「ニコラ・テスラ」を編集中
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| 真名 = ニコラ・テスラ | | 真名 = ニコラ・テスラ | ||
| 読み = | | 読み = | ||
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = |
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]] | | 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]] | ||
| 声優 = 稲田徹 | | 声優 = 稲田徹 | ||
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| 地域 = 欧州 | | 地域 = 欧州 | ||
| 属性 = 混沌・善 | | 属性 = 混沌・善 | ||
− | | | + | | 隠し属性 = 星 |
| 性別 = 男性 | | 性別 = 男性 | ||
| スリーサイズ = | | スリーサイズ = | ||
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| サーヴァント階位 = | | サーヴァント階位 = | ||
| 特技 = | | 特技 = | ||
− | | 好きな物 = | + | | 好きな物 = |
− | | 苦手な物 = | + | | 苦手な物 = |
− | | 天敵 = | + | | 天敵 = |
| デザイン = なまにくATK | | デザイン = なまにくATK | ||
| 設定作成 = 桜井光 | | 設定作成 = 桜井光 | ||
| レア度 = ☆5 | | レア度 = ☆5 | ||
}} | }} | ||
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==概要== | ==概要== | ||
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;略歴 | ;略歴 | ||
− | :『[[Fate/Grand Order]] | + | :『[[Fate/Grand Order]]』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』で「魔霧計画」最後の一手として[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]によって西暦1888年のロンドンに召喚された。 |
: 本来は人類史の焼却に加担するような人物ではないのだが、このときは狂化に似たスキルが付与されており、マキリの意図したままに行動を開始。魔霧の集積地帯に向かい、自身の放つ雷電でその魔霧を活性化させることでブリテン島の壊滅、ひいては人理の破壊を起こそうとした。 | : 本来は人類史の焼却に加担するような人物ではないのだが、このときは狂化に似たスキルが付与されており、マキリの意図したままに行動を開始。魔霧の集積地帯に向かい、自身の放つ雷電でその魔霧を活性化させることでブリテン島の壊滅、ひいては人理の破壊を起こそうとした。 | ||
: サーヴァントですら寄せ付けない活性魔霧を纏うことで悠々と歩を進めるも、[[玉藻の前]]の援護を受けた[[坂田金時]]との激突により魔霧を剥がされ、追いついた主人公一行により撃破されて消滅した。 | : サーヴァントですら寄せ付けない活性魔霧を纏うことで悠々と歩を進めるも、[[玉藻の前]]の援護を受けた[[坂田金時]]との激突により魔霧を剥がされ、追いついた主人公一行により撃破されて消滅した。 | ||
− | : 自らの意志に反してロンドンを壊滅させかけた自分を止めたことを主人公らへの借りとして考えており、その借りを返すために西暦1783年のアメリカで密かに[[マーリン]] | + | : 自らの意志に反してロンドンを壊滅させかけた自分を止めたことを主人公らへの借りとして考えており、その借りを返すために西暦1783年のアメリカで密かに[[マーリン]]の手引きに応じて再度現界、第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』最終盤で絶体絶命の窮地に追い込まれたアメリカ軍の前に救援として駆けつけ、不本意ながらも犬猿の仲のエジソンと協力して魔神柱の猛攻を食い止めて見せた。 |
− | : | + | : 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)]]と共にⅣの座を統括する[[魔神柱|管制塔バルバトス]]に挑む。 |
