真名:フランシス・ドレイク
:愛船「黄金の鹿号(ゴールデンハインド)」を駆る[[海賊]]。十六世紀の人物。
:商人にして冒険家、私掠船船長にして艦隊司令官。世界一周を生きたまま成し遂げた人類最初の偉人。星の開拓者。その収益で母国イギリスを、当時世界最強だったスペインを打ち破るまでに導いた英傑。
:史実では男性だが、Fateでのドレイクは女性として現れている。
:彼女が成し遂げた航海により、イギリスは当時の世界において二等国だったところから、世界に冠たる大英帝国に生まれ変わった。
:まともな植民地もなく、技術的にはそれなりでも国力に乏しかったイギリスは、彼女の持ち帰った財貨(香料だけでも6トン、当時のイギリス国家予算を遥かに超える)と世界周航によって得られた詳細な地図によって、東インド会社を設立させ、当時の世界の覇者・スペインと互角に戦える艦隊をそろえられるに至る。
:英国征服をしようとしたスペイン無敵艦隊との決戦において、彼女は英国艦隊の副司令官として参戦する。「火船」と呼ばれる特殊な戦法を使い、無敵艦隊を英国へ上陸させることなく大敗せしめた彼女は、スペイン人からこう呼ばれる。
::: 悪魔――'''エルドラゴ'''
:敗戦によってスペイン帝国を事実上瓦解させ、「太陽の沈まぬ帝国」を歴史の主役から引き摺り下ろした…『太陽を落とした女』と。
:彼女は英国にとっては未来の王・アーサー王とも同一視されることもあった。冥界(アヴァロン、海の彼方)から帰還し、英国に勝利を約束する存在となったからである。また後に、ワイルドハントを率いる嵐の王としても信じられた。
:1596年。53歳にて、疫病により倒れる。死の直前、錯乱して病床で鎧を着ようとするなどの奇行が目立ったという。
関連
; 黄金の鹿号(ゴールデンハインド)
: もとは「ペリカン」という名だったが、世界周航を行うにあたり、出資者の家の紋章にちなんで改名された。スペインの貨物船を数多く襲撃したという逸話を持つ。
:『EXTRA』では改名の経緯が、「ペリカン号では格好が悪い」(またはゲンが悪い)とエルドラゴが言った為となっている。そのためペリカン号といわれるとマジギレすると言われており、実際『Grand Order』で部下がうっかりペリカンと言った際にはキレている。
; 初の世界一周
: 世界史に名高い、1人目の航海者であるマゼランは、航海の途上で死亡。クルーが航海を引き継いで成し遂げた。
:「船長として生きたまま世界一周を成し遂げた」のは、ドレイクが初めてということになる。
; 星の開拓者
: 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
: その時代の技術力ではあと一歩たりない難行を、人間力だけで乗り越える力。ひとにぎりの天才が持つ才能ではなく、一人の、どこにでもいる人間が持つ『誇り』を燃やし尽くす力。
: 不可能な出来事を、不可能なまま可能にしてしまった者を、人類の版図・人類の意識を次のスケールに拓いた功績を称える意味でそう呼んでいる。
; ドレイクの性別
: サーヴァントとして、ナイスバディの美女として現界している。
: 史実においては男性であり、主人公もドレイクが女性であることを意外に思っているなど、TYPE-MOON世界における[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]や[[ネロ・クラウディウス|暴君ネロ]]と同様に、誤解されたまま現代に伝わった認識、という扱いになっている。
: その理由は、ドレイクが男以上に男らしい女海賊であったのと、船員をはじめとする周囲の誰もがドレイクを女性としてみなかった事に起因する。
: 『Grand Order』でのマテリアルでも、''船員曰く、「いやあ、船長を女として見たら俺らが男として成り立たたねぇっていうか、船長に失礼っつーか」''と記述されている。
: なお、「あくまで創作にすぎない」と但し書きをつけた上で、Matrixにおいて「ドレイクはエリザベス女王とは何度か交友があり、世界一周航海の直前、顔に傷を負った為に人前に出られなくなった女王と入れ替わった」という話が挙げられている。
; 無敵艦隊
: 大航海時代におけるスペイン海軍の異名。千トン級以上の大型艦100隻以上を主軸とし、船員の総数は6万5千人に上るとされた対英国征服艦隊であり、スペインを「太陽の沈まぬ帝国」と謂わしめた。
; ワイルドハント
: 暴風雨や吹雪などの嵐の化身のことを言い、猟犬や山羊、馬や武装した兵士、怪物の姿をとる。
:これを率いるとされる嵐の王は土地や伝承によって様々で、悪魔化した[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)|アーサー王]]や北欧の主神[[オーディン]]、最初の咎人カイン、復讐の女王[[ブーディカ]]、[[テオドリック〔オルタ〕|ディートリヒ・フォン・ベルン]]などがあげられる。
:原則的にはその土地の荒ぶる英雄や有名人、古代の神などが首領となり、スコットランドではアーサー王、イギリスで広く信じられているのがフランシス・ドレイクである。
;ドレーク海峡
:南米大陸最南端のホーン岬と南極大陸の間にある海峡で、ドレイクが最初に通過した事で命名された。南極圏の境界にある暴風圏内にある上に、太平洋と大西洋の境目になっている事から潮流も激しく、世界で最も危険な海域と呼ばれている。
; カトラス
: 切ることを重視した湾曲した刃を持つ剣。ドラマCDにて右手の銃を弾かれた際に戦術の幅を広げる為に使用。舶刀と呼ばれ、刀身が短めの為軽くて取り回しが楽な事と、武器としてだけではなく帆綱を切断するための道具としても使える事から、船乗りや海賊が好んで使った剣とされている。