「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」を編集中
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− | + | == ランサー (Grand Order) == | |
− | + | * 真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ | |
− | + | * 身長:141cm / 体重:39kg | |
− | + | * 出典:史実(史実……?) | |
− | + | * 地域:サンタランド(自称) | |
− | + | * 属性:混沌・善 | |
− | + | * 性別:女性 | |
− | + | * CV:坂本真綾 | |
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「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 | 「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 | ||
;略歴 | ;略歴 | ||
− | : | + | :『二代目はオルタちゃん』にて[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]がサンタ役の乗っ取りを企て、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕#サンタオルタ]]からプレゼント袋を盗むために[[子ギル]]から透明になる水薬を借りたが、「うっかり」薬を間違えてソレを飲むことにより誕生し、サンタを目指すことなった。 |
− | + | :しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、サンタとしてのあり方はとサンタの本質とかけ離れており、行く先にプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。 | |
− | : | + | :そして[[ジャック・ザ・リッパー]]と[[ナーサリー・ライム]]にプレゼントを渡したが逃げ出してしまい、それに見かねたふたりに返却され、代わりに行ったことのない海に行く約束をする事となった。 |
− | : | ||
;人物 | ;人物 | ||
:白いサンタ服を着た幼い少女。 | :白いサンタ服を着た幼い少女。 | ||
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:本人としては大人になった[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]は、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいようであるが、当人もまたマスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からない。 | :本人としては大人になった[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]は、そのやさぐれっぷりが見ていて恥ずかしいようであるが、当人もまたマスターにどう甘えたいのにどうやって甘えればいいのか分からない。 | ||
:一方で、有用性と有益性が彼女を構成する全てと考えるほど論理的なものを好み、逆に無駄なものを好まない。頑固であることに加え、辛いことがあっても強がっている。 | :一方で、有用性と有益性が彼女を構成する全てと考えるほど論理的なものを好み、逆に無駄なものを好まない。頑固であることに加え、辛いことがあっても強がっている。 | ||
− | : | + | :誰かの喜びが解らないが故に、プレゼントを贈ることに「喜びを感じておらず」、益の有無に拘るのも、何を贈れば喜ぶのかが分からない。そもそも生まれついて欲がない彼女には贈り物が分からず、自分がプレゼントを貰えることすらも分かっていなかった。 |
− | : | + | :「プレゼントは贈ったものが贈ったこと自体を喜んでいるだけの自己満足」「役に立たなければプレゼントなど意味はない」と考えており、喜ばれるものよりも役に立つものをプレゼントする事を重視し、贈られた側が喜ばれなくとも実用一点張りという押しつけに等しい形で顕れている。 |
− | : | + | :願いを叶える者でありながら願いから逃避し、他者の「願いを叶える」という自身の願いを持ち、これをカタチにするサンタとしての本質を理解していない事の証左でもある。 |
;能力 | ;能力 | ||
:赤と緑のリボンをあしらった槍を振り回している他、青い炎による攻撃を行っている。 | :赤と緑のリボンをあしらった槍を振り回している他、青い炎による攻撃を行っている。 | ||
− | : | + | :EXアタックでは両腕に赤と緑のエネルギーを収束し敵に投射させて敵を巻き込ませる「[[天草四郎時貞|ツインアーム・リトルクランチ]]」を披露している。 |
== ステータス == | == ステータス == | ||
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; 優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル) | ; 優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル) | ||
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~10<br />最大捕捉:10人 | : ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~10<br />最大捕捉:10人 | ||
− | : | + | : 『吼え立てよ、我が憤怒』と対を為し、ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィがノリノリになったときに発動する聖歌宝具。 |
− | |||
: 悪い子にはお説教(ダメージ)を、良い子には贈り物(バフ)を。 | : 悪い子にはお説教(ダメージ)を、良い子には贈り物(バフ)を。 | ||
