マイルーム会話
;「サーヴァント、アーチャー。妖精騎士トリスタン、召喚に応じ参上したわ。騎士の名に恥じない活躍を約束します。<br> ……なーんて、キャハハハハハ!なにアナタ、まだ私のコト知らないんだ!滑稽すぎて気に入っちまうぜ!<br> ええ、それならそれで、仲良くしましょ?私、正義のミカタ、なんだものね?」
:召喚時。お淑やかな言葉の後に見せる嗜虐的な言動。まだ何も知らず、助けを求め召喚した主人公を嘲笑う悪逆の妖精。
:遠くない未来で主人公の精神を深く傷つける存在へと縋る様は、結末を知る彼女からすれば滑稽極まりないのだろう。
;「赤いカカトのバーヴァン・シー。挨拶とか、それだけで十分だろ。<br> どこに行こうと何をしようと、私は私。ここでも好きなように振る舞って、みーんなメチャクチャにしてやるよ」
:召喚時(Lostbelt No.6クリア後)。1つの国の終焉を見た主人公の前に現れた妖精。
:それは夢の中で微睡み続ける紅の屍。まだ目覚めていない彼女は、夢うつつのまま生前の悪辣な振る舞いをトレースし続ける。
;「嫌いなもの? ごちゃごちゃうるせえ雑魚共だろ。あとお前な」
:マイルーム会話「嫌いなこと」について。続けざまに主人公への嫌悪も口にするが、それでも色々と付き合ってくれる分面倒見は良いのかもしれない。
;「ヒールのある靴が好き。私のコレクション、見る?」
:マイルーム会話「好きなこと」について。赤いカカトの妖精は靴を愛する。
:かつて[[ベリル・ガット]]から教えて貰った汎人類史のおしゃれ文化は未だ気に入っている様で、カルデアに来てからも靴集めと靴作りに勤しんでいる。
;「はい、これプレゼント。貴方の靴、作業用のものばかりだから。一足ぐらいはこういうのが無いとね。<br> ……はあ? 何その顔。誕生日なんだから贈り物は当然じゃない。常識よ常識」
:マイルーム会話「誕生日」。マスターの事が嫌いだと言いつつも良い靴を用意してくれる彼女からは、根底の優しさや善良さが伺える。
:なにより妖精である彼女が人に物をプレゼントするという行為を「常識」と称する点からも、本来の性格である真面目さがにじみ出ている。
;「聖杯をヒールにするって良くない?こんなに背徳的な発想、私以外誰が出来───んん?<br> 鍋、ベル、丼ぶり……あちらのお客様から、だと……!?……聖杯ヒールはなし。同レベルと思われたくない」
:マイルーム会話「聖杯について」。第三魔法の産物、万能の願望器。悪逆の妖精はそれをぞんざいに、俗悪に扱う野望を口にする。
:……しかし悲しきかな、カルデアでは'''そんな事もはや日常茶飯事。'''[[宮本武蔵|ある剣豪]]はそれでうどんを茹で、それをご飯を食べる丼ぶりにした。
:[[アストルフォ〔セイバー〕|ある王子]]はそれをクリスマスベルにし、[[マーリン (Grand Order)|ある魔術師]]はグラスの様に滑らせてきた。[[茶々|ある悪女]]はアイスの容器に、[[織田信長|あるうつけ者]]は爆弾に……。<del>お前ら大概にしろ。</del>
:自身のイカれたアイデアを上回るイカれっぷりの実例にドン引いた彼女はその野望を無かった事にした。
;「今更だけど、あなたってホラー耐性高かったのね。付き合い、ここまで続いたのは初めてかも。<br> ……?ていうか、怖いのが好きなんだ。相性バッチリじゃんか、私たち。<br> いいぜえ?これから嫌っていうほどたくさん作ってやるよ。あなたの……ト・ラ・ウ・マ♪」
:マイルーム会話「絆レベル5」。悪辣な妖精の脅かしや嫌がらせにも屈せず、嘲笑に対しても笑い返せるマスターに対して。
