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== 真名：フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト ==

:江戸時代後期に日本を訪れたドイツ人の博物学者にして医者。

:鳴滝塾という私塾を開設して蘭学と西洋医学を教え、幕末にかけての洋学者の養成に大きく貢献した。

:だが、下記の「シーボルト事件」でスパイ疑惑がかけられて日本を追放され、再び日本を訪れたのは30年後になってからであった。

:また、日本でできた愛妻「お瀧」と愛娘「イネ」と引き裂かれることになった悲劇でも知られている。

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=== 関連用語 ===

;シーボルト事件

:シーボルトが任期を終えて帰国する際に持ち物から当時最新の日本地図が発見され、スパイ疑惑がかけられたことによって日本から追放された事件。

:シーボルト本人のみならず、日本地図を寄贈した当時の長崎奉行を含めた多くの関係者が処罰の対象となった。

:この事件の背景として、当時西洋列強が東アジアへの進出を行っており、日本の上層部の一部がその状況と決定的な対策を打てていない幕府を危惧していたため「西洋から来た外国人がスパイ活動を行っていた」という事実を欲して事件を大事にしたという側面もある。

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