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;人物 | ;人物 | ||
: 雷電を操る叡智にして絶世の美男子。 | : 雷電を操る叡智にして絶世の美男子。 | ||
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:だが宝具について魔力の燃費が良くないため、スキル「ガルバニズム」によって魔光、魔風、魔弾など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、蓄積することで自らの魔力の補給を行いながら戦うのが、アーチャーとしての戦闘スタイルとなる。 | :だが宝具について魔力の燃費が良くないため、スキル「ガルバニズム」によって魔光、魔風、魔弾など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、蓄積することで自らの魔力の補給を行いながら戦うのが、アーチャーとしての戦闘スタイルとなる。 | ||
:シナリオ上では自身の雷電によって魔霧を活性化させ、常人なら触れると即死、サーヴァントであっても魔力を奪われて行動不能に陥る領域を展開するという大技も見せた。 | :シナリオ上では自身の雷電によって魔霧を活性化させ、常人なら触れると即死、サーヴァントであっても魔力を奪われて行動不能に陥る領域を展開するという大技も見せた。 | ||
− | : | + | :「星の開拓者」のスキルを持つサーヴァントとしてはこれで三人目。長らく神のみが持つ権能だった雷電を地上へ引きずり下ろし、今日に至る電気文明の礎を作り上げた彼の宝具は文句なしのEXランク。 |
== ステータス == | == ステータス == | ||
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! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | ||
|- | |- | ||
− | | [[アーチャー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || D || C || C || B || D || EX || 対魔力:C<br/>単独行動:B || ガルバニズム:A<br />天賦の叡智:A→EX<br/>星の開拓者:EX | + | | [[アーチャー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || D || C || C || B || D || EX || 対魔力:C<br/>単独行動:B || ガルバニズム:A<br />天賦の叡智:A→EX<br/>星の開拓者:EX || style="text-align:left"|強化クエストクリアで天賦の叡智がAからEXにランクアップ。 |
|} | |} | ||
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:真名解放を行えば「限定的・擬似的な時空断層の発生」によって周囲一帯を破壊する。 | :真名解放を行えば「限定的・擬似的な時空断層の発生」によって周囲一帯を破壊する。 | ||
:攻防一体の宝具だが燃費の悪さが欠点であり、真名解放による魔力消費はあまりに膨大。使用すればあっという間にガス欠になるため、魔力残量には注意が必要。 | :攻防一体の宝具だが燃費の悪さが欠点であり、真名解放による魔力消費はあまりに膨大。使用すればあっという間にガス欠になるため、魔力残量には注意が必要。 | ||
− | :『Grand Order』では「敵全体に強力な〔天または地の力を持つサーヴァント〕特攻攻撃 | + | :『Grand Order』では「敵全体に強力な〔天または地の力を持つサーヴァント〕特攻攻撃<ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に低確率でスタン状態を付与&自身のHPを500減らす【デメリット】」という効果のBuster宝具。 |
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== 真名:ニコラ・テスラ == | == 真名:ニコラ・テスラ == | ||
− | : | + | :ニコラ・テスラ。十九世紀〜二十世紀にかけて活躍した発明家。<br>比類無き天才。現代のプロメテウス。絶世の美男子。発明王エジソンの好敵手。ゼウスの雷霆を地上に顕した男。壮絶にして華麗なる叡智の魔人こそ、彼である。 |
− | : | + | :現在の主な電力システムたる交流電流技術を実用化に導き世界に光をもたらした星の開拓者。<br>作家マーク・トウェインは彼を指して「雷電博士」と呼び、この電気の魔術師が現れなければ我々が享受している電気文明は今よりもっと遅れたものになっていただろう。 |
