メモ
*発表されて以降は読者から真名に対する推測も行われており、女性説もある戦国大名「上杉謙信」や、その上杉謙信の部下であり「風花雪月」の言葉で知られている「直江兼続」などが有力視されていた。
**後に公開された真名は上記の上杉謙信の別名である「長尾景虎」であり、予想した人間の多くが正解となった。
*CVを担当する水樹奈々氏は今回が『Fate』シリーズ初参加で、一部ユーザーから「Fateにフェイト・テスタロッサ(『魔法少女リリカルなのは』シリーズのメインキャラ)が来た」と言われている。また『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのメインキャラ・風鳴翼が劇中で発した「<RUBY><RB>防人</RB><RT>さきもり</RT></RUBY>」にちなんで「防人ならぬ酒盛りが来た」などとも言われている。
**フェイト・テスタロッサは『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』とのコラボ企画で既に登場経験があるのだが、水樹氏自身も以前に『[[空の境界]]』の[[黄路美沙夜]]役で型月作品経験済みであり、か細いながらも縁は存在していたと言えよう。
***そして一年後のぐだぐだイベントにて、相方の高町なのはの中の人が声を当てているサーヴァントである[[卑弥呼]]も登場した。
**ちなみに、水樹氏の誕生日は長尾景虎と同じ「1月21日」だったりする…のだが、実際には旧暦・新暦の違いがあるため約1か月のズレが存在し、新暦における景虎の誕生日は「2月18日」。これは[[スカンジナビア・ペペロンチーノ]]役の河西健吾氏と同じである。一方、新暦1月21日生まれの『Fate』シリーズ関係者としては[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]役の原由実氏が存在する。
*いつも通りの女体化というわけでもなく、上記のように上杉謙信にはトンデモレベルではあるが「女性説」も普通に囁かれていた。理由としては「生涯妻を持たなかった」「声が高いことが特徴」「月に一度は体調不良になっていた」などが挙げられている。
**......が、近年になって'''妻と婚姻していた'''史料が発見されており、現在では男性だとほぼ断定されている。
*本来、長尾家は関東管領・上杉家の家宰(主家の政務を家長に代わり取り仕切る役割。後の家老)職を代々務めていた家であり、景虎の三条長尾家は越後守護代として越後守護上杉家に仕えていたが、越後守護・上杉定実が後継ぎを遺さず死去したのち景虎が越後国を引き継ぐことを将軍・足利義輝に認められた。2年後、北条氏康との戦いに敗れた関東管領・上杉憲政が越後に逃れ、追撃してきた北条軍を景虎が撃退。同年の武田晴信(のちの信玄)の侵攻も退ける(第一次川中島の戦い)などして発言権を増し、この後も武田氏や北条氏との戦や和睦を繰り返した末に永禄4(1561)年、関東管領・上杉憲政の養子となる形で山内上杉家の当主および関東管領の地位を相続、名を上杉政虎と改めた。さらに同年、将軍義輝より一字を賜り、輝虎と改名する。有名な「上杉謙信」を名乗るのは元亀元(1570)年以降のことであり、謙信は僧としての法号である。<br>サーヴァントとしての名を「長尾景虎」としたのは武将としての逸話の中核をなす川中島の戦い、天文21(1552)年の第一次から永禄7(1564)年の第五次までのうち、五分の三をその名で戦ったゆえに全盛期として設定されたものと思われる。
*やたらとトイレに関わるネタシーンが多いが、これは彼女の死因として「死んだ場所が厠であった」という有力な説が原因。上杉謙信は大酒飲みで有名であり、つまみとして塩や味噌を好んでいたため「アルコールの過剰摂取と塩分過多で高血圧になり、気温の低い厠で過剰に力んだ結果脳溢血を起こしたもの」というものである。