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: 雪の如く降り積もる贈り物は、クリスマスを待つ子供たちに大受けだとか何とか。なお、歌う必要は特にない。 | : 雪の如く降り積もる贈り物は、クリスマスを待つ子供たちに大受けだとか何とか。なお、歌う必要は特にない。 | ||
− | : | + | : 全体攻撃に付随する効果はそれぞれ1ターンの弱体耐性ダウンと、味方全員への攻撃力&回復量上昇。 |
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==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ== | ==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ== | ||
− | : | + | :ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの胡散臭い薬を飲み、彼女がサンタを目指すことにより誕生した。 |
:ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。 | :ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。 | ||
− | : | + | :ジャンヌ・オルタは本来存在しない、ジャンヌ・ダルクの黒化した存在だが、ジル・ド・レェが聖杯に願うことにより、生まれ落ちた。 |
− | : | + | :世界的に高い知名度が成せた反則技と、その悲劇的な最期から大衆からジャンヌの暗黒面を容認するという土台によって、「復讐者」のサーヴァントとして現界した。 |
:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の、幼い頃の姿。[[ジャンヌ・ダルク|フランスを救った聖人]]ではなく、かといって[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|フランスを滅ぼそうとした竜の魔女]]でもなく、ただ日常を謳歌する子供。 | :ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィはその存在しない少女の、幼い頃の姿。[[ジャンヌ・ダルク|フランスを救った聖人]]ではなく、かといって[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|フランスを滅ぼそうとした竜の魔女]]でもなく、ただ日常を謳歌する子供。 | ||
:だが「元から有り得ない存在」であるジャンヌ・オルタの「本来存在しない者の幼少期」と化した姿であるが故に、自身の願いや希望は持っていない。 | :だが「元から有り得ない存在」であるジャンヌ・オルタの「本来存在しない者の幼少期」と化した姿であるが故に、自身の願いや希望は持っていない。 | ||
:彼女は通常の英霊と違い、誰にも信仰されておらず、世界は彼女の存在を知らない。いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はなく、人理が不安定なために、かろうじてその存在を許されていた。 | :彼女は通常の英霊と違い、誰にも信仰されておらず、世界は彼女の存在を知らない。いかなる時間軸にも彼女の如き存在があった記録はなく、人理が不安定なために、かろうじてその存在を許されていた。 | ||
− | : | + | :それを悟った彼女はサーヴァントとして現界し続ける為に『何か』になる必要があり、彼女は己が希望ではなく、他者の希望を叶えるサンタクロースになろうとした。 |
:プレゼントを誰よりも欲する側である子供が、公平無私に愛とプレゼントを贈る側であるサンタクロースになってしまった。己の有用性を証明するために。 | :プレゼントを誰よりも欲する側である子供が、公平無私に愛とプレゼントを贈る側であるサンタクロースになってしまった。己の有用性を証明するために。 | ||
− | : | + | :本当はその必要こそなかった。彼女はプレゼントを待つだけで良かった。傍にいる誰かが、必ず贈り物を届けてくれたが、彼女はそれを知らなかった。 |
:このままクリスマスが終われば、サンタの役目も終わり、そうなれば彼女は存在理由も自我も「消滅」してしまう。そこで、サンタクロースとしての活動を通して、彼女を救うことにした。 | :このままクリスマスが終われば、サンタの役目も終わり、そうなれば彼女は存在理由も自我も「消滅」してしまう。そこで、サンタクロースとしての活動を通して、彼女を救うことにした。 | ||
− | : | + | :この旅こそは、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。 |
− | : | + | :道中で立ちはだかったサーヴァントも、彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのも、[[主人公 (Grand Order)|サーヴァントを一番把握している者]]。 |
− | : | + | :どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先は――――――。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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;[[Fate/Grand Order]] | ;[[Fate/Grand Order]] | ||
+ | *〔ランサー〕キャラクターデザイン:武内崇 / 設定作成:??? / レア度:☆4 | ||
:『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』イベント報酬。 | :『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』イベント報酬。 | ||
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==人間関係== | ==人間関係== | ||
