メモ
*上記のような経緯で英霊への鞍替えを考えながら消えていったため「いつかサーヴァントとして登録されるのでは」と推測されていたが、ピックアップでの登場は『人智統合真国 シン』が配信されてから一週間後。このため「どれだけ項羽に会いたかったんだ」「ゆっくり(一週間程)よく考えた」「むしろ即決めしたけどレア度の調整で一週間英霊の座とモメた」など散々に言われてしまう事に……。
**ちなみにピックアップの仕様上、'''[[芥ヒナコ|ヒナコ]]がコールドスリープされた直後のカルデア'''に召喚される可能性もゼロではない。英霊の座には時間の概念がないため設定上は何もおかしくないのだが、召喚時のセリフが『シン』のストーリーを踏まえており、『シン』未クリアのプレイヤーにとっては微妙に意味が通らない内容になっている。
**[[始皇帝]]も、同じく『シン』クリア前のプレイヤーが召喚してタイムパラドックスが発生する可能性がある。もしもそうなった場合、始皇帝は召喚時に時系列のズレを認識し、今後の展開を匂わせるメタ発言をするようになっている。
***もっとも、こちらはパラドックスと言っても時系列の行き違いだけで、虞美人のように本人が2人存在する状態にはならない。虞美人がメタ発言をすると「瀕死で眠っている自分自身について発言する」事は避けられないだろうし、そうなるとコフィンの中からいついなくなったのかという核心部分に触れざるを得ないだろう。
**なお、『フロムロストベルト』では消滅後の彼女の事が語られており、中国異聞帯がなくなった後の白紙化した地球を彷徨っていた時期があったことが明かされている。カルデアにも他の異聞帯にも異星の神にも興味をなくしており、人理に鞍替えする件についても「始皇帝の口車に乗るようで癪だ」「英霊になればもう彷徨うこともなくなるはずだしもう少しいいか」くらいのつもりで先延ばしにしている模様。
**ただし、彼女はストーリー召喚限定サーヴァントであってすり抜け召喚が発生しないので、PU召喚か配布キャンペーンが開催されていない場合の入手難易度は高め。
***対する項羽は恒常サーヴァントとしてあっさりすり抜けてきたりもするため、「項羽は簡単に召喚できたのに肝心の彼女が全然来ない」というもどかしい事態も発生しがち。
*プレイヤーからの愛称は本編中で[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ]]が用いた「グっちゃん」<ref group = "注" >劇中での表記はこうなのだが、入力しづらい・誤認されやすい字面のせいで実際には「'''ぐ'''っちゃん」と表記されがち。なお、『サーヴァント・サマーキャンプ!』ではかな表記でほぼ公認になっている。</ref>や[[徐福]]からの「ぐっ様」の他「先輩」「パイセン」など。悪態はつきつつも召喚に応じたり、先輩後輩の関係でマウントを取ろうとしたりする等、サーヴァントになってから見せる意外な親しみやすさから一気に定着した。
**北米版で登場した際も、プレイヤーからの綽名は「pai-sen」であったとか<ref group="注">余談だが、いわゆる「先輩・後輩」の文化は日本独特のものであり、欧米には該当する概念がないため日本語から訳する際には「sen-pai」になる。</ref>。
*何はともあれサーヴァントとして主人公/ノウム・カルデアへの召喚に応じるようになった事で、[[クリプター]]陣営からの離反は決定的となったものと考えられる。
**一部のプレイヤーからは「召喚した彼女からクリプターの内情を聞き出せるのではないか」という意見も出ているが、ノウム・カルデアに確定で召喚されている訳ではないのに加え、「生前」の彼女もクリプターとしての活動やコミュニケーションにも積極的でなかった上に異聞帯の項羽の事で頭がいっぱいだったと思われるので、「メンバーの名前ぐらいしかろくに覚えていないのではないか」という酷い反論も見受けられる。
**他のクリプターたちからは死亡扱いの認識をされている。
*実装から最速で2019年正月イベントの『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』に登場しているが、これは奈須氏が2018年の初頭に虚淵氏から第2部3章のシナリオを受け取った際に'''「すまない。キミが最速の犠牲者だ」'''と断腸の思いで閻魔亭に登場させると決めていたかららしい<ref group = "出">『週刊ファミ通 2019年8月22・29日合併号』 p76</ref>。
