「ヴラド三世 (EXTRA)」を編集中
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| タイトル = ランサー | | タイトル = ランサー | ||
| 真名 = ヴラド三世 | | 真名 = ヴラド三世 | ||
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = |
| 初登場作品 = [[Fate/EXTRA]] | | 初登場作品 = [[Fate/EXTRA]] | ||
| 声優 = 江川央生 | | 声優 = 江川央生 | ||
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| 地域 = ルーマニア | | 地域 = ルーマニア | ||
| 属性 = 秩序・善 | | 属性 = 秩序・善 | ||
− | | | + | | 隠し属性 = 人 |
| 性別 = 男性 | | 性別 = 男性 | ||
| 一人称 = オレ(バーサーカー時)/私(通常) | | 一人称 = オレ(バーサーカー時)/私(通常) | ||
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| イメージカラー = 赤茶 | | イメージカラー = 赤茶 | ||
| 特技 = 焦土作戦 | | 特技 = 焦土作戦 | ||
− | | 好きな物 = | + | | 好きな物 = 鉄の規律、信仰 |
− | | 苦手な物 = | + | | 苦手な物 = 不道徳、不覚悟 |
| 天敵 = [[フランシス・ドレイク|エルドラゴ]] | | 天敵 = [[フランシス・ドレイク|エルドラゴ]] | ||
| デザイン = ワダアルコ<br />武内崇(原案) | | デザイン = ワダアルコ<br />武内崇(原案) | ||
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| レア度 = ☆4 | | レア度 = ☆4 | ||
}} | }} | ||
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== 概要 == | == 概要 == | ||
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; 人物 | ; 人物 | ||
: 黒い甲冑に血塗れのマントを羽織った、血に飢えた狂気の騎士。 | : 黒い甲冑に血塗れのマントを羽織った、血に飢えた狂気の騎士。 | ||
− | : | + | : 鉄の信仰心と鋼の護国愛を持つ正義の人。自他に厳しい正確だが、優れた戦略眼と厳格さを持ち、道徳を重んじる武人。 |
: 信仰者であるが、狂信的なまでの信心からから得た高ランクの「信仰の加護」スキルにより精神が変調をきたしており、さながらバーサーカーの如き狂気を宿している。 | : 信仰者であるが、狂信的なまでの信心からから得た高ランクの「信仰の加護」スキルにより精神が変調をきたしており、さながらバーサーカーの如き狂気を宿している。 | ||
: 己の信じた価値に殉じ、その思いが純粋すぎた故、他者の思考が介在できない。この為、ほぼ会話を成立することはできない。 | : 己の信じた価値に殉じ、その思いが純粋すぎた故、他者の思考が介在できない。この為、ほぼ会話を成立することはできない。 | ||
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: 「槍兵」としては敏捷性が極端に低いが、高い耐久力を備えた上に『戦闘続行』スキルを持ち、全体的に隙が無いため、「オスマン帝国を退けた串刺し公」の名が伊達ではない事を思い知らされる。 | : 「槍兵」としては敏捷性が極端に低いが、高い耐久力を備えた上に『戦闘続行』スキルを持ち、全体的に隙が無いため、「オスマン帝国を退けた串刺し公」の名が伊達ではない事を思い知らされる。 | ||
:『Grand Order』では「軍略」も高ランクで保有していることが判明しており、武人としての戦術力の高さは健在である模様。 | :『Grand Order』では「軍略」も高ランクで保有していることが判明しており、武人としての戦術力の高さは健在である模様。 | ||
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== ステータス == | == ステータス == | ||
{| class="wikitable" style="text-align:center" | {| class="wikitable" style="text-align:center" | ||
