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*「三人目」は研究の方針や成果について特に具体的には描かれていない。冠位を得る程の出世は血統によるものもあるだろうが、三人目は特に目立たずレフとライノール双方の功績で時計塔では成り上がったと見るべきか。 | *「三人目」は研究の方針や成果について特に具体的には描かれていない。冠位を得る程の出世は血統によるものもあるだろうが、三人目は特に目立たずレフとライノール双方の功績で時計塔では成り上がったと見るべきか。 | ||
*秘書ではなく蒼崎姉妹に後始末を頼んだ理由は不明。しかし、姉妹に接点を持たせた上で喧嘩をさせなかったというのはそれだけで快挙な気もする、いがみ合う末路を見せたかったのかもしれない。 | *秘書ではなく蒼崎姉妹に後始末を頼んだ理由は不明。しかし、姉妹に接点を持たせた上で喧嘩をさせなかったというのはそれだけで快挙な気もする、いがみ合う末路を見せたかったのかもしれない。 | ||
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*竹箒日記にて、「あの世界では「現代を守ために●●」した人物がいるため、FGOは発生しません。その成果を誰も知ることはなかったけど、彼は過去も未来も守ったわけである。」としており、Grand Orderの世界では彼が別の選択をしたことが示唆されている。 | *竹箒日記にて、「あの世界では「現代を守ために●●」した人物がいるため、FGOは発生しません。その成果を誰も知ることはなかったけど、彼は過去も未来も守ったわけである。」としており、Grand Orderの世界では彼が別の選択をしたことが示唆されている。 | ||
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2015年12月8日 (火) 11:33時点における版
フラウロス
時計塔十一科ロクスロートに巨大な屋敷か城のごとき研究棟を構える魔術師。
- 略歴
- “私は既に命を断った。私は殺されるだろうから、後処理に来てほしい”
- 旧知の仲である魔術師フラウロスの死を知らせる手紙を受け取った青崎姉妹は、それぞれに時計塔のロクスロートを訪れる。だが、そこには平然と日々を過ごす生きた当人の姿があった。
- しかしその冬、研究棟の館長室にて、彼は何者かに殺害された死体となって発見される。魔術師の世界ではとりたてて珍しい出来事ではなかったが、本人が生前から用意していたという墓標に三人分の墓碑が刻まれていたことだけが奇妙であった。
- 人物
- 考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める魔術師の男性。
- 年齢は四十代。ドイツ国籍のアーリア系。研究棟は二百坪ほどで、かなりの大きさを誇る。
- 西暦以前から続く古い家系の出身で、冠位指定(グランドオーダー)を授けられた名門の嫡子。かつては二十歳で魔術四階梯の祭位(フェス)に到達した神童と呼ばれていた。
- 能力
- 一つの事柄を見て同時に異なる処理をする完全な多重人格者。
- 「レフ・ウヴァル」、「ライノール・グシオン」、そして「三人目」の3つの人格を持つ。レフは「過去」、ライノールは「未来」、三人目は「現在」を重んじ、それぞれの探求を続けている。
- はじめから多重人格だったのか、研究の過程でそうなったのかは不明。
レフ・ウヴァル
- 「過去」を重んじるフラウロス。ひょろりと高い背を猫のように丸めた忙しない男性。一人称は「ボク」。
- 考古学部である十一科ロクスロートは時計塔の十二の学部で最弱とされ、縄張り争いに興味を示さない純粋な研究者たちの集まり。レフもまた、そういった事柄には興味を持たず、引きこもっては研究に明け暮れている。
- 「魔術師の一生とは、過去に奉仕すること」との信条を掲げて、徹底した研究系魔術師として己が理論、己が魔術式だけに心血を注ぎ、それ以外の世俗的な事柄に時間を浪費する実践系の魔術師たちを毛嫌いしている。未来にも現在にも興味はなく、ただひたすらに過去の魔術書を解読し、その属する体系に沿って検討し、現代でも通用するよう再定義しリライトすることを己の唯一の使命にして責務と考えている。
