レジスタンス
概要
『Fate/EXシリーズ』に登場する組織。西欧財閥に敵対する勢力。「解放戦線」とも呼ばれる。
厳密には統一された組織ではなく、世界に点在し、西欧財閥に対し独自に抵抗活動を行う大小さまざまな組織の総称である。
閉鎖した世界を打ち破り未来を望む者、西欧財閥の特権階級に反発する者、西欧財閥を憎む者、滅ぼされた魔術協会の再興を求める者、西欧財閥に成り代わり世界の統治者になることを企む者などかなりの数の派閥が存在する。
そのため闘争手段どころか、西欧財閥に敵意を持っている事を除けば、最終的な目的が異なっている事も少なくない。
凛のような穏健派や難民の援助を行う人道派も少なからず存在するが、都市部での大規模テロ、BC兵器の散布、難民や民間人を無視した破壊活動、略奪や暴行などの現実実世界での犯罪行為は勿論、電脳世界での凶悪なテロ事件など過激な行動をするものが多く、世間的にはテロリストとして認知されており、所属している者の多くは国際指名手配されている。
圧倒的物量を誇る西欧財閥に対しては装備や武力、財力、人員の数では遥かに及ばない。しかし西欧財閥にはいない遠坂凛のような突出したウィザードが居るので、優れた魔術師を使ってネットからの電子戦という形でゲリラ戦を挑んでいる。
とはいえそうした情報戦だけでは西欧財閥ほどの大組織が崩壊するはずもなく、損害の多寡は知れている。そのため、凛は世界の構造を根底から覆せる聖杯を求めて聖杯戦争に乗り込んだ。
中東からインド北部、中国東海岸にかけては西欧財閥の影響が薄く、レジスタンスの勢力が強い。
魔術協会が西欧財閥によって解体された後、追跡を生き延びた魔術師たちが中東に逃れ、魔術協会の再興を目指して西欧財閥の支配に不満を持つ者たちと結束して発足した。レジスタンスの中核はそうした組織で構成されている。
ハック&クラック
レジスタンスのうちの一組織。遠坂凛を特別技術顧問として雇っていた。
バングラディッシュに本拠を置き、主に中東で活動していた。活動内容は新世代の侵入技術についての研究で、その目的はムーンセル・オートマトンへの侵入技術の確立であり、ハック&クラックは機材を、遠坂凛は技術を提供しての共同研究を行っていた。
月面のアカラベースで西欧財閥が月面探査をしている事実を突き止めたが、西欧財閥に従う米英印共同軍による本拠地への空爆によって崩壊した。
メンバーは、事前に攻撃を察知した凛から警告を受けていたが、自分達の命よりも機材とデータを重視したため逃げなかった。凛によればこの攻撃は月面探査の事実を突き止めたためではなく、ムーンセル・オートマトンへの侵入の手掛かりを得てしまったためであるとのこと。
凛との3年間の共同研究で纏め上げたムーンセル・オートマトンへのログイン方法をネットワーク上に公開している。これは後に凛がFate/the Factの誌面に入口となるヒントを掲載したほか、レジスタンスの資金でUVD-ROMに情報の隠し場所にアクセスするためのキーを記録してばら撒かれた。
人物
- 遠坂凛 (EXTRA)
- フリーのレジスタンス。
- アーチャー
- 正確には、英霊になる前の彼。
難民キャンプで過酷な環境で生き抜くためのサバイバル技術の講義や凛を始めとする次の世代の育成に努めている。
関連組織
- 西欧財閥
- 敵対組織。
- アトラス院
- 厳格な中立姿勢をとっており、西欧財閥の攻撃から逃れ、救いを求めてきたレジスタンスのメンバーを受け入れず見殺しにしたことがある。
その他にも両者の間には多くの確執が存在するらしい。
メモ
- 凛やアーチャーが所属し、作中、西欧財閥の非情な面が多く描かれていることからヒロイックなイメージを持たれやすいが、手放しに「正義の組織」と呼ぶことは出来ない。
主人公 (EXTRA)の元となった人物が発症し、トワイス・H・ピースマンを含む8200人以上が死亡した「アムネジアシンドローム」によるテロは、西欧財閥とレジスタンスの抗争の歴史から言って、レジスタンスによって行われた可能性が極めて高い。
また凛たちがムーンセルへのログイン方法を不特定多数の人々に公開したのには、興味本位で集まってきた人々を西欧財閥への囮として使うためという面がある。
話題まとめ
脚注
注釈
出典