ダビデ
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アーチャー
- 真名:ダビデ
- 身長:171cm/体重:62kg
- 属性:秩序・中庸
『Fate/Apocrypha』のオンラインゲーム企画時に登場したサーヴァント。
柔和な表情をした軽装の青年。
- 略歴
- 真名はダビデ。旧約聖書に登場する、古代イスラエルの王。残念ながら小説版『Fate/Apocrypha』には登場しない。
- 人物
- 神を第一とし、常に涼やかな態度を崩さない。彼は自分が復活せし者、ダビデ本人の魂を持つ者とは考えていないが、 生前も今も神の使者であることに変わりはなく、神の恩寵を感じられればそれでよいと思っている。
状況を冷静に判断し、現実的な態度を崩さないリアリストでもあるが、他者に対し「誰しも神に与えられた価値がある」と見做し敬意をもって接する。
だが英雄らしく女性、それもナイスバディの女性が弱点で、二言目には「妻に迎えたい」と発言する。
竪琴の名手であるが踊りの才能は皆無で、質の悪いことに両方とも同じ位大好きである。
- 能力
- 固有スキル『神の加護』によって、優れた肉体と容姿を持ち、ライオンや熊の尻尾を掴んで叩き殺す俊敏さと腕力がある。
イスラエル王国の王・サウルの悪霊を祓ったダビデの竪琴(キヌュラ)には破魔の効力があり、聴く者の精神を平穏に保つ。また彼が竪琴を弾く間、敵味方を問わず攻撃命中率が極端に下がる。
彼自身はただの羊飼いに過ぎないが、キリストの祖としての弱い神霊適性を持ち、ナザレのヨセフとほぼ同格にあたる。キリストの威光を背景とする宝具、 例えば“聖骸布”、“聖釘”、“聖槍”あるいは“聖杯”などに対しては、それなりの耐性を発揮する。
2代目イスラエル王として全部族を従え、32万を超える兵を率いてエルサレムを制圧したことから分るように、高い『カリスマ』を持つ。彼の人生は戦争に次ぐ戦争であり、余りに血塗られていたため、 神が神殿の建築を許さなかったほどである。
宝具
- 五つの石(ハメシュ・ アヴァニム)
- 巨人ゴリアテを打ち倒した投石器。五つの石は彼の寛容を表し、4発めまではあえて外すことで警告を発するが、5射目は急所に必中する。
サーヴァントならば一時的に意識を喪失し、その後、相手の主武装はダビデのものとなる (もしくは使用不能になる)。
投射するものは単なる石が変容したものなので、無制限に補充が可能である。
- 燔祭の火焔(サクリファイス)
- 旧約聖書・民数記にいう「神の命令によって燃え上がった、明るく輝く、最も熱い火焔」。
使用すると幻の香炉から立ち上った紫の煙が相手を取り巻く。じきにシナイ山を思わせる雷雲と霧が立ちこめ、天より遣わされた業火が、神の意に沿わぬ者を一滴の血も残すことなく焼き尽くす。炎は全体で祭壇を形成する。
- 契約の箱(アーク)
- モーゼが授かった十戒が刻まれた石板を収めた木箱。
ペリシテ人を退けてエルサレムを掌握したイスラエル王ダビデは、そこを都と定め、この契約の箱を運び上げた。
宝具としての効果範囲は狭いが絶対的であり、箱に触れた者の魔力を問答無用で奪い、殺す。
登場作品と役柄
- Fate/Apocrypha
- 企画段階で登場していた。
人間関係
- ソロモン
- 息子。数多くの魔神や悪魔を統べる破格の王。
名台詞
メモ
- キャラクターデザイン原案はギンカ氏。設定制作を担当したのは星空めてお氏。
- 坂田金時、ゲオルギウス、武蔵坊弁慶と同様に没案となってしまった。
- Apocryphaのテーマの1つに「聖人の激突」が存在するため、聖人である彼の存在は不都合であったのだと思われる。それがないにしても、他のアーチャーを押しのけて採用されたかは不明だが。
- 彼をモチーフとした石像「ダビデ像」は余りに有名で、中でもミケランジェロの像は、ゴリアテに石を投げつけようと狙いを定めた姿が表現されている。
だがダビデ像は、あくまでミケランジェロのインスピレーションの産物であり、彼が睨み合いを続ける数万の軍勢の目前で全裸になり巨人に戦いを挑んだ、という訳ではない。
伝承の中のダビデは「慣れていないので歩くこともできないから」とサウル王から与えられた装備を身に着けず、羊飼いの武器である杖・投石器・川で拾った滑らかな5個の石という軽装でゴリアテに挑んだと記されている。 - 彼はトランプのスペードのキングのモデルとされ、フランスでは竪琴を持った姿が描かれている。
余談だがクラブのキングはイスカンダル、ハートのキングはアストルフォの主君であったシャルルマーニュ、クラブのジャックはランスロット、ハートのジャックはジャンヌの戦友であったラ・イル、と今までに登場したサーヴァント達やその関係者の何人かがモデルとなっている。- ダイヤのキング、ユリウス・カエサルを含め、共通点は「(当時の西洋での)世界を征服した」こと。彼だけが例外だが、古代イスラエルの建国はそれらに劣らぬ偉業と評されてきたのである。
- スポーツの試合などにおいて、戦力や過去の実績で上回る競技者や競技チームに対して格下と見做される側が、事前の予想を覆して勝利することを指す番狂わせ(ジャイアント・キリング)という言葉は、彼がゴリアテを倒した逸話から来ていると言われている。
企画段階でのステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 | |
アーチャー | C | D | B | C | A | B |
保有スキル:神の加護 竪琴の演奏 神性 カリスマ
話題まとめ
- 有名すぎる息子ソロモン
- 彼の息子・ソロモンはファンタジーの界隈では余りに有名で、ファンの間ではサーヴァントとして呼べたら最強ではないかと噂されることが多い。
- しかし実際のところ、ソロモンが悪霊を従えた、魔術を使ったというのは後世の外典・偽典で語られるのみであり、その力が再現されるかは不明である。特に有名な七十二柱の悪魔について記された『レメゲトン』は15世紀以降に記された偽書であり、神秘としての歴史も浅い。
- またソロモンがエルサレム神殿の建設を許されたのは、外交と統治に優れ、ダビデと違いその手が血塗られていないからである。その出自からも、聖杯戦争向きとは言い難い。
- そもそもソロモンは旧約聖書の中で知恵を願い、神から全知を与えられている。さらにエルサレム神殿という超特級の聖域を築いた彼が、聖杯(の偽物)を欲するというのもおかしな話である。