:8ヵ国以上の言語を事も無げに操り、世界が驚嘆するような発見をいとも容易く創造し、それを実用するための装置の設計図すら空想の中で組み立てきってしまうテスラは紛れもなく人類史上最高峰の知性を持った魔人だった。 | :8ヵ国以上の言語を事も無げに操り、世界が驚嘆するような発見をいとも容易く創造し、それを実用するための装置の設計図すら空想の中で組み立てきってしまうテスラは紛れもなく人類史上最高峰の知性を持った魔人だった。 | ||
− | : | + | :1882年に回転磁界の原理を発見した彼はそこから技術を発展させ多相交流システムを開発。<br>出資者を得たテスラは交流配電の輪を広げようとして直流電流を推すエジソンと激しく対立する。<br>「電流戦争」と呼ばれるこのエジソンとの戦いをナイアガラ瀑布発電所に交流陣営側のシステムを採用させることで制し、これより世界中に交流電流の配電網が張り巡らされていくことになる。 |
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− | :テスラの叡智は留まることを知らない。高周波変圧器、水力発電、無線通信、X線、蛍光灯やネオン照明、ラジオ、リモートコントロール。挙げれば切りがないほどに現代の技術のあちこちにテスラの技術は生きている。<br> | + | :テスラの叡智は留まることを知らない。高周波変圧器、水力発電、無線通信、X線、蛍光灯やネオン照明、ラジオ、リモートコントロール。挙げれば切りがないほどに現代の技術のあちこちにテスラの技術は生きている。<br>電気エネルギーによって稼働する現代社会の根幹を構築したこの男の名は今日に至るまで科学史上に眩く輝いている。彼が地上に降ろした雷電の燦然たる瞬きのように。<br>かつては天上の神々のものでしかなかった力によって稼働する巨大機械の数々で人類が得た発展と繁栄は、今や地上を超えて宇宙(ソラ)にまで手に伸ばさんとする文明を築いた。 |
::'''現在は彼らのものかもしれないが、未来は私のものだ。''' | ::'''現在は彼らのものかもしれないが、未来は私のものだ。''' | ||
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;ニコラ・テスラ世界システム | ;ニコラ・テスラ世界システム | ||
:交流電流が空間そのものを行き交う世界。 | :交流電流が空間そのものを行き交う世界。 | ||
− | |||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
===Fateシリーズ=== | ===Fateシリーズ=== | ||
;[[Fate/Grand Order]] | ;[[Fate/Grand Order]] | ||
:ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』クリア後ガチャに追加される。 | :ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』クリア後ガチャに追加される。 | ||
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===その他=== | ===その他=== | ||
;[[ちびちゅき!]] | ;[[ちびちゅき!]] | ||
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=== Fate/Grand Order === | === Fate/Grand Order === | ||
;[[坂田金時]] | ;[[坂田金時]] | ||
− | : | + | :第四章にて敵対した相手。 |
:自身と同じ「人の英霊」であり、「Mr.ゴールデン」と大絶賛した。 | :自身と同じ「人の英霊」であり、「Mr.ゴールデン」と大絶賛した。 | ||
;[[玉藻の前]] | ;[[玉藻の前]] | ||
− | : | + | :第四章にて敵対した相手。 |
:彼が不要と断じる「天の英霊」であることは見ぬいたものの、麗しきレディだということで礼を尽くした対応を取る。 | :彼が不要と断じる「天の英霊」であることは見ぬいたものの、麗しきレディだということで礼を尽くした対応を取る。 | ||
:彼女からはその魂を「素敵なイケ魂」と評されたが、狂化スキルに似た効果が付与されている状態であったためその心は「イケてない」とされた。 | :彼女からはその魂を「素敵なイケ魂」と評されたが、狂化スキルに似た効果が付与されている状態であったためその心は「イケてない」とされた。 | ||
