「黒桐鮮花」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
細 |
|||
9行目: | 9行目: | ||
;略歴 | ;略歴 | ||
− | : | + | :小学校中学年の頃に幹也への恋心を自覚し、以来幼いながらにその想いを成就させんと様々に画策する。病弱であるかのように周囲を騙し、都会の空気は合わないので田舎に引っ越す、という理由をでっち上げて有名画家であった叔父の家に養子に出る(父親の兄弟にあたるので姓はそのまま)。<br>勿論、血縁である事実は変わらないので戸籍を移したからといって結婚できるようになるとかそういうことではないが、このまま近くにいては幹也は自分を妹としてしか認識できなくなる、という危機感ゆえである。それによって一旦距離を置き、中学に入った年の正月、いよいよ攻勢でるぞと勢い込んで黒桐の家へと乗り込んだ鮮花が目にしたのは、幹也の隣にいる[[両儀式]]だったというオチ。<br>彼女にとっては「とんびにあぶらあげ」であった。どうせ幹也はずっとひとりものだろうから、と油断しているうちに式に幹也を持っていかれた悲劇のヒロインである。<br>その後、式が事故で昏睡状態になって安堵した(一応、式の事は気の毒には思っていたが)ものの、二年後に式は覚醒。これはマズい、と高校卒業後の大学進学時に上京する計画だったものを前倒しにして、幹也の傍にいたいがために礼園女学院に転校する。 |
;人物 | ;人物 | ||
− | :起源が「禁忌」であることから実の兄を一人の男性として愛する。計算高く、兄に自分を「妹」でなく「女」として見てほしくていろいろな工作を巡らせる、羊の皮を被った狼を地で行く少女。だが式一筋の幹也にしてみれば最初から眼中にないため、空回りばかりで何かと苦労が絶えない。狙った獲物は逃さないたちであり、一途で可憐でちょい歪んだ愛情は、ちょっとやそっとでは消えやしないので、諦めるつもりなど毛頭ない。<br | + | :起源が「禁忌」であることから実の兄を一人の男性として愛する。計算高く、兄に自分を「妹」でなく「女」として見てほしくていろいろな工作を巡らせる、羊の皮を被った狼を地で行く少女。だが式一筋の幹也にしてみれば最初から眼中にないため、空回りばかりで何かと苦労が絶えない。狙った獲物は逃さないたちであり、一途で可憐でちょい歪んだ愛情は、ちょっとやそっとでは消えやしないので、諦めるつもりなど毛頭ない。<br>なお、幹也への好意を自分では隠しているつもりらしいが、式や橙子には筒抜け。<br>全国模試に十位以内に入るほど成績優秀で更に容姿端麗と非の打ち所のない優等生の仮面を被っている。実際には目的のために手段を選ばないところがあり、度々寮を抜け出す(勿論形式上の許可は得てだが)など、学院にとって必ずしも模範的な生徒とは言えない。<br>もっとも、礼園女学院経営陣にとっての鮮花は家柄のよいお嬢様として入学を許したわけではなく、「学院からは毎年名門大学へ進学する生徒がいる」という箔をつけるためにいる、鮮花いわく「傭兵」のような生徒であるがゆえに見逃されている。 |
;能力 | ;能力 | ||
− | :「発火」の[[魔術]]が唯一にして最大の得意技。炎で対象を焼くのではなく、対象自体に発火してもらう、という攻撃方法。実は鮮花には[[魔術|魔術師]] | + | :「発火」の[[魔術]]が唯一にして最大の得意技。炎で対象を焼くのではなく、対象自体に発火してもらう、という攻撃方法。実は鮮花には[[魔術|魔術師]]としての才能(魔術回路)はない。<br>しかし、先天的な属性として発火現象を持っていた為、その発動・制御のために火付けの魔術を習っているというのが実態。まだ魔術の組み立てが未熟な為、戦闘時には師の[[蒼崎橙子]]からもらった火蜥蜴の皮手袋をはめる。発動用の詠唱には音楽記号を用いる。これは鮮花が魔術と戦闘を楽曲だと捉えている為。<br>当然、その一芸に特化して汎用性がない。「魔術師見習い」ではなく「魔術使い見習い」。しかし鮮花は別に魔術師になりたいわけではなく、式への対抗手段として魔術を習っているので、そのことを気にはしていない。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
26行目: | 26行目: | ||