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| rowspan="2"|[[ランサー]] || [[ランルーくん]] || B || A || E || A || D || C || 対魔力:C ||信仰の加護:A+++<br>戦闘続行:A<br>無辜の怪物:A|| style="text-align:left"| | | rowspan="2"|[[ランサー]] || [[ランルーくん]] || B || A || E || A || D || C || 対魔力:C ||信仰の加護:A+++<br>戦闘続行:A<br>無辜の怪物:A|| style="text-align:left"| | ||
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− | | [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || E || A || D || C || 対魔力:C ||信仰の加護:A+++<br>軍略:B<br>無辜の怪物:A | + | | [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || E || A || D || C || 対魔力:C ||信仰の加護:A+++<br>軍略:B<br>無辜の怪物:A|| style="text-align:left"| |
|} | |} | ||
+ | |||
+ | ==スキル== | ||
+ | 『[[Fate/EXTRA]]』で使用するスキル。 | ||
+ | |||
+ | ; 反逆耐性 | ||
+ | : 3ターンの間、自身の耐久が上昇し、GUARD時の攻撃力が3倍になる。 | ||
+ | ; 粛清の儀 | ||
+ | : 自身に槍を突き刺し、相手に魔力ダメージを与えるスキル。<br>残りHPが少ないほど与える魔力ダメージが増える。 | ||
+ | ; 呪縛の槍 | ||
+ | : 空中に飛翔し、空からの落下と同時に頭上に振りかぶった槍の鉄槌を相手に振り下ろし、相手に筋力ダメージと呪いのバッドステータスを与える。 | ||
== [[宝具]] == | == [[宝具]] == | ||
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: 周囲の地面から無数の槍を生やし敵を処断する、魔槍から放たれる呪いと鉄槌の拷問魔城(ドラクリヤ)。敵対する敵兵全てを対象とするため、一対多で真価を発揮する宝具。 | : 周囲の地面から無数の槍を生やし敵を処断する、魔槍から放たれる呪いと鉄槌の拷問魔城(ドラクリヤ)。敵対する敵兵全てを対象とするため、一対多で真価を発揮する宝具。 | ||
: その由来からか相手が持つ不義・堕落の罪に応じて痛みを増すという特性を持つ。粛正の対象、『逃走』『不道徳』『暴力』を犯している相手ほど破壊力が増加する。しかし犯罪経歴のない[[主人公 (EXTRA)]]にその効果はなかった。 | : その由来からか相手が持つ不義・堕落の罪に応じて痛みを増すという特性を持つ。粛正の対象、『逃走』『不道徳』『暴力』を犯している相手ほど破壊力が増加する。しかし犯罪経歴のない[[主人公 (EXTRA)]]にその効果はなかった。 | ||
− | : | + | : ゲーム的には、ランサーの持っていた槍が上空に浮かんでいくと同時に周囲に無数の槍を生やし、敵の足元に出現した巨大な刃とランサーの持っていた槍による同時攻撃を行う。通常ダメージに加えて、生贄効果による防御不可能の追加ダメージを与え、与えたダメージに応じて自身のHPを回復させる。 |
− | : 『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与 | + | :『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与<ref group = "注" name="1ターン">1ターン</ref>&敵単体に超強力な〔悪〕特攻攻撃<ref group = "注" name="オーバーチャージで特攻威力UP">オーバーチャージで特攻威力UP</ref>」という効果のBuster宝具。 |
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== 真名:ヴラド三世 == | == 真名:ヴラド三世 == | ||
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:残忍にして合理的。目的のためには手段を選ばない。普通の人間以上の視野の広さを持った天才的な武人。<br>だがしかし、理解者には恵まれなかった。 | :残忍にして合理的。目的のためには手段を選ばない。普通の人間以上の視野の広さを持った天才的な武人。<br>だがしかし、理解者には恵まれなかった。 | ||
