「アストルフォ」の版間の差分
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:助けを求めたホムンクルスに間髪入れずに答えた軽い言葉。天衣無縫のライダーであるからこその即答であり、本気の言葉であった。 | :助けを求めたホムンクルスに間髪入れずに答えた軽い言葉。天衣無縫のライダーであるからこその即答であり、本気の言葉であった。 | ||
− | ; | + | ;「――だけどまあ、ボクはこの為に召喚されたんだし。しょうがないったらしょうがない、ようし、やってやるかっ!」<br />「遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!<br />我が名はシャルルマーニュが十二勇士アストルフォ!<br />いざ尋常に―――勝負ッ!!」 |
:赤のバーサーカーとの戦いにおける口上。圧倒的に能力差がある相手にも勇敢に立ち向かう。秘匿すべき真名をさらりと告げてしまっているのも彼らしいが。 | :赤のバーサーカーとの戦いにおける口上。圧倒的に能力差がある相手にも勇敢に立ち向かう。秘匿すべき真名をさらりと告げてしまっているのも彼らしいが。 | ||
2013年8月2日 (金) 22:00時点における版
ライダー(Apocrypha・黒)
- 真名:アストルフォ
- 身長:160cm台/体重:50kg台
- 属性:混沌・善
「騎兵」のクラスのサーヴァント。聖杯大戦において、セレニケ・アイスコル・ユグドミレニアによって召喚された。
美少女と見紛う、派手に着飾った中性的な美少年。
- 略歴
- 真名はアストルフォ。イングランド王の息子にして、シャルルマーニュ十二勇士の一人である。
ユグドミレニアの黒魔術師であるセレニケによって召喚されたサーヴァントで、触媒は中に液状のものが入っていたと思われる染みのついたガラス瓶。
実体化を好み、マスターの制止にも関らず、城下にホムンクルス用の簡素な衣装を着て、頻繁に遊びに繰り出している。
- 人物
- 純真無垢で明朗快活な少年。非常に前向きな性格で、かつて多くの失敗や敗北を重ねたにも関らず、それらを「挫折」とは考えない。常人なら絶望するはずの樹木にされた経験も彼にとってはいい思い出である。
「理性が蒸発している」と例えられるほどのお調子者で、ホムンクルスとの会話でうっかりアーチャーの真名を漏らしたり、自身の宝具の名前を忘れてしまうなど、非常にうっかりした性格をしている。だが助けを求めるものは決して見捨てず、体躯も筋力も圧倒的に上回る赤のバーサーカーに一歩も怯まない純正の英雄。
彼が女性のような格好をしているのは、かつて戦友であり、「狂えるオルランド」と呼ばれたローランを静めるため、と主張している。
- 能力
- 世界中を飛び回って様々な伝説を打ちたてた英雄である彼は角笛、本、幻馬(ヒポグリフ)、黄金の馬上槍など多種多様な宝具、魔術礼装を所有している。その為、真名が知られても問題がないタイプの英霊。
ヒポグリフに騎乗せずとも電光石火の速さで戦場を駆けるが、宝具に特化した能力のために、セイバーのようなステータスの高いサーヴァントには簡単に押さえ込まれてしまう。
宝具
- 触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア!)
- カタイの王子・アルガリアが愛用した装飾も見事な黄金の馬上槍(ランス)。ランスとしての攻撃力は備えているが殺傷することを前提にした武器ではなく、真名を解放することで触れたものを転倒させることができる。
宝具としてサーヴァントに使用すると、肉体のどこに触れようとも、膝から下が一時的に強制的に霊体化し、立ち上がれなくなる。
この効果は魔力で形成された鎧の上からでも適用され、肉体の損傷ではないため治癒魔術や再生能力を用いても、効果が失われるまで脚部の異常を回復できない。
赤のバーサーカーのような驚異的なタフネスを持つ敵には非常に有効な宝具で、どのような英霊でも脚部を奪われれば戦力の大幅な低下は免れない。
- 分厚い皮装丁の書物
- 基本的には持っているだけであらゆる魔術を打ち破ることができる。ただし、ライダーはこの宝具の真名を忘れてしまっている。うろ覚えの範囲では「魔法万能攻略書(ルナブレイクマニュアル)」のような感じの名前らしい。
- この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)
- ライダーの愛馬。グリフォンと雌馬の間に生まれる幻獣であり、上半身は鷲、下半身は馬。
かなりの速度で飛行することが可能らしく、ライダーによれば、「びゅーん」って感じ。飛ぶだけなら魔力消費も大したことはないらしい。
登場作品
- Fate/Apocrypha
- 「黒」のサーヴァントとして登場。
人間関係
- セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
- マスター。実体化し続けることを許可してくれたのには感謝しているが、彼女の変質的な愛撫にうんざりしている。
- ホムンクルス
- 彼が蹲っているのを偶然発見し、自身の気持ちに従い、彼を助けることを選択する。以後彼を友人として扱い、彼を導いていく。
- アーチャー (Apocrypha・黒)
- 召喚された時から、親しくしている。ホムンクルスの少年を助けた際も真っ先に彼に相談するほど、彼の人格を信頼している。アーチャーも彼のテンションには少々面食らうこともあるが、弱者を見捨てない英雄の本分に忠実なライダーを信頼し、弟か教え子の一人のように扱っている。
- バーサーカー (Apocrypha・黒)
- 微妙に相性の悪い相手。召喚時、彼にマスターであるカウレスが簡単に自らの真名を教えてしまったことが原因で、彼に悪気は無かったのだが、話しかけられても不機嫌そうにあしらわれている。
- ローラン
- かつての戦友。正気を失った彼を元に戻すため、月に向かって大冒険をする。「デュランダル」の担い手。
- シャルルマーニュ
- かつての主君。
名台詞
- 「分かった。助けるよ」
- 助けを求めたホムンクルスに間髪入れずに答えた軽い言葉。天衣無縫のライダーであるからこその即答であり、本気の言葉であった。
- 「――だけどまあ、ボクはこの為に召喚されたんだし。しょうがないったらしょうがない、ようし、やってやるかっ!」
「遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!