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;[[チャールズ・バベッジ]] | ;[[チャールズ・バベッジ]] | ||
:イベント「セイバーウォーズ」にて上記の金時と連れ立って登場。偉大な科学者同士として敬意を持って接しており「貴方ともあろう方」と呼ぶ場面がある。 | :イベント「セイバーウォーズ」にて上記の金時と連れ立って登場。偉大な科学者同士として敬意を持って接しており「貴方ともあろう方」と呼ぶ場面がある。 | ||
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;[[トーマス・エジソン]] | ;[[トーマス・エジソン]] | ||
136行目: | 120行目: | ||
:ただし史実のようなガチの嫌がらせ合いではなく、トムとジェリーのような関係で憎まれ口合戦のコントになるのがお約束の間柄。 | :ただし史実のようなガチの嫌がらせ合いではなく、トムとジェリーのような関係で憎まれ口合戦のコントになるのがお約束の間柄。 | ||
:自分を本気にさせることができるのはこの男しかいないと考えているが、絶対口にはしない。 | :自分を本気にさせることができるのはこの男しかいないと考えているが、絶対口にはしない。 | ||
− | : | + | :向こうとしても感情はだいたい同じようで、マイルームでは名指しで嫌われている。 |
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;[[エレナ・ブラヴァツキー]] | ;[[エレナ・ブラヴァツキー]] | ||
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:エジソンと喧嘩になっては彼女に仲裁&お説教されることが生前から多かった為か、頭が上がらない。 | :エジソンと喧嘩になっては彼女に仲裁&お説教されることが生前から多かった為か、頭が上がらない。 | ||
:彼女も天才だと認識しており、宝具の円盤から電気の気配がするらしい。 | :彼女も天才だと認識しており、宝具の円盤から電気の気配がするらしい。 | ||
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;[[フランケンシュタイン]] | ;[[フランケンシュタイン]] | ||
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;[[フランシス・ドレイク]] | ;[[フランシス・ドレイク]] | ||
:方向性は違うが、同じ「不可能を打破した」という点から敬意を抱いている。 | :方向性は違うが、同じ「不可能を打破した」という点から敬意を抱いている。 | ||
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=== サーヴァントユニヴァース === | === サーヴァントユニヴァース === | ||
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:電話の発明者。 | :電話の発明者。 | ||
:『Fate/Grand Order』のイベント『セイバーウォーズ』では彼に手伝ってもらい、10km先から主人公達の会話を傍受していたとか。 | :『Fate/Grand Order』のイベント『セイバーウォーズ』では彼に手伝ってもらい、10km先から主人公達の会話を傍受していたとか。 | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
193行目: | 161行目: | ||
====戦闘==== | ====戦闘==== | ||
;「神の雷霆は此処にある……さぁ、御覧に入れよう!『<ruby><rb>人類神話・雷電降臨</rb><rt>システム・ケラウノス</RT></RUBY>』!」 | ;「神の雷霆は此処にある……さぁ、御覧に入れよう!『<ruby><rb>人類神話・雷電降臨</rb><rt>システム・ケラウノス</RT></RUBY>』!」 | ||
− | : | + | : 宝具発動。円環を成す雷電が巡り、新たなる人類の神話がゼウスの雷霆の如く時空間を引き裂く。 |
− | |||
− | |||
====マイルーム会話==== | ====マイルーム会話==== | ||
202行目: | 168行目: | ||
;「ゼウス、インドラ、トール、ペルクナス、サンダーバード。古くより、人は雷電を畏敬した」 | ;「ゼウス、インドラ、トール、ペルクナス、サンダーバード。古くより、人は雷電を畏敬した」 | ||
− | : | + | : マイルーム会話の一つ。数多の神話で語られる雷電神たちの名を口にする。 |