− | :もともと、串刺し刑自体は当時において珍しい刑罰ではなかった。だがそれは、対象が一般庶民に限られていた。<br> | + | :もともと、串刺し刑自体は当時において珍しい刑罰ではなかった。だがそれは、対象が一般庶民に限られていた。<br>ヴラド三世がルーマニア公に即位した際、堕落と腐敗をほしいままにしていた貴族のあまりの姿に彼は憤慨し、大粛清を行う。その際、本来貴族には適用されなかったはずの串刺し刑を、貴族にも容赦なく用いた。<br>これは、貴族と庶民が厳しく分かれていた当時のワラキアの民に、相当のショックを与えたと言われる。<br>これ以後、串刺し刑は彼の十八番となる。法王庁に届け出のあった記録によれば、彼の生涯における串刺し刑の刑死者は、のべ10万人に達するという。<br>ちなみにこの数字に、ワラキア統治における刑罰とは関係のない、戦争における敵国人の串刺し刑は、含まれていない。 |
:ヴラド公は主への愛を信じ、不正をただす事で貴族の責務を果たそうとした。しかし特権階級の豊かさにおぼれた領主たちは彼の清貧さを嫌い、キリスト教世界を救った武人を策謀によって処罰したのである。 | :ヴラド公は主への愛を信じ、不正をただす事で貴族の責務を果たそうとした。しかし特権階級の豊かさにおぼれた領主たちは彼の清貧さを嫌い、キリスト教世界を救った武人を策謀によって処罰したのである。 | ||
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:今やヴラド三世は世界的に有名な怪物『ドラキュラ』という名称の方が世に広まってしまった。 | :今やヴラド三世は世界的に有名な怪物『ドラキュラ』という名称の方が世に広まってしまった。 | ||
:精神に異常を抱えながらも武人としての誇りと人としての矜持を持つランサーだが戦闘後の浮遊や魔力や呪いによる攻撃を見る限り、このスキルの影響で確実に人外に近づいてしまっている。 | :精神に異常を抱えながらも武人としての誇りと人としての矜持を持つランサーだが戦闘後の浮遊や魔力や呪いによる攻撃を見る限り、このスキルの影響で確実に人外に近づいてしまっている。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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;[[主人公 (Grand Order)]] | ;[[主人公 (Grand Order)]] | ||
:マスター。「友」と呼ぶ。 | :マスター。「友」と呼ぶ。 | ||
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=== その他 === | === その他 === | ||
;[[ヴラド三世 (Apocrypha)]] | ;[[ヴラド三世 (Apocrypha)]] | ||
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;「然り。獣の数字、愛を知らぬ暴君よ、我が槍を以て煉獄に逝くがよい!」 | ;「然り。獣の数字、愛を知らぬ暴君よ、我が槍を以て煉獄に逝くがよい!」 | ||
− | : | + | :対セイバー決戦開始時台詞。彼女の真名をに見抜いた上で槍を向ける。 |
;「不義不徳のヤツバラどもよ! 無実無根の自覚はあるか!?」<br>「妻よ! これなる生贄の血潮をもってその喉を潤したまえ! <ruby><rb>串刺城塞</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>!」 | ;「不義不徳のヤツバラどもよ! 無実無根の自覚はあるか!?」<br>「妻よ! これなる生贄の血潮をもってその喉を潤したまえ! <ruby><rb>串刺城塞</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>!」 | ||
171行目: | 156行目: | ||
===Fate/Grand Order=== | ===Fate/Grand Order=== | ||
− | |||
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;「地獄の具現こそ、不徳の報いに相応しい! 『<ruby><rb>串刺城塞</rb><rp>(</rp><rt>カズィクル・ベイ</rt><rp>)</rp></ruby>』!」 | ;「地獄の具現こそ、不徳の報いに相応しい! 『<ruby><rb>串刺城塞</rb><rp>(</rp><rt>カズィクル・ベイ</rt><rp>)</rp></ruby>』!」 | ||
:宝具開放。不徳を犯した者を裁く、地獄の具現。 | :宝具開放。不徳を犯した者を裁く、地獄の具現。 | ||
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;「嫌いなものだと? 語るまでもなかろう! 欲に溺れ、尊厳を嗤い、欺瞞すら無自覚となった、恥知らず共が我が獲物である!」 | ;「嫌いなものだと? 語るまでもなかろう! 欲に溺れ、尊厳を嗤い、欺瞞すら無自覚となった、恥知らず共が我が獲物である!」 | ||
209行目: | 190行目: | ||