- 後継者を育てる時間すら惜しい、子孫すら信頼できないと考え、自分の力のみでそれを成そうと日々奮闘しているが、それを果たすための時間が自分には絶対的に不足していることが苦悩の種。
- ミス・アオザキの姉の方には唯一の理解者としての友情を、妹の方には一切分かり合えない相手としての嫌悪感を抱いている。
ライノール・グシオン
- 「未来」を重んじるフラウロス。細身で背が高く、荒っぽく野性的な男性。一人称は「オレ」。
- 好戦的で行動的な魔術師で、野性的な表情や言動から研究棟の用心棒と間違われることもある。
- 「未来があればそれでいい」がモットーで、金にがめつく、浪費も激しく、しかし自分自身にかけるコストはごくささやか。他の魔術師から力尽くかつ合法的に利権や研究成果を奪い取り、拝金魔術師だの利権マフィアだのと誹られる一方で、才能はあっても資金や環境に恵まれない若手の魔術師たちを見出しては課題と経費を与え、支援・育成する「足長おじさん(ダディ・ロング・レッグス)」の顔も持っている。
- 希少な虚数属性を持つ魔術師であり、虚数魔術の使い手のみが触れられる虚数空間を次元ポケットのように用いて、資源や礼装、理論など「文明により消費され失われる、未来において必要とされるだろうもの」を現在から隔離し、未来への一方的な送信をひたすらに続ける。
- 過去にも現在にも興味はなく、ただ未来の繁栄のみが目的で、やるべき事の多すぎる魔術師としての一生に倦怠感を覚えている。
- ミス・アオザキの妹の方には「いい女」として性的な好意を、姉の方には反りの合わない相手としての苦手意識を抱いている。
三人目
- 「現在」を重んじるフラウロス。一人称は「私」。
- 折り合いの悪いレフとライノールの仲介役を担当していたが、極端なまでに過去と未来の一方しか見ていないレフとライノールの研究が世界に災いをもたらすことを危惧し、彼らを自滅させて止めるべく人格の“自殺”を選んだ。青崎姉妹に送られた手紙はこの「現在」のフラウロスの人格の死を伝えるものであった。
- 仲介役を失ったレフとライノールはお互いの人格に対する憎悪を深め、自分すら死ぬとわかっていながらも相手人格に対して致死性のトラップを仕掛けてしまう。その結果、フラウロスは胴体を切断され死亡した。
- 三人目は自らの消滅をもって「現在」の世界を守ったのであった。
登場作品と役柄
- 2015年の時計塔
- 物語の鍵となる人物。
人間関係
- 蒼崎青子
- 同胞であり宿敵。未来を重んじる青子をレフは嫌い、ライノールは好いている。
- 蒼崎橙子
- 同胞であり宿敵。過去を重んじる橙子をライノールは嫌い、レフは好いている。
- レフ・ライノール
- 同じ悪魔の名を関すキャラクター。その関連性は果たして。
名台詞
メモ
- フラウロス、ウヴァル、グシオンはいずれも『ゲーティア』に記されている悪魔、いわゆる『ソロモン72柱』の悪魔の名前である。三者ともが、過去・現在・未来について語る力を持つとされる。
- どうかき集め洗練しても時間と共に過ぎ去り擦り減っていくものに全てを捧げ現在を細めていく「レフ」の研究と、どうなるかも現状確定せず未だ来てもいない時間へ繋げなければならない筈の現在を削り取って送る「ライノール」の研究。これらは多かれ少なかれ他の魔術師キャラクターも抱えている歪さだが、フラウロスの二人格はそれらを二極化して突き詰めたものといえる。
- 「三人目」は研究の方針や成果について特に具体的には描かれていない。冠位を得る程の出世は血統によるものもあるだろうが、三人目は特に目立たずレフとライノール双方の功績で時計塔では成り上がったと見るべきか。
- 秘書ではなく蒼崎姉妹に後始末を頼んだ理由は不明。しかし、姉妹に接点を持たせた上で喧嘩をさせなかったというのはそれだけで快挙な気もする、いがみ合う末路を見せたかったのかもしれない。
- 竹箒日記にて、「あの世界では「現代を守ために●●」した人物がいるため、FGOは発生しません。その成果を誰も知ることはなかったけど、彼は過去も未来も守ったわけである。」としており、Grand Orderの世界では彼が別の選択をしたことが示唆されている。