻撃はマシュによって防がれたにもかかわらず)一瞬生体反応が消失、すなわち「死亡」した事となっていた。
: この直後に[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|静謐のハサン]]の意識を乗っ取り、霊基を強化した上で主人公達に試練として差し向けた。
; 「……生をもぎ取れ、とは言ったが。どちらも取るとは、気の多い男よ。<br> だが結果だけをみると言ったのはこちらだ。過程の善し悪しは問わぬ。───解なりや。」
: 意識を乗っ取られた静謐のハサンを殺す事なく無力化し、与えられた試練を達成した事に対する台詞。
: 最初は試練に則って「主人公か静謐のハサンのどちらかが死ぬまで」戦わせるつもりであったが、自身の勝利と静謐の生命の両方を勝ち取った主人公に感心し、このような形での試練の達成を認めた。この台詞の後、遂に“山の翁”はその姿を主人公達の前に現すことになる。
; 「無粋な発言は控えよ、魔術師。<br> 汝らの召喚者、その蛮勇の値を損なおう。」
: 「貴方は「[[グランドクラス|冠位]]」のサーヴァントなのではないか」と問おうとした[[ロマニ・アーキマン|ロマン]]に対してカルデアとの通信を剣の一閃で文字通り「切断しながら」放った台詞。
: この時点で既に[[ソロモン|彼の正体]]について見当が付いていたらしい。
; 「―――良い。」
; 「好きに呼ぶがよい。<br> 我が名はもとより無名。拘りも、取り決めもない。」
: 「骸骨の偉い人」だの「キングハサン」だのと珍妙な呼ばれ方をした事に対する台詞。
: あれこれあだ名をつけられても特に気にしていない様子で、彼の器の大きさが窺える。
; 「呪腕よ。<br> 一時の同胞とはいえ、己が運命を明かさなかったのか。<br> やはり貴様は何も変わってはおらぬ。諦観も早すぎる。<br> ……面を挙げよ、呪腕。既に恥を晒した貴様に、上積みは赦されぬ。<br> この者たちと共に責務を果たせ。<br> それが成った時、貴様の首を断ち切ってやろう。」
: 呪腕のハサンが己が死ぬという事を主人公達に告げずに来たことを知って放たれた台詞。
: 仲間である主人公達が自分の命を惜しんで援助を頼みに行くのを躊躇うことを恐れる余り、わざと自分が殺される事を黙っていた呪腕のハサンの行いを咎めている。
: 本来呪腕のハサンは当代のハサンとして責任を取る形で“山の翁”に首を刎ねられるはずであったが、結果的に主人公達と共にこの時代の修復を成し遂げるまで延期される事となった。
; 「アトラス院に急ぐがよい。残された時間は少ない。<br> 獅子王の槍が真の姿に戻る前に聖地を―――聖なるものを、返還するのだ。」
: 呪腕のハサンに主人公達の補佐を命じたのちに告げた台詞。
: [[ベディヴィエール (Grand Order)|ベディヴィエール]]が隠し通していた彼自身とその銀腕の真実、そして[[女神ロンゴミニアド|獅子王]]の聖槍の正体と真の目的を既に見抜いていることが分かる。
; 「ハサン・サッバーハ。幽谷の淵より生者を連れに参上した。<br> 天を見よ、粛清を驕る騎士よ。<br> ―――その頭上に、日輪の陽はあるか。」
: 外套の一振りで[[ガウェイン]]の斬撃を難なく防ぎ、何者かと問われての名乗り。
: その鎧と髑髏を模した仮面もあって、さながら本物の死神の如き威容である。
; 「おかしな事を言う。呪腕のハサンめの首、たった今落としたところだ。<br> これなる骸の腕は呪腕のもの。であれば、それは呪腕の翁であろう。<br> 貴様はすでに山の翁ではない。よって、我が剣にかかる道理もない。」
; 「……死をもって<ruby><rb>免責</rb><rt>めんせき</rt></ruby>するのが我らの常。それを……<br> 生きたまま任を終えるものがいようとはな。<br> 誇るがいい。いたらぬ暗殺者なれど、我ら十九人の中でただひとり、翁の<ruby><rb>軛</rb><rt>くびき</rt></ruby>から逃れたのだ。」
: 呪腕のハサンの決死の攻撃の結果、受肉したシャイタンの首を一太刀で落とし、次に満身創痍の呪腕のハサンの首を落とすのか、と思いきやそのままこう宣告して姿を消した。
: 首を落とされることなく任を終えたという事実に[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|当代の翁]]は……。
; 「……死なくして命はなく、死あってこそ生きるに能う。そなたの言う永劫とは、歩みではなく眠りそのもの。<br> 災害の獣、人類より生じた悪よ。回帰を望んだその慈愛こそ、汝を排斥した根底なり。」<br>「冠位など我には不要なれど、今この一刀に最強の証を宿さん。<br> 獣に堕ちた神と言えど、原初の母であれば名乗らねばなるまい。<br> ―――幽谷の淵より、暗き死を馳走しに参った。<br> 山の翁、ハサン・サッバーハである。<br> 晩鐘は汝の名を指し示した。その翼、天命のもとに剥奪せん―――!」
: 第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』終盤にて。天変地異たる原初の神の前に立つは、晩鐘の音を告げる死神。「冠位」を司る“山の翁”の一閃は無敵と思われた[[ティアマト]]に“死”を自覚させた。
; 「―――それは斬り甲斐がある。角一本を砕いただけでは、この剣も錆びるというもの。<br> カルデアの魔術師よ。暗殺者の助けは必要か?」<br>「冠位の<ruby><rb>銘</rb><rt>な</rt></ruby>は原初の海への手向けとしたが、我が暗殺術に些かの衰えもなし。<br> 契約者よ。告死の剣、存分に使うがよい。―――願わくば、末永くな。」
: 同上。魔神柱を超えるとされる「ティアマトの子供達」を前にして「冠位」を捨てた“山の翁”は主人公との契約を交わす。
: ティアマトを討伐するに当たってこれ以上ない援軍に、主人公達(とプレイヤー)は胸を熱くするのだった。