メモ
*[[ペイルライダー|病]]やら[[ナーサリー・ライム|物語]]の系譜を組む、概念が実体化したサーヴァント。
*悪魔とは呼称されているが、自然科学や論理学における「悪魔」は「特定のことができる存在」という意味の「デーモン」(コンピュータ関連でも同一の用語を使用する)であり、教会的な意味での「デビル」とも別である。
**とは言うものの、「人の都合で設定され、多くの人間がそれに挑み、打ち倒されるまでの過程と結果で人類に対して貢献する」という意味では、元来の意味での「反英雄」に非常に近い側面も持っている。
**後に『[[Fate/Grand Order]]』第1.5部で登場した「[[幻霊]]」というカテゴリが、「サーヴァントとして最低限の能力しかなく、自身の能力として定められたものしか使用できない」という彼の特性に非常に合致している。
***実際、完全に架空の概念でしかないマックスウェルの悪魔は上記の概念系サーヴァントと比較しても強大とは言い難いが、第二次世界大戦末期という「無限大の力に対する渇望」が世界史上もっとも強くなったであろう時期であったことが英霊として召喚できた理由の一つなのかもしれない。
**「人間の欲望によって歪められ、悪魔とされた存在」という意味では[[メフィストフェレス]]に近いかもしれない。
*連載前の「ぶっちゃけ、まだ考えていない」という扱いから一転して、帝都聖杯奇譚の本編では黒幕やラスボスと呼べる立ち位置での登場となった。
**真名が明かされたのも魔人アーチャーが桜セイバーに倒された後と、かなり終盤。また、真名自体についても他のサーヴァントは日本か中国の史実の英霊である中、彼はスコットランドの学者が提唱した概念が元になっており、作中では異彩を放っている。
***本来の「魔術」ではなく「科学」を力の基盤とする「悪魔」、という点からジェームズ・マックスウェル'''本人'''かピエール=シモン・ラプラス、あるいは「東洋の英霊縛り」から平賀源内といった名前が真名予想として上がっており、いざ開示されたその正体は読者に衝撃(と同時に納得)を与えるものとなった。
**メタ的な視点から考えると、本編連載前に「魔人アーチャーがラスボス」「桜セイバーが最終決戦で宝具『誠の旗』を使い[[新選組]]の仲間を呼び出す」というネタバレがされており、その展開をなぞるだけでは盛り上がりに欠けるという判断から、彼のようなどんでん返しが用意されたのかもしれない。
*相手の騎乗スキルや神秘性で戦力が上下する織田信長、日数経過で能力が極端に激変する[[豊臣秀吉]]、擬似的な二重クラスの[[岡田以蔵]]など、特殊で奇天烈な性能が多い経験値製サーヴァントの中でも、「ステータスがまさかの『なし』」「呼ばれた時代によって無敵から雑魚にまで変わる」と言う極めつけとも言える存在。
*彼が召喚しようとした、人造の神と称される「■■■■」が何者なのかは『帝都聖杯奇譚』では明かされていない。また、「我ら」と複数形で語っているところから、何らかの集団のバックアップがあると思われている。
**普通に考えるなら「[[ドイツ第三帝国]]が黒幕であり、「総統」は最初から捨て駒だった」「[[レイター少佐]]を通じて[[魔術協会]]と繋がっていた」などの解釈が成り立つが、後に『[[Fate/Grand Order]]』にて、同じように「[[蘆屋道満|サタンと称される名前を言えない誰かに仕え、この世界に呼び込もうとする魔術師]]」が登場してきており、謎が深まってきている。
*[[アレクサンドル・デュマ|かの文豪]]と[[巌窟王 エドモン・ダンテス|その物語の主人公]]の例から、「生みの親であるジェームズ・マックスウェル'''本人'''も何らかの形で登場があるのでは?」ともしばしば予想されている。
**後に『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』にて、回想シーンでジェームズ・クラーク・マックスウェル本人が登場することになった。
*FGOでは立ち絵の都合上、彼の宝具が半分しか映っていないが下までビッシリと歯車が描いてあるらしく、FGOにおけるデザイン担当の池澤氏は'''「誰だこんな面倒なデザイン考えた奴…俺か…」'''と自分で描いて後悔していたらしい<ref group = "出">[https://twitter.com/hatori_niwatori/status/1151531915884687361 津留崎優 2019年7月18日1:39 Twitter]</ref>。