;「我が雷電を阻むことは出来ない。あの男、悪鬼エジソンを除いては」 | ;「我が雷電を阻むことは出来ない。あの男、悪鬼エジソンを除いては」 | ||
210行目: | 176行目: | ||
====本編==== | ====本編==== | ||
;「曰く、これが魔霧の活性というものだ。サーヴァントの魔力さえ際限なく吸い込もう!<br/> 無論、私は例外だ! 接近すれば、活性魔霧は君たちの魔力をも吸収する!<br/> 霊核ごと取り込まれることも有り得るだろうが、さて、それでも近づくかね?<br/> 私を倒そうとするなら、まずはこの活性魔霧を完全に排除するしかなかろうなァ――――」 | ;「曰く、これが魔霧の活性というものだ。サーヴァントの魔力さえ際限なく吸い込もう!<br/> 無論、私は例外だ! 接近すれば、活性魔霧は君たちの魔力をも吸収する!<br/> 霊核ごと取り込まれることも有り得るだろうが、さて、それでも近づくかね?<br/> 私を倒そうとするなら、まずはこの活性魔霧を完全に排除するしかなかろうなァ――――」 | ||
− | : | + | : 第四章にて、雷電で魔霧を活性化させ、サーヴァントさえまともに行動できない領域を作り出しておいての講釈。 |
: 「一度試してみたかった」らしいが、その理論は正しかったようでご満悦。そして能力の概要から対処方法まで懇切丁寧に教えてくれる。 | : 「一度試してみたかった」らしいが、その理論は正しかったようでご満悦。そして能力の概要から対処方法まで懇切丁寧に教えてくれる。 | ||
: 自身の意志とは裏腹に人理を滅ぼすべく暴走するのを止めて欲しがっているのか、単なる自己顕示欲故か。何となく、両方のような気もするが。 | : 自身の意志とは裏腹に人理を滅ぼすべく暴走するのを止めて欲しがっているのか、単なる自己顕示欲故か。何となく、両方のような気もするが。 | ||
265行目: | 231行目: | ||
:そして出奔したフランを連れ帰った主人公らに叱られた模様。 | :そして出奔したフランを連れ帰った主人公らに叱られた模様。 | ||
− | ==== | + | ====幕間==== |
;「電気ですかー!!!」<br />「電気があれば何でもできる。イチ、ニイ、サン、ダー!」 | ;「電気ですかー!!!」<br />「電気があれば何でもできる。イチ、ニイ、サン、ダー!」 | ||
:ドレイクの幕間『星の開拓者』にて、海賊たちへ見舞ったサンダーと掛け声。 | :ドレイクの幕間『星の開拓者』にて、海賊たちへ見舞ったサンダーと掛け声。 | ||
:元ネタは某プロレスラーの有名な挨拶であり、ガタイがいいので似合うだろうとティーチが教えた。 | :元ネタは某プロレスラーの有名な挨拶であり、ガタイがいいので似合うだろうとティーチが教えた。 | ||
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;「は。ついに頭だけでなく心臓にまで毛が生えたと見えるな凡骨。確かに私は菜食主義だがそれは信条であって絶対ではない。<br/> 肉を美味く食べるには野菜を定期的に摂るべきなのだ。<br/> 肉と野菜の組み合わせこそ旨味がまし、また効率よく栄養を摂取できる。栄養学的に。<br/> ところで私はかねてからニホンの黒毛和牛が持つ脳細胞活性化成分に興味があってだね。<br/> そこでブラヴァツキー女史、どうだろう。キミの不思議な円盤でニホンまで買い出しに行く、というのは?」 | ;「は。ついに頭だけでなく心臓にまで毛が生えたと見えるな凡骨。確かに私は菜食主義だがそれは信条であって絶対ではない。<br/> 肉を美味く食べるには野菜を定期的に摂るべきなのだ。<br/> 肉と野菜の組み合わせこそ旨味がまし、また効率よく栄養を摂取できる。栄養学的に。<br/> ところで私はかねてからニホンの黒毛和牛が持つ脳細胞活性化成分に興味があってだね。<br/> そこでブラヴァツキー女史、どうだろう。キミの不思議な円盤でニホンまで買い出しに行く、というのは?」 | ||
:概念礼装『ミートウォーズ』での一コマ。場面はエジソンとBBQのピットマスターの立場を争う姿をエレナに呆れられているというもの。 | :概念礼装『ミートウォーズ』での一コマ。場面はエジソンとBBQのピットマスターの立場を争う姿をエレナに呆れられているというもの。 | ||
299行目: | 260行目: | ||
== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
;直流・交流論争 | ;直流・交流論争 | ||
− | : | + | :上記のように彼とエジソンの関係性は最悪であるが、その端的な例が「電気は直流・交流のどちらが良いか」という論争である。 |