**型月ではこのネタが採用されてしまっており、信長が語ったウォシュレットに興味を持っている他、酒盛りをした時は五時間以上も飲み続けて他の酒飲みのサーヴァント達を全員潰してしまい、サーヴァント界屈指の酒豪であることを証明している。景虎自身のバレンタインシナリオでも主人公にチョコを渡す傍ら、自分は厨房からくすねてきた洋酒と塩で酒盛りをしていた。
***なお、そんな彼女であるが'''酒を飲んでもまったく酔わない'''とのこと。彼女を養育した天室光育から酒を楽しむことを教わったようだが、少なくとも生前の時点では「変わった味」「人は酒を楽しむもの」とは理解しても、'''酒を飲む楽しみ自体は理解せず、実際に酔うこともなかった'''ようである。大酒飲みで命を落としたのも「どれくらい飲めば人体に害がないか」という事を理解できずに過剰に摂取してしまったためかもしれない。
***生前は「甘い」「苦い」などの味については理解していても「美味しい」「まずい」という感情に結びつく概念は理解していなかったようであり、酒や肴を愉しむのも「人はそういうものだから」という認識故のようである。サーヴァントになってこのあたりの感性も変わったのであろうか。
*クラスはランサー、他にライダーの適正を持っていることが判明しているが、川中島の戦で武田信玄に軍配の上から斬り付けた逸話をはじめ、剣の武勇も多く伝えられている。信玄の死後、甲斐の僧・教雅が信玄の言葉として「おおかた太刀においては日本無双の名大将にて御入り候」と謙信を評していたと書状に残している。
**他にも、およそ常人からは理解が困難なパーソナリティを持つことからバーサーカークラスの適正を持っている可能性も指摘されている。
*『Grand Order』での彼女はなぜか度々「にゃー!」「にゃぁぁ」「許しにゃさい」と猫の如く鳴く。史実の長尾景虎に猫関連のエピソードは時に無く、ゲーム上の彼女も特段猫っぽいというわけでもない。[[藤村大河|虎=]][[ジャガーマン|猫科]]故だろうか。まぁ[[タマモキャット|ワンと鳴く猫]]もいることだし。
**ちなみに歴史コメディアニメ『ねこねこ日本史』において、(謙信に限らずだが)猫になっていたりもする。
*上記のイベント(『ぐだぐだファイナル本能寺』)の台詞で名の挙がる刀剣は「姫鶴一文字(重文)」「山鳥毛(無銘一文字・国宝)」「谷切(来国俊との説あり・重美)」「五虎退吉光(重美)」「ば(ネに馬)祭剣(七星剣とも・重文)」「小松明の薙刀(長船近景作・現存せず)」であると思われる。毘天の槍については後継者である上杉景勝が選んだ『上杉家御手選三十五腰』などにも記載がなく、また上杉家が伝えた刀剣類の中でも特に槍は第二次世界大戦後、米沢に駐留した米軍により持ち去られたり損壊されたりしたものが多く、良好な状態での現存資料は少ない。
**意外にも、上杉謙信の武勇伝として有名な「川中島の戦いで武田信玄に斬り付けた太刀」は上記の中に無い。史料によって「粟田口国吉・二尺九寸」「典厩割国宗」「赤小豆粥」「小豆長光」「竹俣兼光」などまちまちの候補があり、うち何振かは同一のものの表記揺れとも言われていたりして絞り込み難かったのかもしれない。
*嫌いなものに兵糧攻めとあるのは、数少ない黒星である小田原城攻めの失敗が元ネタだと思われる。
**後北条氏の拠点であった関東地方の小田原城は戦国最大級の城郭で、惣構と呼ばれる城だけでなく城下町そのものを土塀や堀で囲んだ城塞都市とも言える代物であった。
***要は中に田んぼも水源もあるので生半可な兵糧攻めが成立しないのである。その気になれば年単位の持久戦とか余裕。しかも陸路だけ塞いでも海路経由で悠々補給されてしまうという鬼畜仕様。無理ゲーにも程がある。
**景虎だけでなく武田信玄も攻略に失敗しており、正攻法で陥落することはついぞ無かった。
***最終的に秀吉の小田原征伐で陥落するが、この時も周囲の支城を片っ端から奪い尽くして包囲することで降服させている。やっぱり城を落とすのにかけてはサルの右に出るものはいない。<br>ただこのときは、陸からは徳川、細川、大友、加藤、上杉、真田、黒田etc…さらには海上封鎖のための水軍として長宗我部、九鬼など瀬戸内の猛者たちという日本史をちょっとかじれば名前の出る有力大名を総動員した豊臣オールスターの全戦力投入でやっと包囲を完成させているので、いち大名の城としていかにとんでもない性能なのかがよくわかる。
***この小田原の生存性の高さは他の戦国武将たちに絶大なインパクトを与えたようで、後の天下人たる徳川家康が興した江戸城と城下町をはじめ、日本各地の城下町が惣構で造られるなど、後の都市のアーキタイプになったといっても過言ではないほどの影響力を持っている。
**ちなみに『ぐだぐだファイナル本能寺』で鉄砲の弾丸が景虎に命中しない場面が出ているが、小田原攻めの時に小田原城の蓮池門の前で食事を始め、その時に北条方から10丁の鉄砲に2回撃たれるが一発も命中しなかった逸話が元ネタになっている。
***この射撃が当たらない描写は、Fateにおいては彼女が持つ「鎧は胸に在り」というスキルによるものとされており、彼女が思わず認めてしまうような気迫が無ければ、事象が歪んで飛び道具を用いた攻撃は一切当たらなくなるとの事。言うまでもなく、上記の逸話が由来である。