本編
;「……確かにおまえの言う通りかもしれない。オレは忠実であろうという病に罹患している。<br> 望んだモノを立ち所に見抜くのは、看護師という職業故か。」<br>ナイチンゲール「いいえ、貴方が分かりやすいだけです。」<br>「……………………………………………………………………<br> …………………………………………………………なるほど。」
:第五特異点「北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」にて、[[ナイチンゲール]]からの指摘にジナコの時と同様凹むカルナ。
:他人の欠点や秘密を悪意なく話題に出して怒られるのが常の彼だが、自分が逆のことをされると非常に弱い模様。
:どうしてこういうところだけ豆腐メンタルなのか…『嫌いなもの:コミュ力という言葉』は伊達ではない。
;「どれほど自らに負い目があり、屈折した自己嫌悪があり、時に小心から悪事を成すことがあるとしても。<br> 何かを打倒することでしか救えぬ英雄と異なり、おまえの発明はあらゆる人間を救ってきた。<br> おまえの言葉ではないがな。最終的に、おまえは本当に、世界を照らす光となった。<br> その希望を、その成果を糧に立ち上がれ。状況は最悪だが、終わった訳ではないだろう?」
:自らの過ちを省み、すっかり弱気になってしまった[[トーマス・エジソン|エジソン]]に向けカルナは告げる。
:普段は多くを語らない彼がこうも多弁になるのは、余程に思う事がある故か、いつかの誰かの言葉があったからか。
;「無論だ。正しく生きようと願うものがいるかぎり、オレは彼らを庇護し続ける。<br> この力はそのために与えられたもの。我が父、我が命がある限り、日輪は不滅と知れ。」
:第五特異点でアルジュナに「カルナは世界を救おうとする」と言われての返答。
;「……そうだな、アルジュナ。オレもお前も、癒えることのない<ruby><rb>宿婀</rb><rt>しゅくあ</rt></ruby>に囚われているようだ。」<br> 「ああ。」<br>「──だからこそ、それは歓喜。」<br> 「この世界に神はなく、呪いもなく、宿命すらもない。」
:おそらく二度とは無いカルナとアルジュナの同時現界。
:アルジュナの望みを知っているカルナは、人類の救済という理由などでアルジュナが止まらない事も知っていた。
:そしてカルナ自身も一人の武人として、そんな言い訳をすることは無い。
;「腐れ縁だが、付き合いは誰よりも長いのがオレたちだ。その縁に免じて、一つだけ約束しろ。<br> オレを討った時は本来の英霊としての責務を果たせ。その『<ruby><rb>炎神の咆哮</rb><rt>アグニ・ガーンディーヴァ</rt></ruby>』で世界を救え。<br> ……言いたくはないのだがな。その手の仕事は、貴様の方が遙かに上手い。」<br>アルジュナ「……いいだろう。だが決した後、それを敗北の理由にしない事だ。」<br>「まさか。敗北のために戦う事はない。この槍に誓って、この<ruby><rb>肉体</rb><rt>よろい</rt></ruby>に誓って。父と母に誓って──勝利を奪う。」
:あくまで個人的な理由でアルジュナに決闘を『許した』カルナ。その代償として求めたのは、己が倒れた時の代行だった。それは後に、己の対極にあり敵であったカルナという男を最後まで理解できなかったアルジュナにとっての、紛れも無い救いとなった。
;「この程度で死ぬのが、"英雄"だと思っているのか?」
:漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』にて、自分を不意打ちして致命傷を負わせたクー・フーリン〔オルタ〕に対する煽り。(本人にはそのつもりはないかもしれないが)
:ゲーム版同様にこの時点で心臓と霊核を貫かれ、五臓六腑をズタズタにされているはずなのに即死どころか反撃し、漫画版ではメイヴが全力で治療するレベルの大ダメージを負わせている。
:『Fate/stay night』でのクー・フーリンの言峰綺礼への発言や生前の自分の死に様がそのまま言葉に乗って返ってくる形となってしまった。
;「ほう、そうなのか。オレはむしろ、対抗する気で来たのだが。」<br>「アルジュナ、話は最後まで聞くものだ。どうやらオレは、一言少ないらしいのでな。<br> 元より多弁ではないが、この状況でおまえに誤解をさせるべきではない。」<br>「……つまり、これは競争だ。直接戦うのではなく、彼らをどれだけ打ち負かしたかで競い合う、言うなれば狩りの競争だ。<br> <ruby><rb>戦士</rb><rt>クシャトリヤ</rt></ruby>なら誰しも覚えがあるものだろう? それは決して糺されることのない、健全な争いだ。」
:終局特異点「冠位時間神殿 ソロモン」にて。魔神柱たちを食い止めるため、己の感情を押し殺して戦おうとしたアルジュナに対して。
