プリズマ☆イリヤ
;「バカンスはもうお終いです」
:『2wei!』原作最終話。衝撃的登場直後、地に伏せる美遊に向けられた、あまりにも非情な一言。
:この一言でイリヤという<ruby><rb>希望</rb><rt>ともだち</rt></ruby>を得た美遊は、簡単にそこから引き離されて再び<ruby><rb>運命</rb><rt>ぜつぼう</rt></ruby>へと叩き落される。
;「……なるほど 侮辱されたのだな私は」<br>「ならば人間らしく その侮辱に応えるとしようーーー!!」
:子ギルから挑発されての返答。
:全体的に彼女の発言は人間味が薄く、理性のみで喋っているような印象がある。
:このシーンでも怒っているかのように見えたが、実際に激怒していたのは相手の方であった。
;「ではカラダスフィールを美遊様の部屋へ」
:疑似人格を埋め込んだイリヤの肉体をエリカが「カラダ」と命名したことを受けて。
:エリカもカラダスフィールとまでは言っていないため、完全な天然ゼリフ。
:基本的に敵である彼女には珍しいボケポイントである。
;「…どうした? こんな程度で終わっていたら話にならんぞ」<br>「ただ空間の繋がりを一部置換しただけだ そこの礼装が言ったとおり…」<br>「下位の 基礎魔術だ」
:空間の置換により死角からの攻撃と飛び道具への完全防御というチートっぷりを見せつけて。
:思わず「どこが下位の基礎魔術だ」とツッコみたくなるが、本編の衛宮士郎も似たようなものであるため、あまり強くは言えない。
;「それでもなお確実に人は滅ぶ なぜなら」<br>「世界のルールそのものが置き換わるからだ」
:「マナや魔術なしで解決策を探せばいいじゃないか」というイリヤに対する驚愕の返答。
:まさかの「[[Notes.|鋼の大地]]」ネタであり、紛れも無くこの作品が「TYPE-MOON作品」であることを確信させる展開である。
;「認めぬ」
;「滅亡を選ぶ意志が人間などと!」
:美遊を犠牲にすれば世界が、人間という種族そのものが助かる。誰よりも正しいであろう正義に「友情」という人間として尊い願いで歯向かうクロ(とイリヤ)に向かって。アンジェリカが認める「人間」像は「確実に正しいようで、どこか歪んでいる」事を示す一言。ゆえに彼女は「それ」に当てはまらない言動を行っている人物を心底、憎悪している(フリをしている)。
;「……私は廃棄された人形です いかなる意思も持ちません」<br>「どうぞ 如何様にも」
:士郎とクロの決死のコンビネーションに敗北し、クラスカードを子ギルに奪われ(正確には美遊が拝借しカードに乗っ取られそうになったところをジュリアンが制しそこを子ギルが奪取)、そして敬愛するエインズワースにも見捨てられた彼女。
:見ていられず連れて行くことにしたイリヤ達にそれで良いかと訊かれた際に発した言葉。
:イリヤ達への敵意どころかすべての自我が消失し本人が言うように人形状態。この姿には最早イリヤ一行の誰もが哀れとしか思えなかった。
:そしてこれは、アンジェリカは既に人形に「置換」されたことを暗示する台詞とも言える。
;「……勘違いをしていた」<br>「貴様は元より勝ち負けの舞台にすら立っていなかったのだな」<br>「他者の命も自分の命も勘定に入れぬ獣にすら劣る存在…」
;「まさしく似合いの光景だ<ruby><rb>偽物</rb><rt>フェイカー</rt></ruby>!!」<br>「貴様こそ死者を真似た人形そのもの<br>望み通り墓標の下に沈めてやろう…!!」
:過去編最終決戦。士郎の「無限の剣製」を見ての言葉。その「命無き雪原の光景」に、彼の矛盾を悟るとともに「獣にすら劣る」と手厳しく評する。
:それは自らが既に死者にして人形であるがゆえのものか。それとも…?
;「どうか どうか」<br>「弟こそを救って欲しい―――」
:「全てを救う」決意を表したイリヤに向かって。9割以上失われた感情。残された1割以下のそれは、ただただ弟を案じる姉のそれであったのか……?