我が名はシャルルマーニュが十二勇士アストルフォ!
いざ尋常に―――勝負ッ!!」 - 赤のバーサーカーとの戦いにおける口上。圧倒的に能力差がある相手にも勇敢に立ち向かう。秘匿すべき真名をさらりと告げてしまっているのも彼らしいが。
- 「ボク達は願いを叶えるために現界した! だからって、何もかもが許されるのか!?
英雄たる振る舞いを忘れたか!? ボクは嫌だぞ!
ボクは確かにライダーだけど、それ以前にシャルルマーニュが十二勇士、アストルフォだ!
ボクはあの子を見捨てない、見捨てないぞ!」 - 逃がそうとしたホムンクルスの危機に、黒のセイバーに向かって叫んだ言葉。理性が蒸発していると言われ、普段何も考えていないようなライダーが間違いなく英雄であり、その誇りを持っていることを示した台詞である。
メモ
- キャラクターデザイン原案は近衛乙嗣氏。設定制作を担当したのは近衛乙嗣氏と星空めてお氏。
- 触媒はおそらく「オルランドの液状の理性を詰めた薬瓶」。
- 自分の容姿を褒めてくれた人間は、相手が男であれ女であれ喜んで抱き締めることもやぶさかではないらしい。………もしかして赤い王様と同じ趣味?
企画段階でのステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 | |
ライダー | D | D | B | C | A+ | C |
話題まとめ
- 逸話
- 彼の騎馬はヒポグリフだけではなく、グリフォンや名馬ラビカンなども乗りこなして様々な冒険譚を打ち立てている。
- 史実的な彼を一言で表すなら、お調子者のナルシスト。
十二勇士の中でも実力は中堅ぐらいのものだが、どんなに便利な道具を使おうともそれが自分の実力と信じて疑わない。その上とんでもない強運の持ち主であり、どのような修羅場でも切り抜け、たとえピンチになっても最終的には傷一つ負わず生還することが多い。その経験が彼の行動にますます拍車をかけている。 - 生前から多くの宝具を有しているが、いずれも彼の手元を離れている。「黄金の馬上槍」は魔法が掛かっていることを知らず盟友であったブラダマンテに譲渡し、月への旅行後には「角笛」は音がならなくなり、「ヒポグリフ」も解放してしまっている。
- 伝承で彼が月に行ったのは、地上から失われたあらゆるモノが存在するとされたため。
ここで言う月が天体の月なのか、異界の地をそう呼んでいるだけなのかは解釈の分かれるところである(もっともTYPE-MOON世界だと月にムーンセルとかがあるので、解釈には困らなそうだが)。 - 人物の項にある「理性が蒸発している」というのは比喩ではない。
彼が月から戻ってきたとき、理知的で聡明な性格になっていたとされる。つまり、彼の理性は地上から失われていたということ。 - 彼の戦友ローランが正気を失った経緯は以下の通り。
フランク王国にカタイからアンジェリカという美姫がやってくる。ローランは彼女に一目惚れし、どこへともなく立ち去った彼女を求め、国の守りをほったらかして旅に出てしまう。
その間にもフランク王国はセリカンやスペインなどのイスラム国家によって、度々危機に陥っていたのだが、彼は帰還命令を無視し、アンジェリカを探し続ける。
結局アンジェリカには振られ、それによって彼は発狂し、全裸のまま放浪を始め、素手で猛獣を殴り殺すなど超人的な力で暴れ回り人々から恐れられてしまう。
要するに、彼は女性に振られたショックでおかしくなった友達を慰めるために女装した、ということ。彼も大概だが振られたショックの余り、裸で暴れ回ったローランも頭のネジが外れていると言うほか無い。
- 男の娘人気
- Apocrypha企画段階時から突出した人気を持つキャラクター。小説版が発売した際の特典にも、男性であるのにも関わらず、何事もなかったかのように女性陣に混じっていた。その人気は主人公が焦りを覚える余りに魔法少女になるほど