亜種聖杯戦争
『Fate/Apocrypha』の世界において、十数年前から乱発されていた極小の聖杯戦争。<br>
ダーニックが撹乱のために聖杯戦争の仕組みを魔術師という魔術師にバラ撒いたせいで発生したとされる。<br>
召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから相当の規模である五騎までと様々である。<br>
大雑把に百の聖杯が作成された場合、九十五が途中で頓挫、残り五つのうち四つが不完全で暴発、最後の一つが冬木とは比較にならないほど劣化した儀式として成立するらしい。<br>
ちなみに額面通りに受け取ると、単純計算で一回の亜種聖杯戦争の裏には'''99の失敗'''が存在する事になる。<br>
そんな劣化聖杯で呼び出されるサーヴァントにとってはたまったものではなく、召喚を拒絶するサーヴァントやマスターに叛逆するサーヴァントも多数発生した。<br>
霊脈の関係上、サーヴァントが冬木の聖杯戦争ほど実力を発揮できず知名度補正の影響が大きい場合が多く、地元サーヴァントの触媒争奪戦になることが多い。例えばギリシャにて開催された場合「ヘラクレスの触媒」の取り合いによって聖杯戦争開催以前に勝負が決するため、実質単なる魔術師同士の魔術合戦と化すという。<br>
まともな英霊が召喚される事も確実とは言えず、本来召喚できない[[幻霊]]にエーテル体を与えただけのものが召喚されることすらあり、まして神代の大英雄を召喚するなど奇跡に等しいとか。
初期においては「暗殺者の春」と呼ばれるほどにアサシンによるマスター殺しが猛威を振るったが、やがて「度重なる召喚で19人の[[ハサン・サッバーハ|ハサン]]全員の宝具が解析され、対策が広まっている」という設定がある。<br>
具体的な開催頻度は不明だが、少なくとも上記の通り'''アサシンとしてハサンが召喚されるかも怪しい'''(と言うよりそもそも'''アサシンクラスがいるかも怪しい''')環境下で'''ハサン達が一通り召喚・対策される'''ぐらいには頻繁に起きている模様。
ただ、仮にアサシンが召喚される可能性が50%、アサシンとしてハサンが召喚される可能性が50%、19人が平均して10回呼び出された……と仮定しても、これだけで'''760回'''もの亜種聖杯戦争が行われている事になる。開催以前に頓挫した物も含めれば、数千、下手をすれば数万の亜種聖杯戦争が試みられたと言う事であり、もはや魔術師の大半が聖杯戦争に関わっていると言ってもおかしくない。流石に少々無理があるため、現在では変更されている可能性もあるだろう。