真名:牛若丸
:うしわかまる。日本において[[織田信長]]と並び、その名を知らぬ者はいないと言われる武将。天賦の才を持ち、カリスマ性を有しながらも、兄である頼朝や周囲からは疎まれ、最期には迫害された挙句に従者である弁慶ら共々打ち倒された。
:真名である牛若丸は源義経の幼名であるが、挙兵する前の半生といったものは謎に包まれている。
:十一歳のとき、鞍馬寺に預けられた牛若丸は陰陽師である鬼一法眼(一説には彼が鞍馬天狗であったとも)と出会い、兵法を授かったと伝えられている。優れた兵法家であったことは疑いようもないし、兄である頼朝や誰かの為に戦う意思も偽りはなかった。
:だが、彼女は周囲から不信感を抱かれ、頼朝には殺意を覚えられたのだ。
:何せ、彼女は人の心が読み取れなかったのだ。己が人を惑わしていることを理解できなかったのだ。政治と人の心が分からなかったのだ。
:幼い頃に親元から離され、寺に預けられた牛若丸は「愛」というものを全く知らなかったのだ。彼女は武士であり、「主君に仕え、忠誠を誓う」事が真実であり、それ以外は度外視していた。
:人間らしさを身につけられなかった彼女の在り方は忠犬。「自分の為ではなく、主の為に戦う」純粋な獣に近いモノ。だから頼朝は恐れたのだ。次第に高まる牛若丸の人気ではなく、「権力による利益関係にも全く馴染まない」「一皮剥ければ味方にも牙を向けるかも知れない」非人間性を――――
:もし彼女がいたら、頼朝は新しい時代を作ることができなくなる。平家を滅ぼした後、牛若丸抹殺に取り掛かったのだ。
:彼女はそれも兄が望んでいることだと受け入れていたが、部下に説得されて奥州に逃れることとなった。それでも、頼朝は執拗に追跡し、牛若丸は奥州にてついぞ討たれてしまった。その本質を誰一人も理解されぬまま。
関連
; 太夫黒(たゆうぐろ)
: 皇から贈られた名馬。ライダークラスとして召喚された牛若丸の騎乗物……なのだが、戦闘では一切使用しない。
: 太夫黒は名前の通り黒毛なのだが、TVCMやOPアニメーションで乗っている馬は白毛となっている。
; 鵯越の逆落とし
: 一の谷の合戦の際、義経が断崖絶壁とも言える背後の山から、馬に騎乗したまま駆け下りて平家に奇襲を仕掛けた逸話。
: この逸話が元になったと思われる「一ノ谷逆落とし」と言う馬での崖下りに関する秘技を牛若丸は持ち、それについて[[源頼光]]に語っていたらしい。
: もっとも、天才を自任する彼女にとってもかなり過酷なものであったらしく、マイルーム会話では「二度とやりたくない」とこぼしている。