歴史
* 下記の事件のうち『[[Fate/strange Fake]]』世界で起きた出来事が、『[[Fate/stay night]]』世界でも起きているかどうかは不明。『同じ条件、同じ結末を迎えていながら、なぜか完全に違う世界』との事<ref group="出" name="『Fate/strange Fake』1巻解説">『Fate/strange Fake』1巻解説</ref>。
** 『[[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]』世界は『strange Fake』世界とは密接な繋がりを感じさせる描写も多いが、両者の世界が一致しているかどうかは不明。また、本作中の描写は、『stay night』世界に反映されていない。
** 逆に、『stay night』世界で起きた出来事に関しては、微妙な差異も有るものの、両世界でおおよそ同じような事件が起きている。
* 『[[Fate/Zero]]』の第四次聖杯戦争の描写は『stay night』での描写と一部矛盾しているが、『stay night』世界でもおおよそ同じような形の第四次聖杯戦争が行われている事は確かなようである。
*『Apocrypha』世界は第三次の開始時までは一致しているが、それ以降の出来事は完全にパラレルとなる。
;大聖杯の敷設
*時期:1800-1810年<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20</ref><ref group="注">劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel]』では1700年頃に前倒しされている。理由は不明。</ref>
*[[ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン]]の魔術回路を元に、円蔵山の内部の大空洞「龍洞」に敷設された。
*ユスティーツァに加え、[[遠坂永人]]、永人の娘、[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]らによって敷設が行われた。
*儀式には[[魔法]]使い[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]が立ち会った。
;第一次聖杯戦争
*時期:1810年以降<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.20" />
*聖杯降臨地は柳洞寺。
*最初に行われた大儀礼だが、もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなかった。つまり「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)。
*実際には聖杯を使えるのは1組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いを聖杯戦争として呼称している([[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ師匠]]いわく「ちょっとした いがみ合い」)。
*1回目なだけに、まともなルールが規定されていなかった。更にこの頃は[[令呪]]が存在しなかった為にサーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる(殺し合いをしている間に終わってしまったらしい)。
;第二次聖杯戦争
*時期:1860年頃<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7">「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7</ref>
*聖杯降臨地は遠坂邸。
*令呪を始めとする細部のルールを整備して、ようやく「聖杯戦争」というシステムが機能し出す。
*外来の魔術師は聖杯の起動式を知る事だけを報酬として招かれ、本来は御三家だけが争う予定だったが、御三家が決裂していることをチャンスと見て他の4組も聖杯獲得を狙う。
*儀式は失敗に終わる(「[[Fate/Zero#お願い!アインツベルン相談室|お願い!アインツベルン相談室]]」によれば、勝者が決することなく全滅したらしい)。
;第三次聖杯戦争
*時期:1930年頃。第二次世界大戦の直前。<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7" />
*聖杯降臨地は冬木教会。
*第二次が大まかな取り決めしかないルール無用の殺し合いになったため、第三次ではもっと細かなルールが決められた。
*初めて魔術協会と聖堂教会が介入し、[[言峰璃正]]を監督役として置く(聖杯戦争を公正に監督させるために、アインツベルン側から教会に聖遺物を監督するようけしかけた)。
*帝国陸軍や[[ドイツ第三帝国|ナチス]]が介入し、[[東京|帝都]]で戦いが繰り広げられる(詳細不明。冬木市で行われる前の前哨戦?)。
*アインツベルンが必勝を期して「復讐者」のサーヴァントを召喚するも4日目で敗退。このサーヴァントが願いの塊といえる存在だった為に、願望機たる聖杯は「この世全ての悪」に汚染される。
*[[エーデルフェルト家]]の双子姉妹が参戦し、妹は戦死、姉はなんとか生還。この一件でエーデルフェルト家は日本嫌いになる。
*途中で聖杯の器が破壊され、聖杯戦争は無効となって終わる(「お願い!アインツベルン相談室」によれば、聖杯は起動したが正しい所有者を得られないまま消滅した)。
