聖堂教会由来
;灰錠
:所有者:[[シスター・イルミア]]、[[アンジェロ・ブラーガ]]
:聖堂教会の[[代行者]]達が使う標準装備。後述の黒鍵に比べればずっと扱い易く、多くの代行者に選ばれてきた装備だとされる。
:手と足につけられる灰色の鎧甲。普段はただの手袋やブーツに擬態しつつ、設定された紙片を滑らせただけで本来の姿を取り戻す概念武装。
:シスター・イルミアが用いた際には、鎧甲の表面から幾条もの紫電を発しており、尋常な打撃ではものともしないという骸骨兵を、鎧甲で打撃する事で復活さえできなくさせた。これは仕込まれた呪体である古い紙片の効果らしい。
;黒鍵
:所有者:[[シエル]]、[[言峰綺礼]]、[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]、[[須方スナオ]]、[[ハンザ・セルバンテス]]、[[カラボー・フランプトン]]、[[ノエル]]、[[アンジェロ・ブラーガ]]
:「浄化」に用いる「摂理の鍵」たる概念武装。代行者たちの正式武装とされる。
:刀身を太めにしたレイピアの様な形状で、切ることはできず刺すことに特化している。重さは1kg弱、重心は切っ先の方にある<ref group="出" name="hfday15">『Fate/stay night』Heaven's Feelルート十五日目『デュオ』</ref>。刃渡りは1m超で、柄が極端に短い<ref group="出">『Fate/Zero』ACT5 -149:47:12</ref>。絵では短めの赤い柄が付いたロングソードとして描かれている。
:実際には十字架を模した、悪魔払いの護符<ref group="出">『Fate/Grand Order』[[概念礼装]]「緑の黒鍵」</ref>。刀身に自分の魔術を載せ、相手に当てることさえ出来れば、[[サーヴァント]]にも有効<ref group="出" name="hfday15" />。
:剣というよりは手で投げる矢であり、扱いに熟練を要することから現在では敬遠される傾向にある。上級者や選ばれた代行者が使う黒鍵は、普段は柄だけにして携帯性を上げ、必要に応じて刀身を魔力で編む仕様になっている<ref group="出">『Fate/stay night』Weapon - 黒鍵</ref>。
:シエルの黒鍵の刀身は、聖書のページを展開し、魔力を通すことで物質化している<ref group="出">「月姫用語辞典-黒鍵」『月姫読本PlusPeriod』pp.178-179</ref>。また刀身に刻印を刻んで[[魔術]]的効果を付与することもある。その効果は「火葬式典」、「土葬式典」、「風葬式典」、「鳥葬式典」など様々<ref group="出">「月姫用語辞典-火葬式典」『月姫読本』</ref>。
:;リメイク版での設定
::死徒の肉体を聖言によって人間に戻す、聖典そのものを武器にした最初期の聖典武装。西暦300年頃に当時最高峰の剣士にして司祭と謳われた人物が考案した。
::聖典の写本から切り抜いた頁を魔力によって柄の形に固定されており、戦闘時には柄に魔力を通す事によって刃の部分を形成、自動洗礼状態へと移行する。シエル曰く、この“洗礼”の部分がたまたま刃に似ているだけ。
::9世紀頃に今のカタチに落ち着き、もっとも優れた聖典武装として広く愛用された。
::主に投擲に用いられており、歴代の使い手によって影縫い、時飛び、鉄甲作用、火葬式典、土葬式典、コンクラーベなど多数の投擲法が編み出されている。
::入手しやすいながらも、一人前の射手になるに10年の修業が必要なだけでなく、威力が使い手のスキルや魔力の量によって変わる上に、そもそもの構造が威力向上には難しいため、年月を増すごとに強力になっていく死徒相手には力不足とされる。
::1450年、グーテンベルク印刷機の台頭で流行は少し持ち直したものの、銃器の量産化につれ、メイン武装からサブ武装、お守りがわりに転落した。以後、黒鍵は「敬虔な信徒のみが好んで使う」マニアックな武器となった。
;聖釘(サクリ・キオディ)
:所有者:[[真鶴チトセ]]
:明言はされていないが、おそらくは聖堂教会由来と思われる。
:かつて救世主を磔刑にした際に用いられた「聖釘」を模した概念武装であり、その名の通り釘のような形をしていて「拘束」の概念を有している。
;正式外典「ガマリエル」
:所有者:[[リーズバイフェ・ストリンドヴァリ]]
:対吸血鬼用の「滅び」の概念武装。大型の弦楽器を模した盾でありパイルバンカー。
:パウロの黙示録とエジプト人による福音という2つの外典によって鍛えられた銃盾兼槍鍵。音律を以てあらゆる不浄を弾く正しい秩序の具現とされている。
