登場人物
西暦3000年頃
;語り部の少女(お姫(ひい)さま)
:珊瑚の島の姫で、愛を試すために求婚者に無理難題を出して撃墜している。珪素姫の末裔(孫クローンの孫クローン)。まだ人間にはちょっと遠い。生きるための知識は遺伝で、暮らすための知識は口伝で継承される。
;アリシマの君
:16人目の求婚者。月のサカナという難題に呆れ半分で帰っていった。
:常に笑顔を浮かべ、時として情熱的な言動も取るが、若干腹に一物抱えている風情である。
;小人
:地球の男の子孫というか後継機。月に保存されていた文明技術をさらに発展させて作られたワンダー・マン・インターフェイス。地球を往復するため小さく軽量化されている。配達任務と「物語」の買い付けのために地球を訪れた。
;イセ
:島民。侍女。
:真面目な性格なため、お姫さまの気まぐれとスイのいい加減さに気苦労が絶えない。
;スイ
:侍女。
:ざっくばらんな言動で、お姫さまにも敬意は払うもののあまり畏まらない。
数百年前
;地球の男
:機械的なデザインベビー。生物学的には間違いなく人間。音や声による情報をうまく理解できない為、外部の音声をテキストに変換するデバイス(漫画版においては眼鏡型)を身に付けている。一人だけで居られるシンプルな世界を求めて宇宙服を着込んでロケットで月へ行った。水素補給のため12時間毎に珪素姫の元に通うようになる。漫画版での外見は[[遠野志貴]]の年齢を上げたようなイメージで描写されており、眼鏡を掛けないとまともな生活が送れない点、地球での同僚や上司のビジュアルなど、月姫ifとしての雰囲気が色濃くなっている。
;月の姫(珪素ちゃん)
:星を効率よく運用するための入力装置。星の魂を珪素生命として安定させたもの。人工的に作られた星の頭脳体。月面から人類が居なくなったため、人を呼べないものかと今まで月面都市の維持に使っていたエネルギーを回して七都市に氷の空と石灰の森を作ってみたりしていた。
:周囲からは水素などの資源が産出される。手足が月の大地と一体化していたが、男に恋したことでヒトになることを望み、人間の手足を持つ炭素生命へと少しずつ変化していくが、星の頭脳体としての機能も失っていった。
:男が地球に送った落下の際、周囲の海中に石灰の森(珊瑚礁)が形成され島には緑が蘇る。寿命の間際に海中の森へと向かいそれ以降、珊瑚は満月の夜に光るようになった。光る珊瑚からは酸素や窒素などが産生され、人類存続の一助となっている。
:星の魂を形にした存在という設定と容姿の共通点、そして人間の男に恋をしたという点からこちらはアルクェイドの外見を基に描かれている。
;ユズクラ室長代理
:地球の男の上司。[[弓塚さつき|さっちん]]似。ユミズカではない。地球の男のことを想っていたようだが、彼は月に旅立ってしまう。
;イヌマイチヒコ技術員
:自殺した同僚。[[乾有彦|有彦]]のポジションだが、室長と違い外見はあまり似ていない。彼も地球の男と同じデザインベビーである。