:これからも<ruby><rb>楽しくからかってやる</rb><rt>一緒に仲良くしてやる</rt></ruby>という宣言を、いたずらっぽく口にしてくれる。
:……しかし、マスターは恐らく『目を覚ました』状態の彼女より、別の意味のトラウマを植え付けられる事になるだろう。
:そしてマスターによってはすでに彼女にトラウマを植え付けられているかもしれない。未だ見続けている、消えない悪夢の源泉として。
;「……あれ? 私、今まで何を……。……幸せな夢を、見ていた気がする……。ああ……喉が痛い……痛いの。<br> まるで首から下が、無くなってしまったみたい……。私、どうなって、るの」
:霊基再臨3回目。変貌、もとい本来の姿。絶望の果てに壊れ果てた歩く屍。
:ボロボロのドレス、口に嵌められた猿轡、虚ろな瞳、涙のような隈、憔悴しきった弱々しい声。そして壊れた心と崩れた記憶。
:彼女の見ていた幸せな夢はこれで終わり。ここからは覚めることのない悪夢のような現実。
;「あぁ……あああぁ……あああああ!思い出した、思い出した……あんたのせいで、あんたのおかげで、全部全部思い出せた!<br> 殺してやる、殺してやる、殺してやる!くだらない妖精も、弱っちい人間も、みんなみんな殺してやる!<br> 見ていてお母様……私、今度こそ女王になってみせる!」
:霊基再臨4回目。記憶の欠片を繋ぎ合わせ、彼女は末期の絶望と憎悪を思い出す。
:壊れた妖精はこの世の全てへの怒り、[[ベリル・ガット|自身を利用した者]]や[[モルガン (Grand Order)|愛する母]]を踏みにじった者達への憎しみ、そして狂ってもなお消えない母への想いを叫ぶ。
;「マスター……? マス、ター……? ああ、私のマスターのこと……? ……やった。私、誰かのサーヴァントになれたんだ……!」
:マイルーム会話3(霊基再臨3回目以降)。使い潰されてきた過去を持つ彼女は、誰かから本当に必要とされることを心の奥底で求めていたのだろうか。
:過去の彼女が「最高のオモチャ」と口でバカにしていたマスターに対して、今の彼女は悲しげな笑顔と共にささやかな願いが叶った事を喜ぶ。
:そして、この言葉へのアンサーは2023年の夏にて[[ケット・クー・ミコケル|悪夢を越えた彼女自身]]の口から出る事になる。
;「生まれて来た日……大変、贈り物を用意しないと。一日が終わるまでに……うまく、出来るかしら……」
:マイルーム会話「誕生日」(霊基再臨3回目以降)。こんな状態に成り果てても、誕生日に誰かへ物を贈ろうとする。
:根底の善良さは狂ってもなお変わっていないようだ。
;「聖杯……! 知ってるわ……知ってるの……! 何でも願いが叶うんですって……! あぁ……! それで村が豊かになれば、みんなも私に優しくしてくれるかしら……!」
:マイルーム会話「聖杯について」(霊基再臨3回目以降)。万能の願望器へ向ける願いは自分の為ではなく誰かの為の願い。
:自身を虐げた村を未だ救おうと願う言葉は、誰よりも純粋で心優しかった妖精の名残。
;「あっはははは! 見つけた見つけた!ありがとう、ありがとう見知らぬ人!あなたのおかげでアイツらを見つけたわ!<br> 潰れろ……潰れろ、潰れろ!!蜜に集るアリども……みんな私のヒールで潰されろ!!ウッフフ、フフ……アッハハハハ!」
:マイルーム会話「絆レベル5」(霊基再臨3回目以降)。共に絆を深めた筈のマスターを「見知らぬ人」と呼び、もう何者であるかすらも認識出来なくなるほど自身の認知に狂いが生じている模様。
:ソレは見つけ出した「アイツら」への憎悪を剥き出しにし、踏み殺し嬲り殺そうと猛り狂う。「アイツら」とは何か、自分や母を虐げた妖精たちか、自分を利用した人間か、最早誰にもわからない。