真名:ケツァル・コアトル
:中南米、アステカ神話における最高存在の一柱。生命と豊穣の神、文化の神、雨と風の神。名前の意味は「羽毛ある蛇」「翼ある蛇」。
:生贄の儀式を嫌い、否定した善神とされ、明けの明星の具現である善神トラウィスカルパンテクートリ神、マヤのククルカン神と同一視される。善の伝説を多く持つが、獰猛な戦いの神としての側面をも有し、一時期には太陽を司ったとする伝説もある。
:善なる神として人々の繁栄を導いたケツァル・コアトルだったが、やがてテスカトリポカ神に敗れ果て、アステカから姿を消した。再び帰還するという予言を残して。アステカの人々は、後に来訪したスペイン征服者の一団を「帰還したケツァル・コアトルとその軍勢」であると信じ、滅びる事となった。
:本来は男性神であるが、サーヴァントとして現界するにあたっては、分霊のひとつにサーヴァントとしての形を与えて女性神として存在を得ている。長らく同一視されてきた金星の存在が影響し、金星=美神ヴィーナス([[アフロディーテ]])のイメージに引っ張られてしまったのではないか、と本人は語る。
:南米の神は他の神話体系とは大きく異なり、この星で生まれたものではなく、空から降ってきたモノ。小惑星が地表に衝突した際についていた[[マィヤ|微生物]]が植物に寄生して生き延び、あの土地で文明が生まれた。
:南米の神は『人間に乗り移って』活動したとされる。
:ケツァル・コアトル神も地域によって複数確認されているように、いつかの時代では女性体がケツァル・コアトルになっていたのかもしれない。
:この異常事態にあたり、ケツァル・コアトルは誰も知らない新たな顔を引っさげてきた。現代メキシコで隆盛を誇る自由なる闘争、ルチャ・リブレを愛する神として。
関連
;ケツアルコアトルス
:白亜紀に生息していた翼竜。史上最大級の飛翔動物として知られている。
:また、ケツァル・コアトルに由来する名前を与えられた古代生物であり、ケツァル・コアトルがライダーのクラス適性を有する理由となっている。
;アステカ神話の世界観
:アステカの神々は古き世界の破壊の後に次なる世界を必ず創り出すとされており、現在の世界もまた、そういったプロセスを経て新生した第五の世界であるという。
:そして、世界の中心或いは世界そのものとして生命の隆盛を庇護するものこそが太陽である。一説によればケツァル・コアトルは第二の世界の太陽であり、第五の太陽を導いたとされる。
:現在の世界が消えた時、六度目の新たな世界が生まれ出るのかどうか。ケツァル・コアトルはそれを「アナタたち次第デース!」と語っている。