Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

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Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

コンプティーク2013年8月号より連載が開始された、『Fate/Prototype』の外伝小説。
小説は元ライアーソフトのシナリオライターで現在小説家の桜井光氏が、絵は『とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦』でイラストに携わった中原氏が担当する。

Fate/stay night』で言うところの『Fate/Zero』にあたる作品で、『Prototype』の前日譚。
『Prototype』の黒幕である沙条愛歌を主人公として、セイバーとの出会い、過ごした穏やかな日々、そして聖杯戦争での暗躍が描かれる。

登場人物

メインキャラクター

沙条愛歌
主人公。
この時代の彼女はかなり人間的で、綾香には一緒にご飯を作ったりする何でも出来て優しいおねぇちゃん、セイバーには空回りしがちな恋する乙女の顔を見せ、穏やかな日常が描かれる。
だが……
セイバー
愛歌のサーヴァント。
昼は兄妹のように仲の良い主従として過ごし、夜は最強のマスターを据えた最優のサーヴァントと剣を振るう。
だが愛歌の危うさに気づき、彼女が道を誤らないように誠意をこめて接するが……
沙条綾香
愛歌の妹。
幼い頃から、姉の優秀さとそれを鼻にかけず優しく接してくれることに憧憬と引け目を感じていた。
だがある時から姉に得体のしれない物を感じるようになっていく。

聖杯戦争参加者・関係者

鋼の鎧を身につけた女
クラスは現在不明。
セイバーの初戦の相手であり、穂先には大盾と見紛うほどの巨刃を付けた巨大な槍を得物とする。
アサシン (フラグメンツ)

髑髏の仮面を付けた少女。

キャスター (フラグメンツ)
強固な陣地を形成し、アサシンの侵入を阻んでいる。
玲瓏館美沙夜
玲瓏館家の娘。
この時の彼女はまだ正常な体だったが、愛歌の敵マスターの弱みを突くという「効率的な考え」によって……。

メモ

  • 桜井光氏はTYPE-MOON作品初の女性作家で、男性作家ばかりだった今までの作品と雰囲気が異なる。だが読み難さは全くなく、むしろ作風である日常シーンの丁寧な描き方によってキャラクターの心情が分かりやすく、ラスボスとして知られる愛歌でも読者が感情移入しやすい。そのため読者の性別を問わない作品となっている。
  • 『Prototype』終盤では、ビーストと共にこの時召喚されたセイバー以外のサーヴァントが愛歌の手駒として登場することになっている。