− | : | + | :テスラは交流を支持し、エジソンは直流を支持していたが、交流のほうが電圧を変更しやすいために長距離送電に適しており、交流から直流への変更も容易であるという利点もあった。 |
− | : | + | :エジソンとしては直流のほうが白熱電球(エジソンの発明品で特許料の源泉)に向いていたために交流の存在を認可するわけにはいかず、悪質な嫌がらせを続けたとされる。 |
− | : | + | :一例として、電気椅子の動力に交流の使用を提案し、それを論拠に「交流は危険である」というネガティブキャンペーンを行った(勿論、直流交流どちらでも人間は感電するのだが、当時は専門の人以外分からなかったのだろう)。この際、ウェスチングハウスの名を「交流電気で処刑する」という動詞として普及させようとしていたが、流石に定着しなかった。同じようなことをしたのならば、「悪鬼」と呼びたくもなるであろう。 |
− | : | + | :1893年、ナイアガラ瀑布の発電設備にニコラの二相交流システムの採用が決定。これを切っ掛けにアメリカ合衆国、延いては世界の送電システムは交流が主流になった。 |
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:これら一連の流れはFGOで両者が登場する以前から『ジョジョの奇妙な冒険』等で知られる荒木飛呂彦氏の実在するマイナーな偉人や奇人を取り扱った漫画『変人偏屈列伝』でも取り上げられておりサブカルチャー方面ではそこそこ知られていた。そこでは荒木氏の作風によりFGOさながらに殴り合いまでして争っているエジソンとテスラがおり、「ほざくかッ!テスラーッ」「殴られたってやめないぞエジソン!」という同作のやり取りをFGOのテスラとエジソンにやらせる二次創作も定番というレベルで普及している。 | :これら一連の流れはFGOで両者が登場する以前から『ジョジョの奇妙な冒険』等で知られる荒木飛呂彦氏の実在するマイナーな偉人や奇人を取り扱った漫画『変人偏屈列伝』でも取り上げられておりサブカルチャー方面ではそこそこ知られていた。そこでは荒木氏の作風によりFGOさながらに殴り合いまでして争っているエジソンとテスラがおり、「ほざくかッ!テスラーッ」「殴られたってやめないぞエジソン!」という同作のやり取りをFGOのテスラとエジソンにやらせる二次創作も定番というレベルで普及している。 | ||
− | :: | + | ::交流は電圧の変更が容易なので遠距離送電に向いている上、規格(使用電圧)の違う電化製品に対応させる事が容易であるため、幅広い地域に電力システムを普及させるには交流が事実上必須である。また、交流から直流への変更は簡単だがその逆は面倒であるため、まずは交流で送電するというのは極めて合理的。<br/>しかし実際に電化製品の内部で電力が使用される場合、基本的にはアダプタを用いて直流に変換してから使われる事が殆どで、特に現代社会において至る所に存在するバッテリー駆動の機器の場合、機器の中で送電が完結するため最初から直流電流である。現在においては交流送電と比較して送電損失が低い高圧直流送電が長距離の送電において(海底ケーブルなどでも)採用されており、電力が大量に必要なデータセンターなどの需要の増加により直流給電が注目されている。 |
− | |||
::このように直流・交流ともに長所短所が存在するため言うまでもなく使い分けが肝要なのだが、テスラとエジソンの2人は個人的事情も多分に含め、どちらかに統一させようと日々殴り合いを演じているのである。 | ::このように直流・交流ともに長所短所が存在するため言うまでもなく使い分けが肝要なのだが、テスラとエジソンの2人は個人的事情も多分に含め、どちらかに統一させようと日々殴り合いを演じているのである。 | ||
− | |||
;論争のその後 | ;論争のその後 | ||
− | : | + | :直流・交流論争に勝利したニコラだが、彼が設立に関わったウェスチングハウス社は1980年代後半から事業を縮小していき、1999年に解体。(2017年に乱脈経営で破綻した会社は、名称と事業を受け継いだ別会社である。)一方、エジソンが設立したゼネラルエレクトリック社は堅実な経営で存続しているが、エジソン自身は事業に口煩く干渉しすぎたせいで周囲から疎まれた結果、会社からはじき出されてしまった。 |
;オカルトサイエンス | ;オカルトサイエンス | ||
:かくも偉大な発明を人類に齎した彼ではあるが、エキセントリックな言動やこれまでの利潤を全てつぎ込んで没頭した晩年の研究内容等から後世に至るまで理解者に恵まれず、その功績に反して世間的な知名度は低め。しかも、一部ではオカルト科学者の第一人者のような扱いを受けてしまっておりそちらの方面でのほうが名前が上がることが多いのが実情である。 | :かくも偉大な発明を人類に齎した彼ではあるが、エキセントリックな言動やこれまでの利潤を全てつぎ込んで没頭した晩年の研究内容等から後世に至るまで理解者に恵まれず、その功績に反して世間的な知名度は低め。しかも、一部ではオカルト科学者の第一人者のような扱いを受けてしまっておりそちらの方面でのほうが名前が上がることが多いのが実情である。 | ||