: [[Fate/EXTRA CCC|とある平行世界]]での出来事が彼の<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>を震わすのか、怒りを露わにする。しかし[[ランルーくん|どこかで聞いた彼女の声]]が竜の少女を許してほしいと訴えかけている。 | : [[Fate/EXTRA CCC|とある平行世界]]での出来事が彼の<ruby><rb>霊基</rb><rt>たましい</rt></ruby>を震わすのか、怒りを露わにする。しかし[[ランルーくん|どこかで聞いた彼女の声]]が竜の少女を許してほしいと訴えかけている。 | ||
: あの顛末は少女の裏切りによるものだったが、彼女自身は少女を恨んでいないことが伺える。 | : あの顛末は少女の裏切りによるものだったが、彼女自身は少女を恨んでいないことが伺える。 | ||
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;「だが。この姿の<ruby><rb>吾</rb><rt>おれ</rt></ruby>は貴様には特に厳しい。貴様が犯した罪は数多い。</br> その中の一つに、英霊となった吾にとっては決して見過ごせぬ罪がある。</br> ―――死をもって償え、とは言わん。償いの場など与えぬからな。」</br>「王たる吾は鷹揚にして苦悩する人間であるが、武人たる吾には一切の邪悪を赦しはしない。</br> 不義不徳、民を玩弄し、無知である事を当然だと考えた殺人鬼よ。</br> 貴様の罪は百年経っても醒めぬ悪夢、貴様の悪は歴史に刻まれし罪科である。</br> 何人も訪れぬ暗闇に還る時だ。では―――徹頭徹尾、<ruby><rb>鏖</rb><rt>みなごろし</rt></ruby>である。」 | ;「だが。この姿の<ruby><rb>吾</rb><rt>おれ</rt></ruby>は貴様には特に厳しい。貴様が犯した罪は数多い。</br> その中の一つに、英霊となった吾にとっては決して見過ごせぬ罪がある。</br> ―――死をもって償え、とは言わん。償いの場など与えぬからな。」</br>「王たる吾は鷹揚にして苦悩する人間であるが、武人たる吾には一切の邪悪を赦しはしない。</br> 不義不徳、民を玩弄し、無知である事を当然だと考えた殺人鬼よ。</br> 貴様の罪は百年経っても醒めぬ悪夢、貴様の悪は歴史に刻まれし罪科である。</br> 何人も訪れぬ暗闇に還る時だ。では―――徹頭徹尾、<ruby><rb>鏖</rb><rt>みなごろし</rt></ruby>である。」 | ||
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*『Grand Order』での会話では「妻」という言葉が度々出てくるが、ここで言う「妻」が生前の妻であるか、元マスターである[[ランルーくん]]であるかは定かではない。カルデアでは並行世界の記憶が薄れているケースが多いこともあり、彼自身も元マスターの記憶が定かではない状況もあってか、「妻」と明言されている部分は生前の妻のことを指しているのではないかと推測されることがある。ただし台詞の中にはランルーくんを意識していると思われる発言もあるため、確実なことは分かっていない。なお特異点においては並行世界の記憶が戻ることがあるらしく、明らかにランルーくんを指して「妻」と呼んでいる場面が存在する。 | *『Grand Order』での会話では「妻」という言葉が度々出てくるが、ここで言う「妻」が生前の妻であるか、元マスターである[[ランルーくん]]であるかは定かではない。カルデアでは並行世界の記憶が薄れているケースが多いこともあり、彼自身も元マスターの記憶が定かではない状況もあってか、「妻」と明言されている部分は生前の妻のことを指しているのではないかと推測されることがある。ただし台詞の中にはランルーくんを意識していると思われる発言もあるため、確実なことは分かっていない。なお特異点においては並行世界の記憶が戻ることがあるらしく、明らかにランルーくんを指して「妻」と呼んでいる場面が存在する。 | ||
*出演作品によって担当声優が違う珍しいサーヴァント。といっても、'''異なる側面を抽出されて召喚された'''ので当然であるが。彼以外では[[モードレッド]]と[[ベディヴィエール]]くらい(純粋に「サーヴァントとして」であれば彼のみ)である。 | *出演作品によって担当声優が違う珍しいサーヴァント。といっても、'''異なる側面を抽出されて召喚された'''ので当然であるが。彼以外では[[モードレッド]]と[[ベディヴィエール]]くらい(純粋に「サーヴァントとして」であれば彼のみ)である。 | ||
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== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