:共闘でなくとも、競い合うことでもこの戦況を切り拓くことができると、カルナなりに言葉にして見せる。
:<del>ついでに最終決戦そっちのけで魔神柱狩りに興じていた全国のマスター達にもその言葉が響いた。</del>
;「いつかは来る。だが、いつかは分からないと。<br> 千年、二千年、月日がオレたちの想いを更地にするまでは、と思っていたが……。」
:同上。最終決戦で再邂逅したアルジュナに「いつかこういう日が訪れると思ったか?」と聞かれての台詞。想定していたよりも早くその日は訪れた。
;「……そう。おまえはオレを憎いと思っている───それでいい。<br> オレとて聖人などではない。憎まれれば憤りを感じることもある。<br> だが、それは正しい憎しみ、正しい憤りだ。決して特別なものではない。<br> そして、<ruby><rb>特別ではない事とは、悪ではない</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br> 己を誤魔化すな、アルジュナ。そうせずとも、オレたちは横に並ぶことはできる。<br> かつて彼女が望んだ<ruby><rb>光景</rb><rt>モノ</rt></ruby>とは異なるだろうが……。」
:自分たちの抱く感情が決して特別なものではないこと、そして特別でないことは決して悪いことではないことをアルジュナに説く。
:「特別ではないこと」は無価値ではない。それを知るカルナだからこそ、この言葉が出てきたのだろう。
;「それから……うむ。稀にではあるが、英霊となった後で意識が変革する事は絶無ではない。<br> 今までのオレであれば、おまえに対抗するとだけ告げて殺し合いに至ったかもしれん。」
;「それもあるが、全てではない。<br> こうして自慢するのは恥ずかしいが、オレは絶え間の無い幸運に恵まれている。」<br>「恵まれている。特にマスター運など最たるものだ。<br> 遠い記憶となっても、心に響いた<ruby><rb>言葉</rb><rt>もの</rt></ruby>が残り続けているのだから。」
:同上。いくつかの出会いを経て、自らが変わったことを意識する。
:[[主人公 (Grand Order)|マスター]]との縁だけではなく、ここではない別の世界で[[ジナコ=カリギリ|特別ではない、ただ一人の人間]]が残した言葉は、今もカルナの<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>に深く刻み込まれている。
:ちなみにカルナの幸運はDランク相当である。…相変わらずのポジティブシンキング振りには、生前を知るアルジュナから引かれているが。
; 「素晴らしい成果だ。素晴らしい成果だ、ジナコ=カリギリ。」
:『創世滅亡輪廻 ユガ・クシュートラ』にて。数百年、数千年に亘る孤独に耐え抜き、見事帰還した[[大いなる石像神|ガネーシャ]]に対する心からの賛辞。もっとも、ジナコの名を呼んだのは無意識の事であり、一瞬後には自分が何を言ったか訝しんでいるが。
;「オレはコサラの王の臣下ではなく、○○(主人公)のサーヴァントだが。<br> 今だけはこう言おう。心から頭を垂れ、おまえたち二人の命を至上のものとして受け止め、こう言おう───<br> ───御意。オレは、オレに貸し与えられた全てをもって、あのアルジュナを打ち倒す!」
:同上。クリシュナの呪いを受け、戦闘続行困難な[[ラーマ]]から、ヴィシュヌの力の具現たる宝具「<ruby>羅刹を穿つ不滅<rb></rb><rt>ブラフマーストラ</rt></ruby>」と、妻[[シータ]]の元である女神ラクシュミーを救う願いを託され、最大の敬意を込めて応えを返す。
:そして、スーリヤとシヴァ、ヴィシュヌの力をその身に宿したカルナは、[[アルジュナ〔オルタ〕|神たるアルジュナ]]にも比肩し得る、新たな姿へと変化する。
;「だが、おまえは人間ではなく神霊であり、<br> さらに言えば精霊が正しいが今は都市の擬人化だ。」
;「つまり人間であったことはない。<br> <ruby>人間<rb></rb><rt>わたし</rt></ruby>たち、というのは正しくないのでは?」
:『奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション』にて、滅亡が確定しあと僅かな時間になった時でもいつも通りの活動を止めないオールド・ドバイのAIたちを見て、テノチティトランの話によって「<ruby>人間<rb></rb><rt>わたし</rt></ruby>たちはいつもこういうものだ」とすごくいい話になっているところに、悪意0のマジレス。
:ニキチッチさえ寒がる異常事態にテノチは盛大にキレるが、当のテノチもBBドバイの「月の土地を売ってあげる」という空手形に騙されて長い事マスターの敵に回っていた落ち度を徐福に突っ込まれ、カルナの暴言はうやむやになった。