メモ
*ファンからの通称は「婦長」。ゲーム内外においても主人公等が「婦長」と呼ぶケースが確認されておりほぼ公式の呼び方と言っていいと思われる。
**他にも、真名が明らかになる前、メルセデスの仮名で呼ばれていた時期は自動車メーカーから連想して「ベンツさん」、正体判明してすぐの時期は名前を略した「ナイチン」「'''チ○ゲ'''」等複数の通称が飛び交っていたが、<del>彼女のキャラクター性にあまりにもそぐわなかったせいか</del>現在では拘って使用される場合を除きこれらの呼び名はほぼ使われない。
*宝具の名称の由来はナイチンゲール誓詞の一節「I will abstain from whatever is deleterious and mischievous」(我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ)より。読みの「ナイチンゲール・プレッジ(Nightingale Pledge)」も、ナイチンゲール誓詞の事。
**ちなみに、ナイチンゲール誓詞自体は、ナイチンゲールの作ではない。1893年アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト市にあるハーパー病院のファランド看護学校にて、校長のリストラ・グレッター夫人を委員長とした委員会が作ったもの。
***医師の誓いである「ヒポクラテスの誓い」に倣い、ナイチンゲールの偉業を讃えると共に、看護師の在り方の誓いとして作られた。よってナイチンゲール本人が知る由もないものなのだが、所謂伝承系の宝具の系列であると言えるだろう。
*殊に衛生には狂気的なほど執着する面が見られるが、これは戦時医院の患者の多くが直接的な傷病ではなく、院内の不衛生によって蔓延した感染症により命を落としたことに起因すると思われる。
**当時のイギリス戦時病院での死亡率は、何と40%以上という代物で、戦場で致命傷を受けて死亡するより病院で死亡する事の方が多かった。ちなみに、近代戦争では30%以上の損害を受けた部隊は壊滅判定を受けて後方に下げられるのが通例なのだが……病院で部隊を次々と壊滅させるイギリス軍って一体……<del>英国面</del>
**一方で自身の健康には非常に無頓着で、クリミア戦争では過労で倒れて入院した事もある。この傾向は生涯続き、家族に泣いて縋られても改めなかった。その結果、心身を疲労で蝕まれていた彼女はクリミア戦争終結の翌年に心臓発作で倒れたのがトドメとなり、それ以降は死ぬまでほぼ寝たきりの状態を余儀なくされてしまう(その状態でも手紙や原稿の執筆に時間の大部分を割り当てていたが)。
***老齢となってからは流石にかなり穏健な人物となったが、やはり自身を酷使する傾向は改善されていなかったようで、亡くなる数年前には完全に失明している。
**看護師としての道を選んだことで破局を迎えたものの、真剣に結婚を考えるほどにまで愛した男性がいた。後に小陸軍省の異名がついた烈女相手にそこまで思わせたのだから、お相手の方も相当な傑物か人格者だったのかもしれない。
*「クリミアの天使」の異名から、「現場の看護師」としてのイメージが強い彼女だが、実際に彼女が看護の現場に立ったのはロンドンの病院に就職した時とクリミア戦争時の約二年半のみと、彼女の九十年の人生から見れば非常に短い。これは上述の通り、自身の体調管理に意を払わず、最終的に体を壊して寝たきりの状態になってしまったためで、それ以後は著作、委員会の設立・運営、情報の収集と分析など、主にデスクワークによって近代看護、統計学などの礎を築き、後方からその活動を支え続けた。彼女のもう一つの異名である「小陸軍省」も、この時代の活動が由来となっている。
*設定テキストでも含みのある言い方をされているが、史実の時点で、改革を推し進めるために「人の話を聞かない」エピソードには事欠かない人物である。現界した彼女の性格のどこまでが本来の精神性でどこまでが狂化EXの影響なのかは謎と言うほかなく、(他のクラスにあまり適性がなさそうな点を差し引いても)'''バーサーカーとして召喚されたのは妥当'''という声も。
**それらのエピソードを成立せしめた鋼鉄の精神性そのものが狂化EXとイコールである可能性も否定できない。
*実は『[[Fate/EXTRA CCC]]』の敵側の新サーヴァント候補に最後まで残っていた。
