イベント
;「―――それは、羨ましかったのです。<br> だってずるい。<br> あんな、あんな―――<br> あんな素晴らしい光景が他にあったでしょうか?<br> ゼパル様が持っていた記憶―――<br> 時間神殿での戦いが、<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>にはもう夢のようで。<br> ゼパル様が。ゲーティアが。<br> いえ、あの時にあった全てが、とても―――<br> とても、気持ちよさそうで。<br> いつしかこう願うようになりました。<br> <RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>もあんな風に責められたい。<br> 星の数のような英霊たちに殺されたい―――」
:キアラが人類悪になった、余りにも常軌を逸した理由。
:人の身、魔神の身では叶わないからビーストになったという理解しがたい行動は、主人公を絶句させるには十分なものだった。
:もはや聖母としてのキアラはどこにもなかった。
;「この世に人は私だけ。<br> 私以外の人間はすべてケダモノ。<br> 私はそのように育てられました。<br> そのような世界で生きたのです。<br> 私を悪と断じたのはごく少数の希少種だけ。<br> ですが、そういうヒトに限って―――<br> あのように、人間社会から逸脱した罪人とされました。<br> 私のような悪を処断しようと努めた者を、<br> 自分たちの利益にならないからと排斥する―――<br> そのようなケダモノ達が人間だとでも?<br> それでは無銘の英雄たちが、あまりにも報われません。」
:パッションリップから悍ましい自己愛の怪物と糾弾されるも、それを肯定した。
:彼女の世界において、人間はキアラ自身だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々をケダモノと嘲笑った。
:だがその時「その言葉を聞き流すわけにはいかない」と死に果てたはずの英雄が立ち上がった。自分ではなく、無銘の英雄を排斥した人々――'''彼が本当に守ろうとしていた者たち'''を虚仮にしたのだから。
:後に『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版でエミヤオルタの回想が描かれ、その嘲笑った対象によりにもよって[[藤村大河|彼女]]が含まれる事も判明したため読者の怒りも倍加することになった。
;「いや、いやです、こんなのいや! やり直し!やり直しを求めます! だって、だって―――だって本当に、私」<br />「<RUBY><RB>まだ満足して無いのにぃぃぃいいい!</RB><RT>あともう少しだったのにぃぃぃいいい!</RT></RUBY>」
:自分の快楽を最優先するが故に反撃を許して絶頂を阻止され、海底に沈んでいく際の断末魔。<br />こうして、愛欲を司る獣は再び恋によってその目論見を破られたのだった。
;(……でも、愉しかったのは紛れもなく<br> 何が違ったのでしょう―――<br> 私と彼女。快楽に沈んだ<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>と、<br> 快楽の湖面から翔んだ、あの―――<br> ……ああ、そうですね<br> その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……<br> 彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、<br> 有り得るのかもしれませんね―――)
:今際の際。自己愛で人類悪に変生した女は、恋に羽ばたいた少女の一撃と、死に体の男の一射によって海底に沈んだ。
:彼女は今際の際になって浮かんだ疑問の答えを得ようと、アルターエゴになってみるのも一興かと考えるが……?
;「なっ……! なにをもって、そんな根拠のない事を仰るのです!?」<br />「私が年上だなんて、それは見た目だけで判断した偏見というものです!」<br />「世の中には二十代のように見える十代がいましてよ!? その逆だってあると私は主張しますっ!」
;リップ「あ、わかります!十代なのに三十代に見えちゃう人だっていますよね!」
;「ベビーフェイスは黙っていて下さいますか!?貴女に学生時代から年上扱いされた私の気持ちは分かりません!」
:受け入れようとした主人公から「年上おことわり!」と跳ねつけられて。[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|口の悪いサーヴァント]]以外には、常に悠然として他者を弄んできたキアラにしては、珍しく感情を露わにして反論してくる。
:学生時代のトラウマを刺激されたためか、ビーストではなくまともな人間だったころの名残が垣間見える発言。<del>まあ25歳なんて微妙なお年頃で年増呼ばわりされたらそりゃ傷つくわなぁ……</del>