「小川マンション」の版間の差分
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2019年4月19日 (金) 00:17時点における版
概要
荒耶宗蓮が結界「奉納殿六十四層」を築いたマンション。荒耶宗蓮による太極の体現。矛盾する螺旋。太極図の伽藍。固有結界を持たない荒耶宗蓮が人工的に作り上げた、彼の心情風景の具現。
内部の模様や塗装、エレベーターの捻じれ等魔術的以外にも入念な細工が施されており、入居者の精神をすり減らす仕組みとなっている。
太極とは、古代中国で生まれた思想、陰陽説を表す図。
万物の状態を概念的に捉えたもので、能動的・活動的であるものを陽(白)、その逆になるものを陰(黒)と分けている。昼と夜、明と暗、雄と雌と相反するものを象徴しながら、影響しあい流れあう世界の縮図とも言える。
また、陽の中には一点の陰、陰の中には一点の陽があるが、これは陰陽の区別は絶対的なものでなく、明の中にも暗がある、という事を示している。
太極は始まりの一であるが、この二つに分かれた陰陽を両儀という。
なお本来、大陸(中国)の思想魔術と、西洋魔術は相容れないものである。荒耶はその経歴により、両方に造詣があるようだ。
崩壊寸前の30世帯の家族を集め、家庭崩壊を後押しし全員死ぬように仕向ける。その後、荒耶が大別した64通りの死に方を人形に再現させ続ける。まわりくどい構造をした十階建てのマンションで、設計の半分は蒼崎橙子が行っており(依頼されただけで荒耶が関わっていることは知らなかった)、人形制作にはコルネリウス・アルバも関わっている。
矛盾する螺旋。太極図の伽藍。固有結界を持たない荒耶が人工的に作り上げた、彼の心情風景の具現。結界名「奉納殿六十四層」。
この中での荒耶はどこからどこへでも空間を越えての移動ができる。他にも空間を圧縮したり、擬似的に無限の空間を造り、そこに式を閉じ込めたりもした。
『Fate/Grand Order』ではコラボイベント「空の境界/the Garden of Order」にて「オガワハイム」という名称で変異特異点として登場。
変異特異点「克螺旋境界式 オガワハイム」
- 「空の境界/the Garden of Order」にて発生した特異点。ごく正常な21世紀の日本の都市部、その中に聳え立つ不気味な気配を漂わせるオガワハイム。
- 『Fate/Grand Order』における七つの特異点は、人理定礎と呼ばれる座標、人類史のターニングポイントとなる出来事に存在しているが、この座標はどんな歴史にも存在していないため、特異点を人類史という巻物にできた染みに例えるなら、この特異点もどきは穴と言えるもの。
- 本来なら歴史の闇に没するべき建物を人理焼却を行う魔術王が掘り起こし、特異点にしようとしたが、それを行う尖兵の選択に失敗。サーヴァントたちを招き、閉じ込め、悪鬼に変質させる怨嗟に満ちた魔の塔となった。
- 特定のサーヴァントの属性を変化させる性質を持っており、特に恨みや辛みを持ったまま最期を迎えたサーヴァントたちに効果がある。作中ではソロモンによって初期に召喚されたメフィストフェレスの悪の心が実体化した「悪メフィスト」によってマンションへと勧誘されたサーヴァント達、弁慶やエリザベート、ブーディカ等が変質している。
- マンションの内部も変化しており、廊下は外観のそれより長く、エレベーターは“永遠に封鎖中”と注意書きがあるだけで中は空、上に上がる階段の案内はあるが一向に辿り着かない。以前にここに訪れたことがある両儀式も「今回は輪をかけておかしい」と述べていた。
- このマンションには結界の要石ともいうべき、死霊たちを招き柱にする「億を越える死のコピーペースト」の巨大ゴーストが存在する。これは尖兵へソロモンが与えたもので、他人がいる限り恨み、殺し、その犠牲者の憎しみが次の糧を生み出す完成された呪いの循環となっているため、倒しても規模を増して復活する不滅の現象。
- いずれは「地獄」と呼ばれる特異点と化すものの、人理定礎とは全く関係ないため放っておいても何ら害はない。仮に人理定礎が復元し、世界が元に戻ろうとこの建物は世界の外で死霊を集めるだけだった。すなわち、この怪異の解決は本来主人公にとって何の利益にもならないことだが、変質したサーヴァント達を放っておくことができなかった主人公は彼らを解放しながら進み、巨大ゴースト・大無間地獄堂の消去に成功。続いて再び出現した巨大ゴースト「不浄観太極殿」を両儀式が直死の魔眼で殺し、そのまま黒幕であろうサーヴァントの影も退けたことで事件は解決した。
関連用語
関連人物
言及作品
メモ
話題まとめ
脚注
注釈
出典