;[[両儀式]] | ;[[両儀式]] | ||
− | : | + | :一方的に彼女をライバル視。恋敵。<br>しかし、結果的にライバル視せざるを得ないだけで、式自体には好感を抱いており、式も鮮花を気にいっている。 |
;[[蒼崎橙子]] | ;[[蒼崎橙子]] | ||
34行目: | 34行目: | ||
:礼園女学院の友人。彼女と幹也が過去に関わりがあった事は知らない。 | :礼園女学院の友人。彼女と幹也が過去に関わりがあった事は知らない。 | ||
;[[瀬尾静音]] | ;[[瀬尾静音]] | ||
− | : | + | :親友にして悪友にして礼園女学院寮のルームメイト。<br>静音は鮮花のことを「いずれ礼園の頂点に立つ」と言っている。 |
;[[黄路美沙夜]] | ;[[黄路美沙夜]] | ||
42行目: | 42行目: | ||
;[[秋巳大輔]] | ;[[秋巳大輔]] | ||
− | : | + | :従兄。<br>「大輔兄さん」と呼ぶ昔からの知り合いだが、鮮花が寮暮らしのこともあって、作中では特に絡むシーンはない。 |
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
48行目: | 48行目: | ||
;「泣いて謝ったって、絶対に許さないんだからーーー!」 | ;「泣いて謝ったって、絶対に許さないんだからーーー!」 | ||
: 記憶を奪われたことを式に気付かされたとき、羞恥と怒りで放った言葉。 | : 記憶を奪われたことを式に気付かされたとき、羞恥と怒りで放った言葉。 | ||
+ | |||
;「なんて不潔っ!」 | ;「なんて不潔っ!」 | ||
:式が男でも好きだと行った幹也に放った一言。凄まじい威力である。 | :式が男でも好きだと行った幹也に放った一言。凄まじい威力である。 | ||
54行目: | 55行目: | ||
*[[遠野秋葉]]のページでも触れられているが、容姿・性格ともに酷似している。ただし、能力は見た目が同じだけで本質は大きく異なる。 | *[[遠野秋葉]]のページでも触れられているが、容姿・性格ともに酷似している。ただし、能力は見た目が同じだけで本質は大きく異なる。 | ||
*正月に初めて会った式は実は織だった、というのがオチなのだが、その後昏睡から覚めるまで鮮花は式に会ったことはなく、式が女性として振舞っている姿を見たことがない。このため、鮮花は式が(肉体的にはともかく精神的には)男なのではないか、と、幹也に牽制の意味も込めて言ったことがある。 | *正月に初めて会った式は実は織だった、というのがオチなのだが、その後昏睡から覚めるまで鮮花は式に会ったことはなく、式が女性として振舞っている姿を見たことがない。このため、鮮花は式が(肉体的にはともかく精神的には)男なのではないか、と、幹也に牽制の意味も込めて言ったことがある。 | ||
− | *鮮花が橙子に弟子入りしたのは式が昏睡から目覚めた後になるが、知己を得たのはもっと前。養子に入った家でおかしな事件があり、それを橙子が解決したのが縁。<br | + | *鮮花が橙子に弟子入りしたのは式が昏睡から目覚めた後になるが、知己を得たのはもっと前。養子に入った家でおかしな事件があり、それを橙子が解決したのが縁。<br>なお、幹也が橙子と知り合ったのはそれより後で、互いが鮮花と関係があるのは当初は知らなかった。 |
*劇場版の戦闘シーンでは、「発火」以外にも体術を使って妖精を攻撃している。 | *劇場版の戦闘シーンでは、「発火」以外にも体術を使って妖精を攻撃している。 | ||
== リンク == | == リンク == | ||
*[[登場人物]] | *[[登場人物]] |
2013年9月19日 (木) 21:10時点における版
黒桐 鮮花
- 読み:こくとう あざか
- CV:藤村歩(劇場版)/田村ゆかり(ドラマCD)
黒桐幹也の妹。
- 略歴
- 小学校中学年の頃に幹也への恋心を自覚し、以来幼いながらにその想いを成就させんと様々に画策する。病弱であるかのように周囲を騙し、都会の空気は合わないので田舎に引っ越す、という理由をでっち上げて有名画家であった叔父の家に養子に出る(父親の兄弟にあたるので姓はそのまま)。
