真名:燕青
:中国四大奇書「水滸伝」に登場する架空の好漢。二つ名は浪子(伊達男、ハンサムといった意味)。
:元々は孤児であったが資産家である盧俊義に拾われ、育てられた。
:盧俊義の彼への愛着は並大抵のものではなかったらしく、一説によれば妻以上に愛情を傾けていたとも言われている。
:小柄ながら肌白い端整な容貌の青年に成長した燕青は主である盧俊義と共に[[梁山泊]]へと入山、優れた武術の腕で主以上の活躍を見せた。
:やがて梁山泊が官軍の代理となって疲弊しきったため、用済みとして捨てられることを懸念した燕青は盧俊義に共に梁山泊を抜けるように勧めるが、恩賞を授かる予定だった盧俊義は聞く耳を持たなかった。
:泣く泣く燕青は一人で梁山泊を抜け出し、その後の行方は杳として知れない。
:水滸伝における数少ない生き残りであるが、果たして本当に彼がそれを望んでいたかどうかは誰も知らない。
:燕青は架空の存在であったが、後に中国拳法の流派の一つ「燕青拳」の開祖として水滸伝から外れた場所においてその名が知れ渡ることになる。
:無論、開祖というのは虚偽であるのだが、拳法の開祖として名高き無頼漢を押し上げるのは箔付けとしての意味合いもあった。
関連
;[[梁山泊]]
:中国山東省にある地域。上記のように「水滸伝」の舞台となった。
:そのため、梁山泊に集った義賊達そのものを指す方が一般的である。
:燕青によると、メンバーはほとんどがバーサーカーみたいなものだったとか。
;天巧星
:災いを為すという百八の星が転生した者たちの一人。
:魔星の生まれ変わり、生まれついて災厄と業を背負う。
:燕青は巧緻に極めて優れた天巧星である。
;ドッペルゲンガー
:燕青が取り込んだ幻霊。
:「他者の姿と記憶を投影する」という性質故に、ドッペルゲンガーが英霊に昇華されることはない。