− | :そうなった理由としては、かの<b>世界的に有名なデマ</b> | + | :そうなった理由としては、かの<b>世界的に有名なデマ</b>であるフィラデルフィア実験の責任者だったという噂や、(理論上)「地球を分断出来る」といった大胆かつ挑戦的な言動、霊界通信機のような好年の研究内容によってマッドサイエンティストの烙印を押されてしまっていることが挙げられる。 |
− | :: | + | ::特に、電磁気学的には存在しないとされるスカラー電磁波を発見したとするテスラの研究は、陰謀論や宗教と結び付けられ、現代においてもカルト団体などにおいて提唱されることがある。日本では2003年に白装束の集団として注目を集めた宗教団体がスカラー電磁波の存在を主張していた。もちろん、スカラー電磁波自体もテスラの発見報告から90年あまりが経とうとしている現在もテスラ以外の観測報告がなく、疑似科学として扱われている。 |
;生涯孤独の天才 | ;生涯孤独の天才 | ||
:作中でエジソンから「結婚もできなかった生涯独身」と誹られており、対してテスラは「私についていける女がいなかっただけのこと」とにべもなく返している。 | :作中でエジソンから「結婚もできなかった生涯独身」と誹られており、対してテスラは「私についていける女がいなかっただけのこと」とにべもなく返している。 | ||
:これは史実でも実際にそうであり、上記の通り余りにも突飛な言動やオカルティックな研究に走ったせいであまり理解者に恵まれることがなかったという。 | :これは史実でも実際にそうであり、上記の通り余りにも突飛な言動やオカルティックな研究に走ったせいであまり理解者に恵まれることがなかったという。 | ||
− | : | + | :長身かつ端正な顔立ちのテスラは社交界の女性たちからモテたというが、その気難しい性格ゆえかあまり色恋話に熱を上げなかった。当時世界一の女優といわれたサラ・ベルナールの誘いすら無視したという逸話も残っている。数少ない恋仲の関係にあった、アメリカの大富豪J・P・モルガンの令嬢とも最終的には破局で終わっており、その結果研究費の援助も得られなくなってしまっている。 |
:そんなに恋愛に無縁のテスラだが、晩年には公園で出会った一匹の鳩を深く愛していたという話を、彼自身の口から語られている。 | :そんなに恋愛に無縁のテスラだが、晩年には公園で出会った一匹の鳩を深く愛していたという話を、彼自身の口から語られている。 | ||
328行目: | 286行目: | ||
:ファンから時々通称として用いられる二つ名。この名は、テスラがメインで登場する四章を担当した桜井氏の代表作である『スチームパンクシリーズ』で同名のキャラクターが主役として登場しており、そちらでの二つ名である《雷電王》に掛けたものである。 | :ファンから時々通称として用いられる二つ名。この名は、テスラがメインで登場する四章を担当した桜井氏の代表作である『スチームパンクシリーズ』で同名のキャラクターが主役として登場しており、そちらでの二つ名である《雷電王》に掛けたものである。 | ||
:外見は青年然としたあちらと違うが、雷電を操る能力や、装着した機械式グローブの造形は非常に似ている。また作中でテスラが発言した雷電の神々の名も、あちらの作品で名が挙がったものと大体一致している。英国紳士を志している点も同様。 | :外見は青年然としたあちらと違うが、雷電を操る能力や、装着した機械式グローブの造形は非常に似ている。また作中でテスラが発言した雷電の神々の名も、あちらの作品で名が挙がったものと大体一致している。英国紳士を志している点も同様。 | ||
− | : | + | :もっとも、蒸気王のチャールズ・バベッジに比べるとそこまでパロディといえるものではなく、あくまでキャラクター造形におけるエッセンス程度の要素である。 |
:玉藻の前を好みだと四章で口説くのは、あちらのテスラの主役作である『黄雷のガクトゥーン』のヒロインにして語り部であるネオン・スカラ・スミリヤが玉藻と容姿(赤よりのピンク髪、金眼、巨乳)が似ているところもあるかもしれない。 | :玉藻の前を好みだと四章で口説くのは、あちらのテスラの主役作である『黄雷のガクトゥーン』のヒロインにして語り部であるネオン・スカラ・スミリヤが玉藻と容姿(赤よりのピンク髪、金眼、巨乳)が似ているところもあるかもしれない。 | ||
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