ゲオルギウス
ライダー
- 真名:ゲオルギウス
- 身長:180cm/体重:95kg
- 属性:秩序・善
Fate/Apocryphaのオンラインゲーム企画時に登場したサーヴァント。
頑強な鎧を纏った長髪の騎士。
- 略歴
- 真名はゲオルギウス。竜殺しで名高いキリスト教の聖人であり、殉教者。
残念ながら小説版「Fate/Apocrypha」には登場しない。
- 人物
- 高潔な人物で、常に弱者を労わることを忘れない。
例え罪を犯し他者を虐げる者であっても「暴力でしか己を支えられない弱者」と解釈し、過ちを犯す者も「だからこそよりよく生きるために努力する事ができる者である」と考える人格者。
だが暴力が他人に向けられることを決して見逃さず、剣を振るうことを躊躇しない。
実は旅行好きで、現界するとカメラがお気に入りとなる。
- 能力
- 彼の力は、防御や守りのための能力に徹底的に特化している。
固有スキル『守護騎士』により、他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。数多くの国や地域の守護者であるゲオルギウスは常に「守ってくれること」を期待されるおり、それが彼に無限の守護の力を与えている。
今よりも遥かに強力な魔術が使用されていた時代に魔術師の呪文や儀式によって散々攻撃されたが、全く傷つくことがなかったこともあり、対魔力も「A」と非常に高い。
また幾度となく棄教を迫られ、数え切れないほどの拷問を受けながら、一度としてその責めに屈しなかった強靭なる信仰の持ち主であることを示す『殉教者の魂』によって精神面への防御も完璧。
低ランクだが『直感』を持ち、その防御をより強固な物にしている。彼は防御以外にこの能力を"相手が戦うべき敵か否か"を即座に判断するためにも使用している。
聖人として世界中で崇敬されているため、その神性は小宗教や古代の神を凌駕する。
"ゲオルギウス"という名は、大地を耕すという意味の言葉でその起源は中東の豊穣神・バールにまで遡り、豊穣神をルーツとする途轍もない生命力によって、致命傷を受けない限り生き延びる大地の加護も得ている。
この力は同時に人々からの「戦い続けてほしい」という聖人に対する"期待"の象徴になっている。
防御に関しては鉄壁と呼んでいい能力だが、その反面『騎兵』にしては騎乗が「B」と余り高くない。クラスの恩恵でこのランクになっているが、実状は彼ではなく愛馬・ベイヤードが優秀だと言える。
宝具
- 力屠る祝福の剣(アスカロン)
- あらゆる害意と悪意から持ち主を遠ざける無敵の剣。
敵を倒すという意味での「無敵」ではなく、いかなる敵からも守るという意味での「無敵」。
守護の力を反転させることで、あらゆる鎧を貫き通す剣にもなる。
- 幻影戦馬(ベイヤード)
- 「キリスト教圏の七勇士」に登場する、ゲオルギウスを誘拐した魔女が彼に恋をして贈った魔法の白馬。
跨った者を無敵にし、致命傷となる攻撃を受けても一度だけ無効化する。
- 汝は竜なり(アヴィスス・ドラコーニス)
- 対象を一時的に竜種へと変える対軍宝具。
見た目は赤い十字が描かれたサーコートだが、厳密にはゲオルギウスの堅固なる信仰そのものであり、サーコートは宝具を発動させるための焦点にすぎない。
- 竜殺し(インテルフェクトゥム・ドラーコーネース)
- アスカロンの力と、ゲオルギウスの竜殺しの力を複合して発動させる対人宝具。竜種に対して大ダメージを与える。
近距離では剣の姿で、遠距離では剣の弾いた光が投げ槍の姿を取って敵を討ち貫く。
登場作品と役柄
- Fate/Apocrypha
- オンラインゲーム企画段階で登場していた。
人間関係
メモ
- キャラクターデザイン原案は中央東口氏。設定制作を担当したのは三輪清宗氏。
- 彼の他には、坂田金時、ダビデ、武蔵坊弁慶が没案になっている。
- 伝承においても彼の耐久力は尋常ではなく、異教の信者ダキアヌスは彼を改宗させるために木に吊るしあげ、大きな棍棒や鉄の焼き串で打ち据え、そして鉄の刃をわき腹につきつけて、あらわになった臓腑に塩をなすりつけたが彼は全く動じなかった。
その後も魔術師が生成した強力な毒を飲まされされたり、ぐつぐつと煮えたぎる鉛の入った大釜に放り込まれたり、両刃の鋭い剣がついた車輪に轢かれても彼は無傷だったという。 - ゲオルギウスに纏わる逸話を考えると、セイバーやランサーの適正が有ってもおかしくないのだが、企画段階ではどういう訳か明記されていない。
さらに言えばスキルに「聖人」もない。保有していても何ら不思議では無いため、聖杯大戦のルールに則れば『ルーラー』で喚ばれてもおかしくないサーヴァントである。 - 前述されている通り、「対魔力A」と最高クラスの魔術抵抗力を持つゲオルギウス。彼以外で対魔力がAランクであるサーヴァントは2人いるが、何の因果かどちらも「竜」に関係の深い人物である。一人はその身に竜の因子を宿すブリテンの騎士王。そしてもう一人は、本人も知らぬところで竜の血を引いていた槍兵の少女である。両者ともに、幻想種において最強の存在である「竜種」の影響によって強力な対魔力を得ている。
企画段階でのステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 | |
ライダー | D | A+ | C++ | D | A+ | C |
保有スキル:対魔力A 騎乗B 戦闘続行A 直感C 守護騎士A+ 殉教者の魂B+ 神性C
話題まとめ
- ゲオルギウスが没案になった理由は公式には明かされていない。だが、現在明かされている情報から考察すると、以下の点が問題点として推測出来る。
- 物語の柱となるのが二人の聖人の激突であるため、それ以外のキリスト教系のサーヴァントが存在してしまうと話の軸がブレる。まして非常に格の高い聖人ゲオルギウスであればなおのこと。これは同じく没になっているダビデにも似たようなことが言える。
- 「竜殺し」の逸話を持つ者は、既に作品の中で重要な役割を果たすと公式に明言されているジークフリードが存在し、役割とキャラが被ってしまう。
- 竜種はTYPE-MOONの世界において最強の幻想種とされており、Fateの顔であるセイバーもまた竜種である。『竜殺し』に特化し、竜種である事をネガティブな物として扱う彼の宝具は、竜種である事をバッドステータスのように取られかねない。
- キリスト教世界において竜種=ドラゴンは異端の象徴である。そのため、相手を竜種と認定した上で必殺する彼の宝具のコンボは、敵対者を異端扱いして弾圧するキリスト教の苛烈な面を想像させてしまい、宗教的問題が発生しうる。加えて、ゲオルギウスには異端査問の逸話などは存在せず、こうした想像をさせる宝具戦術は似合わない。
- 「ゲオルギウス」を英語読みすると「ジョージ」になる。……彼にもし声があてられる機会があるとしたら、かの声優に声が掛かるのだろうか?