**また、非公式ではあるが「アインツベルンが復讐者を召喚し、帝国陸軍が聖杯を奪取する」場合、『[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚|帝都聖]][[帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline|杯奇譚]]』の物語に繋がることが示唆されている。
*『[[Fate/hollow ataraxia]]』に出た第三次のアサシンのマスターは人形使いだった。
*『strange Fake』世界では、この聖杯戦争を参考にして、アサシンのマスターとして参加していた魔術師の一族がシステムを模倣し、末裔に当たる[[ファルデウス・ディオランド|ファルデウス]]の所属する組織の手によって後述する[[スノーフィールド]]における「偽りの聖杯戦争」が開催される。
** なお、この時点で[[アメリカ合衆国|アメリカ]]政府が協力していたらしく、第二次大戦末期の冬木空襲に乗じる形で何らかのアプローチを行った事が『氷室の天地』で語られている。
* 『Apocrypha』世界では「復讐者」は召喚されず、代わりに「裁定者」のサーヴァントが召喚される。サーヴァントの争い自体は裁定者が勝利したが、[[ユグドミレニア]]とナチスによる大聖杯強奪事件が発生。冬木における聖杯戦争は幕を閉じる。
;第四次聖杯戦争([[Fate/Zero]])
*時期:1994年<ref group="出">『Fate/Grand Order』イベント「Accel Zero Order」</ref>11月<ref group="出">「Act.5 -140:41:54」『Fate/Zero』</ref>頃。第五次聖杯戦争の10年前。
*聖杯降臨地は住宅地の中にあった冬木市民会館(当時は建設中)。
*監督役は前回に引き続き言峰璃正。
*前回の反省から、アインツベルンは聖杯の器にホムンクルスという外装を着けて自衛させる形を取った。聖杯の器自体はホムンクルスの臓器に溶け込んでいるだけで無機物。
*勝者は[[衛宮切嗣]]だが、彼が聖杯を破壊したことで儀式は失敗。それどころかこの破壊を引き金として冬木大災害が起き、数百人が死亡する大惨事となった。終結後、衛宮切嗣は大聖杯を完全破壊するために地脈に仕掛けを施す。
**Fateルートでは[[言峰綺礼]]の願いが冬木大火災を引き起こしたかもしれないといわれていた<ref group="出">『Fate/stay night』Fateルート十五日目「ゆずれぬとが」</ref>が、UBWルート、HFルートでは聖杯破壊が原因だったと語られている<ref group="出">『Fate/stay night』Unlimited Blade Worksルート十五日目「倒すべき敵」</ref><ref group="出">『Fate/stay night』Heaven's Feelルート十四日目「聖杯に潜むモノ」</ref>。Fateルートでは聖杯破壊の前からセイバーの周りに火が回っていたともされているが、『Fate/Zero』ではこれは冬木大火災とは無関係とされている。
*『Fate/strange Fake』世界では、この聖杯戦争で[[ジル・ド・レェ]]が召喚されたことで[[フランチェスカ・プレラーティ]]の興味を引くが、おそらく間桐臓硯の手で介入は阻止される。その結果彼女が聖杯戦争に前向きになった為に後述する「偽りの聖杯戦争」の開催時期が早められた。
;第五次聖杯戦争([[Fate/stay night]])
*時期:2004年2月頃
*監督役は[[言峰綺礼]]。
*前回から10年という短期間の後に開催され、第四次の影響を色濃く残す。
*聖杯戦争史上、最強のサーヴァントたちが集う一方で、マスターの平均年齢が最も若い聖杯戦争でもある。
*聖杯の器はホムンクルスの心臓、または前回の聖杯の器の欠片を埋め込まれた人間であり、初めて有機物となった。
*どのルートを通っても最終的に大聖杯が破壊され、今後正規の聖杯戦争が起きることは二度とない。劇中で直接大聖杯が破壊されるとわかるのは桜ルートのみが確実だが、他のルートでも後に切嗣の仕掛けによって大聖杯は破壊される予定。切嗣の計算通りであれば、あと二十~三十年ほどで仕掛けは発動する。
*『hollow ataraxia』へと至る場合、どのような決着だったとしても、言峰綺礼の死亡は決定している。
*『strange Fake』世界では、第五次の際にもフランチェスカが介入を目論んでいたが、間桐臓硯と言峰綺礼の尽力により直接の介入は防がれた。
**『氷室の天地』でも、この聖杯戦争の影で[[沙条綾香 (氷室の天地)|沙条綾香]]が中心となって[[化野菱理|時計塔の法政科]]や[[シエル|埋葬機関のエージェント]]まで巻き込んだ一大事件が起きていた事が語られている。
;聖杯戦争の解体(解体戦争)
*時期:2010年頃。第五次聖杯戦争の10年後<ref group="出" name="「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.7" />。
*[[遠坂凛]]と[[ロード・エルメロイⅡ世]]が執り行う<ref group = "注">『Fate/complete materialⅢ』では遠坂の当主と記述されており、凛なのかは明かされていなかったが、『Grand Order』のイベント「Fate/Accel Zero Order」で判明した。</ref>。
*[[アインツベルン]]が第五次聖杯戦争にて敗北し、第三魔法の成就を諦めたことで[[聖杯|大聖杯]]は放置された。これを横取りしようした者達が冬木に来たことが発端である<ref group="出">「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅱ』</ref>。
*大聖杯の復興を画策していた魔術協会の一部と対立、聖杯戦争に匹敵する大騒動を引き起こす。
*最終的に大聖杯は完全に解体され、冬木の聖杯戦争もまたその歴史に終止符が打たれた。