;[[セブン|第七聖典]]
:所有者:[[シエル]]
:教会所蔵「転生批判外典」たる概念武装。大型のパイルバンカー。
:もともとは祭礼用に使われていた一角獣の角。一角獣が臨終した際に、人身御供の少女と角に宿る動物霊を融合させた。融合して生まれたのが精霊「[[セブン]]」である。表面には「転生かっこ悪い」といった意味合いの転生批判の文句がびっしりと書き込まれていた、という儀礼用のアイテムが武器として使用されることとなり、槍やら杭となったが、近代化にあわせて銃剣に、現在はシエルの趣味でミサイルランチャー付き大型パイルバンカーに改造されている。
:;リメイク版での設定
::教会が主の威光を示す為に作りあげた、長く使い手不在だった門外不出の聖遺物。
::千年前、地上に残っていた稀少な幻想種をおびき寄せ、呼び水となった少女ごと竈にくべる事で神鉄を錬成し、教典として組み上げた概念武装。
::魂砕き、すなわち断罪死をはじめとした、人間が背負うであろう死の要因があまねく記され、神鉄はその固有震動でこれを戒める洗礼を詠唱し続ける。
::もともとは持ち運べないサイズの祭壇のような装置だが、今はシエルに解体され、一角馬の角を基本骨子に作られた「対吸血鬼武装車両」になっている。
::双銃、銃剣、大剣、甲冑、破城弩弓、という六つの武装へと換装可能。更にそれらを組み上げて展開する事によってより強力な形態へと変形可能。
::武器工場とも喩えられ、シエルのオーダーに応じて弩弓の使用弾頭などを変更できる。
::燃費がすごく悪く、普通の人間が使ったらすぐに衰弱死する。
:;焼死(ブレイズ)
::第一死因。7.62mm口径のアサルトライフル。十年クラスの死徒なら根こそぎ挽肉にする銃弾の雨を繰り出せる。
:;病死(シック)
::第二死因。銃。完全武装シエルのアークドライブなどで姿を見せているが、効果は不明。
:;出血死(ブレイド)
::第三死因。2メートルを超える大剣。刃を分解して、短剣ないしワイヤーで繋いだ蛇腹剣として運用が可能で、最大限に伸ばしたら有効範囲は30メートル。
::シエルが[[ベ・ゼ|剣術の師]]から学んだ技術を最大限に生かせる武器。
:;衝突死(ブレイク)
::第四死因。杭打ち機(銃剣)。発動時に燃焼ガスが杭を回転させ、相手を消滅させる。
::杭打ち機は本来油圧式だったが、特殊環境下で故障する危険性が高いため、メイン動力が魔力による外部圧力に作り直されている。
::ヴローヴが「どこまでも狡い蛇」と憎しみを見せたことから、ロアとなんらかの関わりがあるようだが詳細は不明。
::第三死因と合成することができる。
:;精神死(ロスト)
::第五死因。詳細不明が消去法で破城弩弓だと判明できる。
::断罪死へと換装し、第一死因、第三死因、第四死因を補助武装として合成すると、アルクェイドにも打倒できる程度の威力を持っている。
::3つの死因を補助武装として装備している時の最大射程は5km。
:;拷問死(ペイン)
::拷問具・純潔証明(ヴァージンペイン)。鉛と鉄で組み上げられた甲冑。
::鉄の処女(アイアンメイデン)と呼ばれた“死して魔女と証明されないかぎり自由になれない”拷問具に起因する概念武装。
::“使用者が死ぬまで外す事はできない”特性を持つが、それも転じて“使用者が死ぬまでは壊れない”特性を意味するため、シエルはそれを良しとして利用する。
::外部からの暴力や劣悪な環境の影響を防ぎ、内部での責め苦による衰弱死のみで破壊する。使用者の魔力が尽きないかぎり、最低限の生命活動を保証する。
::ある意味で、甲冑が剥がれた後のインナーこそ本体であって、耐刃、耐火、耐毒、耐衝撃、耐神秘の性能を持ち、戦車の砲弾やアルクェイドの爪の直撃でさえ耐えられる。
:;断罪死(パニッシュ)
::第七死因。第七聖典の本質。転生批判の聖典。杭打ち機または破城弩弓による魂砕き。
::おそらく甲冑以外の他の武器でも使用可能。
;マルティーンの聖骸布
:詳細不明。
:その一部を教会時代の[[言峰綺礼]]が隠匿していたことが示唆されている<ref group="出">「聖骸布」『Fate/side material』p.63</ref>。
:[[衛宮士郎]]が[[エミヤ|アーチャー]]の腕を移植された折、その封印に使用された、「魔力殺し」の聖骸布。但し「英霊の腕」を恒久的に封じるだけの強度は持ち合わせていない。
:魔力を殺せるのは概念武装だからかとの質問に、直接の回答は避け、ある事柄を封じる、正常に戻す効果によるものとのみ語られている<ref group="出" name="「奈須きのこ一問一答-魔術&魔術師関係」『Fate/complete material』p.135"/>。