**なお、同じく第2部3章で登場した[[赤兎馬]]も強烈なネタ性ゆえか2018年12月のクリスマスイベント『ホーリー・サンバ・ナイト』で一足先に登場しているため「最速」かどうかは意見が分かれるところではある。
**[[幕間の物語]]の実装も第二部以降のサーヴァントの中では群を抜いて早く、内容も筆舌に尽くし難い代物であった。
**その後も2019年夏の『見参! ラスベガス御前試合』で自由気ままに振る舞う(自分の扱いへのメタ発言、歴史的物品の闇オークション、カジノでヤケクソ自爆等)為、'''彼女が出てきたらとりあえず面白いことになる'''という扱いが確定したようだ。<br>しかし、彼女の人生を知る人からすれば、しがらみも飲み込んで今の自分の状況を楽しむ姿を見て「ある意味彼女は救われている」と評する意見も。<br>事実、同イベント内で[[項羽]]は「こんなにも楽しそうな虞を見ることが嬉しい」と心の中で喜んでいた。
*いろいろな意味でファッションがヤバい人。第二再臨以降の下着と見まごうばかりの衣装もさることながら、まともに見える第一再臨ですら、第二再臨衣装の「下に」セーターを着て眼鏡をかけただけのものである。
**なお、2回目の霊基再臨の折に目の毒だと言われると彼女は「知らないわよそんなの」と返しており、「つまらない事柄」と歯牙にもかけていない。
**このためか、自身の幕間の物語「午後はカルデアおもいッきり虞美人──奥さんそりゃあんたが以下略──」で蘭陵王にマスターとの距離感について相談したところ'''「まずちゃんとした服を着てください(意訳)」'''と言われる羽目になってしまった。
**さらに、『フロムロストベルト』で彼女の後ろから見た姿も登場したが、'''前がまだマシに見えるレベルで股間以外に布がない。'''このナリで歩き回っていたのなら、そりゃ蘭陵王も苦言を呈するはずである。
**もっとも、カルデアには[[メルトリリス (Grand Order)|ファッション]][[パッションリップ (Grand Order)|が危険]][[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|すぎる]][[エリザベート・バートリー|前科]][[マルタ|持ちが]][[牛若丸|何人も]][[ブーディカ|居る]]のだが。
*北米版での表記は「Yu Mei-ren」(「虞美人」の中国語読み)だが、実装される前では欧米のファンから「'''Yu Miaoyi'''」と呼ばれていた。漢字は「'''虞妙弋'''」だが、中国語圏の掲示板でも「虞姫の本名って虞妙弋なの?」と議論になるなどあまり一般的ではない模様。主に欧米圏で流通している名称であるようだ。<br>「虞妙弋」本来は2006年に放映された中国ドラマ『大漢風 項羽と劉邦』の設定だったが、放送と同じ年に「虞妙弋」の名は'''史実として'''中国語版Wikipediaに追記された。そして2010年にて、中国語版を間違ったまま翻訳した英語版が作られた。中国語版は英語版作成の直後に修正されたが、欧米圏への影響は今でも残っている。
*前述の通り史記・漢書でも記述は少なく、項羽との出会いは一切記載されていない(項羽最後の戦いである「垓下の戦い」の部分でも「劉邦に敗れた傷心の項羽の傍にはいつも虞美人がおり、項羽は片時も彼女を放すことがなかった」と'''だけ'''しか書かれておらず、実情は全くというほど分からない程度にしか書かれていない)。
**史記、漢書でも彼女はその後に関する記述は一切存在せず、彼女の運命は定かではなかった。TYPE-MOONの世界では人ではなかった事もあり、そのまま項羽とは死に別れることになり彼女は生き続けていたが、五代十国時代の閻選『虞美人』や孫光憲『虞美人』の詞では「彼女は生き残り、項羽を想い続けている」という解釈がなされており、本編の虞美人はこれが一番近い。
***ただし、虞美人草のエピソードが非常に有名なこともあり、現代では彼女が生き延びたという展開はイメージされないことが多い。特に北宋時代以降は女性の貞操を守るべきとの文化が生まれた影響もあり、生き延びることはほとんどない。事実、北宋に編纂された『太平寰宇記』では「項羽が虞美人を殺害して埋葬する」、北宋の曾鞏の作と伝わる『古文真宝』の『虞美人草』や明代の通俗小説『西漢通俗演義』、京劇の『覇王別姫』では解釈や展開こそ違うが、'''虞美人は「自殺」してしまう。'''
*明代の通俗小説である『西漢通俗演義』では後付けながら項羽と彼女の出会いは克明に描かれており、虞后とも記述されているため、虞美人を正室として取り扱っている。
**こちらでは項羽の武勇を見込んだ会稽塗山の父老である虞一公が項羽を家に招き、娘である虞姫を項羽に娶せるために会わせた時を馴れ初めとしており、項羽はその美しさに一目ぼれし、正式に婚姻。更に彼女の弟(『西漢通俗演義』より後の作品では兄になる事もある)である「虞子期」を大将として取り立てている。この虞美人は項羽に数々の助言と諫めを行い、失敗すれは彼を慰めて奮い立たせる事もなるなど、武人の妻としての理想像を大きく反映させた人物像となっている。
**こちらの最期は上記の通り自殺だが、項羽は彼女に劉邦の寵愛を受けて生き残るように勧めるが虞美人は拒絶するなど、項羽を強く想う人物となっている。
*元[[クリプター]]なので大令呪を持っていたが、奈須氏が『Fate/Grand Order Spotlight Lostbelt No.3』にて、'''自ら切り離してしまった'''と回答。その後の所在は現在は不明。