特異点

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特異点

ある基準の下、その基準が適用できない点。特異点は基準があって初めて認識され、「—に於ける特異点」「—に関する特異点」という呼ばれ方をする。
特異点という言葉は、数学と物理学の両方で用いられる。

特異点(singularity)

魔術王ソロモンが人理定礎を掻き乱すことで誕生した。正常な時間軸から切り離された現実でもあり、もしもの世界。
術者はここにいるだけでその存在は曖昧となっており、世界の観点からすれば意味不明なものとなっている。
またあやふやなモノでもあるため、本来の術者と微妙に異なる能力をしたイフがカルデアスに映れば、現実に戻れなくなる危険性がある。

特異点での人理精算

聖杯を回収し、人理定礎を修復すれば、その特異点で起きた出来事や事件は全てなかったことになり、カルデアの活動は誰の記憶にも残らない。
しかし事実はそうではなく、この特異点で死んでしまった命は戻らず、なかったことになどならない。人理焼却を解決すれば、人類史で起きた損害は反映されるものの、辻褄を合わせることはできる。
特異点での被害は「その年」ではなく「その年代」になるので、大体のプラマイはとれるという目算となっている。
そもそも人理定礎となる時代の転換期なのでプラスも多ければマイナスも多く、『これはどう見ても突然死にしか処理できない』と『まあぎりぎりで寿命が早まるだけで大丈夫』、そして『その人物が欠けた事で余所の土地からやってきた人が代わりに功績を残す』といった帳尻合わせになる。

特異点で死亡した人物

ピエール・コーション
西暦1431年のオルレアンにおいてジャンヌ・オルタに殺害される。
その後はジャンヌ・オルタ共々煉獄行きとなり、「ほぼ週刊 サンタオルタ」で再登場。
マキリ・ゾォルケン
西暦1888年のロンドンにおいて『魔霧計画』を遂行する3人の首謀者の一人『M』として行動している。
カルデアと戦うために魔神柱バルバトスを召喚するも敗れ、ロンドンに充満した魔霧でニコラ・テスラを呼び出すも、モードレッドによって致命傷を負い、それが元で死亡。

メモ

  • 一章において邪竜に殺された人間は、カルデアが人理焼却を防いで特異点が消え去っても、“邪竜に殺された”事実が“獣に殺された”ものとして扱われるだけであるため、その人間は死んでいる。
  • 四章の時計塔は壊滅しているものの、時計塔の上層部は既に逃走しており、そもそも時計塔の人材はロンドンに集中していない。スコットランドヤードに関してもそこは殉職やら移転やらが多い時代だった、という事になる。
  • 六章は基点となった獅子王自体が『有り得ないもの』だったので、獅子王による被害は獅子王の消滅と共になかった事となった。人理精算は『獅子王に倒された謎のサーヴァントの被害まで』となる。
  • 七章においてたとえティアマト神を倒し、特異点を解除したとしても、ウルク第一王朝は滅亡する。それが神によって滅ぼされたのか、衰退によって後に譲ったのか、解釈が変わるだけとなっている。
    • ただ、獅子王と似たようなものであるため、ティアマトだけでなく第七特異点の基点となるギルがメッシュも消滅した事でティアマトの被害はなかったことになり、被害は三女神同盟までのものに収まった。その結末の解釈も変化し、ウルク第五王の治世は滅び、この後に続くウルクの第六王の時代は健在となる。

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