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*『Grand Order』のイベントにて、ヴラド三世がエリザベートの犯した罪を糾弾するシーンがある。<br/>マスターを巡る二人の因縁は以前よりファンの間でも話題に挙がることが多かっただけに、公式で取り上げてくれたことに喜ぶユーザーの声は多かった。<br/>しかしそれと同時に、一つの疑問点が浮上することになる。それは'''「なぜヴラド三世は月の裏側のことを知っているのか'''」ということだ。 | *『Grand Order』のイベントにて、ヴラド三世がエリザベートの犯した罪を糾弾するシーンがある。<br/>マスターを巡る二人の因縁は以前よりファンの間でも話題に挙がることが多かっただけに、公式で取り上げてくれたことに喜ぶユーザーの声は多かった。<br/>しかしそれと同時に、一つの疑問点が浮上することになる。それは'''「なぜヴラド三世は月の裏側のことを知っているのか'''」ということだ。 | ||
**ヴラド三世の語る通り、『CCC』の物語はムーンセルに記録されない「月の裏側」での出来事で、事態が収拾された時点で「全てが無かった事になった」世界での話である。よってエリザベートがランルーくんを殺害したという「事実」も世界には忘れられており、ヴラド三世が事の顛末を知るのは少々難しいと言わざるを得ない。<br/>ただし「全てがなかった事になった」とはいえ、[[カルナ]]が月の裏側での[[ジナコ=カリギリ|ジナコ]]を覚えているケースもあるので、これだけで判断するのは早計だろう。 | **ヴラド三世の語る通り、『CCC』の物語はムーンセルに記録されない「月の裏側」での出来事で、事態が収拾された時点で「全てが無かった事になった」世界での話である。よってエリザベートがランルーくんを殺害したという「事実」も世界には忘れられており、ヴラド三世が事の顛末を知るのは少々難しいと言わざるを得ない。<br/>ただし「全てがなかった事になった」とはいえ、[[カルナ]]が月の裏側での[[ジナコ=カリギリ|ジナコ]]を覚えているケースもあるので、これだけで判断するのは早計だろう。 | ||
− | **そもそもマスターを軸として考えた場合、'''「ヴラド三世とエリザベートには接点が存在し得ないのではないか?」'''という推測が上がっている。<br/>『EXTRA material』の記述によれば、ランルーくんのサーヴァントとして『EXTRA』ではヴラド三世が召喚されたが、『CCC』のように[[BB]]が存在してしまう歴史においてはエリザベートが召喚されることが確定するという。つまりランルーくんがヴラド三世を召喚した世界では、エリザベートがランルーくんを殺害していないため因縁自体が生じないのではないか、ということである。<br | + | **そもそもマスターを軸として考えた場合、'''「ヴラド三世とエリザベートには接点が存在し得ないのではないか?」'''という推測が上がっている。<br/>『EXTRA material』の記述によれば、ランルーくんのサーヴァントとして『EXTRA』ではヴラド三世が召喚されたが、『CCC』のように[[BB]]が存在してしまう歴史においてはエリザベートが召喚されることが確定するという。つまりランルーくんがヴラド三世を召喚した世界では、エリザベートがランルーくんを殺害していないため因縁自体が生じないのではないか、ということである。<br.>一応、サーヴァントのデータは聖杯戦争終了後にムーンセルに戻るため、並行世界まで記録するムーンセルのデータベースをヴラド三世自身が閲覧することができれば話は変わってくるのだが、ここで上に述べた「ムーンセルに記録されない月の裏側」という背景が問題となる。エリザベートがランルーくんを殺害した事件は「月の裏側」での出来事であるため、ムーンセルのデータベースにも記録されない事柄を知る術がないのである。 |
*以上の点から、ヴラド三世が月の裏側の記憶をどうやって知ったのかが議論されるようになった。これについては『Grand Order』特有の記憶の曖昧さが招いたのか、あるいは別の手段でヴラド三世が事の顛末を知ったのか、はたまた単なるファンサービスなのか、定かではない。 | *以上の点から、ヴラド三世が月の裏側の記憶をどうやって知ったのかが議論されるようになった。これについては『Grand Order』特有の記憶の曖昧さが招いたのか、あるいは別の手段でヴラド三世が事の顛末を知ったのか、はたまた単なるファンサービスなのか、定かではない。 | ||
**確実なことは、幕間の物語「焦土の記憶」においてヴラド三世がマスターに関する記憶を目の当たりにしたこと、そしてヴラド三世がマスターへの『愛』を失っていないという事だけである。『CCC』で[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]が語った三竦みで語るならば、ヴラド三世が抱く彼女への『愛』が、全てがなかったことになったかつての『現実』を歪ませた、のかもしれない……。 | **確実なことは、幕間の物語「焦土の記憶」においてヴラド三世がマスターに関する記憶を目の当たりにしたこと、そしてヴラド三世がマスターへの『愛』を失っていないという事だけである。『CCC』で[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]が語った三竦みで語るならば、ヴラド三世が抱く彼女への『愛』が、全てがなかったことになったかつての『現実』を歪ませた、のかもしれない……。 |