真名:ジャンヌ・ダルク
:世界で最も有名な聖女。フランスの百年戦争においてオルレアンの乙女(ラ・ピュセル)と呼ばれた救国の英雄である。
:十七歳で故郷を発ち、奇跡とも呼べる快進撃を成し遂げるも捕縛され、異端審問官ピエール・コーションに魔女と貶められた果てに十九歳で火刑に処せられる。
::''「ジャンヌ・ダルクのような魔女なら、喜んで火にかけてやる」''
:そう公言していたある兵士は、彼女が炎に灼かれた後に飛んでいく白い鳩を目撃し、自分は真の聖女を殺してしまったのだと、深く悔やんだという。悲劇的な結末を迎えたものの、わずか二年の間で行動し、フランスを救った彼女の名は人類史に刻まれたのであった。
:なお、捕縛されてからもジャンヌは奇跡を起こし続けた。聖書とわずかな祈りの言葉以外、何一つ知らないはずの村娘が、一流の神学者を相手に一歩も引かず当意即妙に議論し、異端として処罰することが難しくなった逸話が残されている。
関連
;聖カトリーヌの剣
:ジャンヌ・ダルクが聖カトリーヌ教会で見つけ出した無垢なる剣。
:彼女は常に旗を持って軍を鼓舞し、最前線に飛び込んでいたが、この剣を決して抜かなかった。
:それは血に濡れる事を恐れたからではなく、剣を使うのが不得手だったため。
:彼女からすれば旗を振った時点でその手は騎士と同じく血に塗れていると考えており、剣を抜かずともその罪を共有している。
:ジャンヌが囚われの身となった際に行方知らずとなった。
:『[[Fate/Grand Order]]』の[[ジル・ド・レェ〔セイバー〕]]の[[幕間の物語]]「聖女の剣」で1431年のフランスに登場する。
:玉座の近くで強い魔力を発しており、[[特異点]]の発生の原因に成りかけていた。
:聖カトリーヌの剣の影響か、亡霊に憑依され微かに魔力が滲み出る死体が大量に発生し、聖カトリーヌの剣に剣を求めて彷徨い出た影が集まり、[[シャドウサーヴァント]]に変わった。