[[Fate/Grand Order]]におけるノウム・カルデア
人理焼却の解決後、2018年に世界が滅びることを予測した[[シオン・エルトナム・ソカリス (Grand Order)|シオン・エルトナム・ソカリス]]が、唯一その影響を免れ得る場所として来訪。エントランス付近の利用許可を得て、来るべき日にカルデアを迎える準備を整えていた。<br>
[[永久凍土帝国 アナスタシア|ロシア異聞帯]]の消滅と引き換えに地球上に舞い戻った[[虚数潜航艇シャドウ・ボーダー|シャドウ・ボーダー]]はシオンからのラジオメッセージを傍受し、通信は[[時計塔]]基準ではないが、波長は[[アトラス院]]の魔力波形に近く、彷徨海のデータがないため、確証を得ることは出来なかったが合流の誘いに応じることを決定。上記の座標の変動ゆえ直接の虚数潜航は困難と判断し、ノルウェーまで陸路で赴くことになる。<br>
道中に遭遇した[[無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング|北欧異聞帯]]での死闘をくぐり抜けたシャドウ・ボーダーは彷徨海に到着。カルデア一行を迎え入れた後、エントランスは更なる改装を経て「''彷徨海カルデアベース''」、またの名を「'''ノウム・カルデア'''」として運用されることになる。<br>
本来の彷徨海の人員は人理漂白に対しても全くの無関心で、「神代以降の汎人類史がどうなろうと知った事ではない」「[[クリプター]]達のスタンスには共感するが協力する気もない」と、巨大な石扉の奥の工房へと引きこもり<ref group="注">なお、その際には「勝手に入ってこないこと。石扉に触れた場合は'''運命'''の保障はない」という非常に物騒な言伝をシオンに残している。</ref>、立場としては消極的中立を貫いていた。<br>
[[ゴルドルフ・ムジーク]]は「かび臭い魔術のみに執着した老人どもの集まり」と評していたが、到着後は工房から漂う濃厚な神代の気配に晒され「扉の奥から学園長(時計塔の院長<ref group="注">設立以来、二千年間その座にいる規格外の存在。</ref>)と同じ気配がいくつもいくつも」「あの扉一枚でロードが何人も砕け散りそう」と恐怖を隠せないでいた。<br>
そんな状況で彷徨海がカルデア残党に協力してくれたのはひとえにシオンの能力に一目置いていたことと、彼女が発行した「八枚目のアトラスの契約書」を提供されたからであった。
ただし彷徨海が認めてくれた滞在期間は2017年12月31日までであり、そのタイミングで地球上に姿を現すため異星の神に発見されることが確約されていたためにシオンとしては元より一時の滞在先とする算段だったようで、期間内にできるだけ多くの[[異聞帯]]の解決と、何よりも2018年以降の移動拠点となりうるストーム・ボーダーの建立を最大目標にしていた。<br>
そして『ツングースカ・サンクチュアリ』のエピローグでは滞在期間満了日の2017年12月31日を迎えて[[U-オルガマリー]]に発見されたために彷徨海エントランスを放棄し、主要機器と人員をまとめて[[次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー]]で脱出。
彷徨海カルデアベースはブラックホールに飲み込まれて消滅したため、以降のノウム・カルデアは拠点をストーム・ボーダーに移し、白紙化した地球の空を飛びながら異聞帯の解決にあたっている。