勿論、血縁である事実は変わらないので戸籍を移したからといって結婚できるようになるとかそういうことではないが、このまま近くにいては幹也は自分を妹としてしか認識できなくなる、という危機感ゆえである。それによって一旦距離を置き、中学に入った年の正月、いよいよ攻勢でるぞと勢い込んで黒桐の家へと乗り込んだ鮮花が目にしたのは、幹也の隣にいる両儀式だったというオチ。
彼女にとっては「とんびにあぶらあげ」であった。どうせ幹也はずっとひとりものだろうから、と油断しているうちに式に幹也を持っていかれた悲劇のヒロインである。
その後、式が事故で昏睡状態になって安堵した(一応、式の事は気の毒には思っていたが)ものの、二年後に式は覚醒。これはマズい、と高校卒業後の大学進学時に上京する計画だったものを前倒しにして、幹也の傍にいたいがために礼園女学院に転校する。
- 人物
- 起源が「禁忌」であることから実の兄を一人の男性として愛する。計算高く、兄に自分を「妹」でなく「女」として見てほしくていろいろな工作を巡らせる、羊の皮を被った狼を地で行く少女。だが式一筋の幹也にしてみれば最初から眼中にないため、空回りばかりで何かと苦労が絶えない。狙った獲物は逃さないたちであり、一途で可憐でちょい歪んだ愛情は、ちょっとやそっとでは消えやしないので、諦めるつもりなど毛頭ない。
なお、幹也への好意を自分では隠しているつもりらしいが、式や橙子には筒抜け。
全国模試に十位以内に入るほど成績優秀で更に容姿端麗と非の打ち所のない優等生の仮面を被っている。実際には目的のために手段を選ばないところがあり、度々寮を抜け出す(勿論形式上の許可は得てだが)など、学院にとって必ずしも模範的な生徒とは言えない。
もっとも、礼園女学院経営陣にとっての鮮花は家柄のよいお嬢様として入学を許したわけではなく、「学院からは毎年名門大学へ進学する生徒がいる」という箔をつけるためにいる、鮮花いわく「傭兵」のような生徒であるがゆえに見逃されている。
- 能力
- 「発火」の魔術が唯一にして最大の得意技。炎で対象を焼くのではなく、対象自体に発火してもらう、という攻撃方法。実は鮮花には魔術師としての才能(魔術回路)はない。
しかし、先天的な属性として発火現象を持っていた為、その発動・制御のために火付けの魔術を習っているというのが実態。まだ魔術の組み立てが未熟な為、戦闘時には師の蒼崎橙子からもらった火蜥蜴の皮手袋をはめる。発動用の詠唱には音楽記号を用いる。これは鮮花が魔術と戦闘を楽曲だと捉えている為。
当然、その一芸に特化して汎用性がない。「魔術師見習い」ではなく「魔術使い見習い」。しかし鮮花は別に魔術師になりたいわけではなく、式への対抗手段として魔術を習っているので、そのことを気にはしていない。
登場作品と役柄
- 空の境界
- 寮暮らしだが、ちょくちょくやってくる。
人間関係
- 黒桐幹也
- 兄にして恋愛対象。
- 両儀式
- 一方的に彼女をライバル視。恋敵。
しかし、結果的にライバル視せざるを得ないだけで、式自体には好感を抱いており、式も鮮花を気にいっている。
- 蒼崎橙子
- 魔術の師匠。
- 秋巳大輔
- 従兄。
「大輔兄さん」と呼ぶ昔からの知り合いだが、鮮花が寮暮らしのこともあって、作中では特に絡むシーンはない。
名台詞
空の境界
- 「泣いて謝ったって、絶対に許さないんだからーーー!」
- 記憶を奪われたことを式に気付かされたとき、羞恥と怒りで放った言葉。
- 「なんて不潔っ!」
- 式が男でも好きだと行った幹也に放った一言。凄まじい威力である。
メモ
- 遠野秋葉のページでも触れられているが、容姿・性格ともに酷似している。ただし、能力は見た目が同じだけで本質は大きく異なる。
- 正月に初めて会った式は実は織だった、というのがオチなのだが、その後昏睡から覚めるまで鮮花は式に会ったことはなく、式が女性として振舞っている姿を見たことがない。このため、鮮花は式が(肉体的にはともかく精神的には)男なのではないか、と、幹也に牽制の意味も込めて言ったことがある。
- 鮮花が橙子に弟子入りしたのは式が昏睡から目覚めた後になるが、知己を得たのはもっと前。養子に入った家でおかしな事件があり、それを橙子が解決したのが縁。
なお、幹也が橙子と知り合ったのはそれより後で、互いが鮮花と関係があるのは当初は知らなかった。 - 劇場版の戦闘シーンでは、「発火」以外にも体術を使って妖精を攻撃している。