**EXTRAシリーズのコンセプトとは相当に相性が悪いと判断されたらしく、結局その枠は[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]のものとなったが、奈須氏には彼女の『鋼の精神』を知らしめたいという思いが強くあったがために、『Grand Order』での登場と相成ったとのこと。
**CCCの未登場キャラの一人に、医療能力に特化した「慈愛」のアルターエゴである[[カズラドロップ]]がいるが、登場していた場合には彼女との絡みもあったのだろうか。
*『Grand Order』で彼女が実装されたのは3月30日だが、偶然なのかこの日は彼女がその名を有名にしたクリミア戦争の終戦日である。
*彼女の衣装は、19世紀末~20世紀初頭にかけて(クリミア戦争当時)のイギリス陸軍のもの。この点から、彼女の真名については初登場の時点から有力な候補として推測されていた。
*第1部第5章と監獄塔の時とで性格が違いすぎるとしばしば言われるが、巌窟王が「相性の点で有効」と言っていたことから、監獄塔の時もクラスはバーサーカーであったと思われる(アヴェンジャーはバーサーカーからの攻撃のみ被ダメ1.5倍であり、当時ムーンキャンサーは未実装)。
**監獄塔での穏やかな性格は、本来では彼女を突き動かしている使命感を喪失しているからと思われる。巌窟王が彼女の事を「己を失って彷徨う女」と語っていたのは単に自分の名前すら忘れるほどの記憶喪失になったというだけでなく、彼女の精神を構築するはずの信念を失ってしまったが故に出た言葉だろう。<br>こういった事情ゆえか、監獄塔でのナイチンゲールは言葉遣いも淑女然としたものである。元々裕福なジェントリの家庭に生まれた彼女ゆえ、このような話し口調になることはさほど不思議ではない。
*監獄塔での本来の役割は、『第七の裁きの間』傲慢の支配者であった模様。本来なら看護師の在るべき姿の体現者である彼女には非常に縁遠い概念だが、同時にバーサーカーらしく人の話を聞かないその姿がある種の『傲慢』なのも事実である。
*公式では現状実際に対面した訳では無いが、彼女の看護師としての在り方からして、患者を生み出す死の病や感染症の体現である[[ペイルライダー]]とは特に相容れないと思われる。どころか、宝具の効果を考えれば彼方にとっては天敵となる可能性が非常に高い。精神面でも、彼女にとってペイルライダーは滅ぼすべき存在その物であり、ペイルライダーにとっても自分とマスター(椿)を引き離すのが目に見えている彼女は断固として拒絶すべき存在であろうことが容易に想像できる。
**後についに相対する機会が訪れたが、幸いにも平和な「ちびちゅき!」だったために大事にはならず、病気を移す能力もワクチン作成への効果から有効利用されることになった。
*宝具『我はすべて毒あるもの、害あるものを絶つ』や「人体理解」等が合わさった結果、ナイチンゲールは弱点の多いバーサーカークラスでありながら「人型エネミー相手の耐久戦」を最も得手とする非常に特異なサーヴァントとなっている。
*ちなみに史実の彼女は現代ではオカルト的な治療法として知られるホメオパシーを絶賛したという逸話が残っている。もっとも、その理由は「'''素人判断で変な治療をされるよりはマシ'''<ref group = "注">ホメオパシーで使われる薬はただの砂糖の塊なので、基本的に薬効は無いが害も無い。</ref>」というもので、そもそもホメオパシー自体、当時の無茶苦茶かつ危険な民間療法に代わる安全な治療法として考案されたという側面もあるため、実際にはそこまで意外な組み合わせという訳でもない。
*ナイチンゲール本人は子孫を残さなかったが、実姉パーセノープの'''末裔と名乗る男性が北米版FGOをプレイしている'''(彼から見てナイチンゲールは高祖叔母にあたるという)<ref group = "出">[https://www.reddit.com/r/grandorder/comments/8pe5lr/flirting_with_my_waifus_descendant/|Flirting with my waifu's descendant : grandorder]</ref>。彼によれば「ある日偶然ネットで二次キャラ化した先祖(ナイチンゲール)を発見」→「さらにネット民が先祖を『俺の嫁』と言っているのを発見」→「'''R-18画像掲示板で先祖のタグを発見'''」という経緯でFGOを知るに至ったのだという。
**なお「パーセノープに子供はいなかったはず」という指摘もあり、本当に同氏が子孫なのか疑わしいとの声もある。とはいえ、パーセノープに子供がいないという明確な証拠も現状上がっていない。