メモ
*鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66" />。
**奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。<br>ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」<ref group="出">「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128</ref>。この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97">「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97</ref>。
*数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ[[起源]]は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97" />。
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
*『アーサー王伝説』は[[ケルト神話]]やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルという説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>。
*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
**奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134</ref>。
**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着から[[モードレッド]]、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技から[[ローラン]]、武器を奪って使いこなしたことから[[武蔵坊弁慶]]などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142</ref>
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包み'''湖'''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
**期間限定イベント「ハロウィン・カムバック!」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
*2021年4月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
**Fateシリーズの可動フィギュアはグッドスマイルカンパニー・バンダイ製品以外では少なく、男性キャラの製品化は更に少ない。担当声優の置鮎龍太郎氏が歓喜し予約したことをツイートしている<ref group = "出">[https://twitter.com/chikichikiko/status/1283404277113741312 置鮎龍太郎Twitter2020年7月15日23:13]</ref>。
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。