「クリシュナ (黒)」の版間の差分
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− | ;「アルジュナのご帰還か。否、あるいは遠征か? 闇を打ち払い、光を求めて此処に来たのか?」<br/> | + | ;「アルジュナのご帰還か。否、あるいは遠征か? 闇を打ち払い、光を求めて此処に来たのか?」<br/>「度し難いな、我が友よ!<br> <ruby><rb>“輝く王冠”</rb><rt>キリーティ</rt></ruby>とすら呼ばれた私が救われるのは、最奥の暗黒だけ。<br>――――何て皮肉。何て無様。強くなり、絆を結べば結ぶほどに――――。<br/> 私は、どうしようもなく。結んだ相手を殺さねばならなくなる。<br> となればほら、そこに殺すべき相手が二人いるな?」 |
− | : | + | : アルジュナの夢、その深淵にてついに邂逅した、アルジュナの抱える「闇そのもの」。 |
: それこそが「黒」、かつての親友の名を与えられた、もう一人のアルジュナ自身である。 | : それこそが「黒」、かつての親友の名を与えられた、もう一人のアルジュナ自身である。 | ||
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+ | ;「その通り、この男が醜いと恥じることを為す。それが、この私の役割だ。<br/> 故に、私はあなたを殺戮しよう。速やかに、静かに、穏やかに。」 | ||
+ | : アルジュナが受け入れられなかった「影」の部分である黒。 | ||
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;「その通りだ、アルジュナ!<br/> 私の、この顔を見た者に例外はない。誰であれ、何であれ、殺さなくてはならない。<br/> そうでなければ、私は英雄でいられない。私が英雄であるために、必要な殺人だ……!」 | ;「その通りだ、アルジュナ!<br/> 私の、この顔を見た者に例外はない。誰であれ、何であれ、殺さなくてはならない。<br/> そうでなければ、私は英雄でいられない。私が英雄であるために、必要な殺人だ……!」 | ||
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: その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。 | : その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。 | ||
: 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。 | : 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。 | ||
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+ | ;「言うな、アルジュナ!言えば、数千年の呪いが掛かる!」 | ||
+ | : 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした黒だが、アルジュナは「もう後悔しないと決めた」と言い、黒も「ならばその後悔はこちらで預かろう」と、最後は「友」としてその選択を受け入れ、消えてゆくのだった。 | ||
== メモ == | == メモ == |
2018年1月13日 (土) 04:58時点における版
概要
アルジュナの中に潜む“黒”。アルジュナが心の奥底に押し込めた一種の別人格。
ヴィシュヌの転生、第八化身であるクリシュナはアルジュナの人格とは別個に存在する英雄。
- 略歴
- 生前のいつからアルジュナの中にこのような存在が構築されたのかは不明だが、彼はこの人格が存在する事実を受けいれることができず、カルナに矢を放った時のようなわずかな悪行は彼が囁いたことにしたり、アルジュナの傍らにいた従者クリシュナがやったこととして無意識に処理してきていた。
- 人物
- 誰かを憎み、嘲り、奸計を謀る邪悪。「邪悪」と称されるがそれ自体は誰の心にも在り得るもので、しかしアルジュナが決して受け入れることのできなかった部分。所謂「悪の象徴」であると同時に「味方」でもあり、主人格であるアルジュナとは全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有しており、その内側から助言していた。
- 『Fate/Grand Order』アルジュナの第四再臨で見られる、黒い笑みを浮かべ哄笑する姿がその現れであり、アルジュナが見られる事を病的に忌避する「私」そのものである。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- アルジュナの幕間の物語にて、彼の深層心理の中で登場した。
人間関係
Fate/Grand Order
生前
- アルジュナ
- 自分自身であり、黒からしてみれば主人格。
- 黒は彼が幼い時からその心にあったとされ、アルジュナはその事実を受け入れられず苦しみ続けたが、一方で黒はある種の防衛機構でもあったと言える。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「アルジュナのご帰還か。否、あるいは遠征か? 闇を打ち払い、光を求めて此処に来たのか?」
「度し難いな、我が友よ!
“輝く王冠” とすら呼ばれた私が救われるのは、最奥の暗黒だけ。
――――何て皮肉。何て無様。強くなり、絆を結べば結ぶほどに――――。
私は、どうしようもなく。結んだ相手を殺さねばならなくなる。
となればほら、そこに殺すべき相手が二人いるな?」 - アルジュナの夢、その深淵にてついに邂逅した、アルジュナの抱える「闇そのもの」。
- それこそが「黒」、かつての親友の名を与えられた、もう一人のアルジュナ自身である。
- 「その通り、この男が醜いと恥じることを為す。それが、この私の役割だ。
故に、私はあなたを殺戮しよう。速やかに、静かに、穏やかに。」 - アルジュナが受け入れられなかった「影」の部分である黒。
- 自身の心に踏み込む者、即ち「顔」を見た者にもたらすべき死を、黒は厭わない。
- 「その通りだ、アルジュナ!
私の、この顔を見た者に例外はない。誰であれ、何であれ、殺さなくてはならない。
そうでなければ、私は英雄でいられない。私が英雄であるために、必要な殺人だ……!」 - 「悪心なんて誰にでもある」と言った主人公に対しての返答。
- その誰にでもある「悪心」すら己には本来存在してはいけない、それがあるのは英雄に相応しくない……彼が幼い頃より抱え続け、隠し続けていた悲痛な叫び。
- 例えそれが宿敵であっても、マスターであっても、「黒」を見た者は手に掛けなければならない。そうしなければ、己は恥辱で死に絶えるのだから。
- 「言うな、アルジュナ!言えば、数千年の呪いが掛かる!」
- 自らの悪性を認めようとするアルジュナを止めようとした黒だが、アルジュナは「もう後悔しないと決めた」と言い、黒も「ならばその後悔はこちらで預かろう」と、最後は「友」としてその選択を受け入れ、消えてゆくのだった。