===Fate/Grand Order=== | ===Fate/Grand Order=== | ||
;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]] | ;[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]] | ||
− | : | + | :「成長した私」。サンタ乗っ取りのために「サンタにとって重要なプレゼント袋を透明になって盗み出す」という発想をしてしまった彼女のことは、どうしようもなく短絡的と酷評している。 |
− | : | + | :マイルーム会話でもその投げやりな態度にダメ出しを食らわせている。 |
;[[ジャンヌ・ダルク]] | ;[[ジャンヌ・ダルク]] | ||
:「本来の私」「正しく成長した方の私」。 | :「本来の私」「正しく成長した方の私」。 | ||
− | : | + | :清楚、しとやか、可憐と、サンタ・リリィの理想像。しかし彼女に過激で猪突猛進な面があるのは知らない様子……[[ジャンヌ・ダルク#名台詞|そんなとこまで]][[マルタ|似なくても]]……。 |
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;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー]] | ;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー]] | ||
:プレゼントをリクエストしてきた子供たち。そして大切な友達。 | :プレゼントをリクエストしてきた子供たち。そして大切な友達。 | ||
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:トナカイさんであり、マスター。大好きだけど甘え方がわからないため、素直にふれあうジャックやナーサリーにやきもちを焼くことも。 | :トナカイさんであり、マスター。大好きだけど甘え方がわからないため、素直にふれあうジャックやナーサリーにやきもちを焼くことも。 | ||
:今回は前回のような“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタから対応を一任されているが、これは実は主人公自身を中心としたサンタ・リリィを救うための策略の一環だった。 | :今回は前回のような“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタから対応を一任されているが、これは実は主人公自身を中心としたサンタ・リリィを救うための策略の一環だった。 | ||
− | + | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕#サンタオルタ|アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕]] | |
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:「先代サンタ」。初対面の際に出会い頭にカリバーで吹き飛ばされたことから若干腰が引けている。 | :「先代サンタ」。初対面の際に出会い頭にカリバーで吹き飛ばされたことから若干腰が引けている。 | ||
: が、実際はジャンヌにサンタ・リリィの処遇について相談された際自身の役割を譲ってまで彼女を救う計画に協力し、計画発動後も裏で色々手回しをするなど彼女にとっては命の恩人の一人といっても過言では無かったりする………。 | : が、実際はジャンヌにサンタ・リリィの処遇について相談された際自身の役割を譲ってまで彼女を救う計画に協力し、計画発動後も裏で色々手回しをするなど彼女にとっては命の恩人の一人といっても過言では無かったりする………。 | ||
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:後にカルデアで仮面を被っていない彼と再会した際も「世間には秘密なのですね」と変な形で納得した。 | :後にカルデアで仮面を被っていない彼と再会した際も「世間には秘密なのですね」と変な形で納得した。 | ||
;[[風魔小太郎]] | ;[[風魔小太郎]] | ||
− | : | + | :宝具名を正しい文法にするようにと和英辞典をプレゼント。 |
:当然本人は拒否したものの、戦闘で敗北。結局「宝具名になにか追加するため」ということで受け取ることに……。 | :当然本人は拒否したものの、戦闘で敗北。結局「宝具名になにか追加するため」ということで受け取ることに……。 | ||
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==名台詞== | ==名台詞== | ||
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;「お説教のお時間です! ツインアーム・リトルクランチ!」 | ;「お説教のお時間です! ツインアーム・リトルクランチ!」 | ||
: エクストラアタックでの台詞。師匠[[天草四郎時貞|サンタアイランド仮面]]の宝具<RUBY><RB>『双腕・零次集束』</RB><RT>ツインアーム・ビッグクランチ</RT></RUBY>を模倣した技である。いつどんな経緯で習得したかは不明。 | : エクストラアタックでの台詞。師匠[[天草四郎時貞|サンタアイランド仮面]]の宝具<RUBY><RB>『双腕・零次集束』</RB><RT>ツインアーム・ビッグクランチ</RT></RUBY>を模倣した技である。いつどんな経緯で習得したかは不明。 | ||
− | : | + | :リトルと称されている通り、本家ほどの範囲・威力はないが連続攻撃の締めに放っていることから、発動までの時間の短さは優れている。 |
− | |||
;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」 | ;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」 | ||
:正式召喚時の台詞。マスターの<del>無茶ぶり</del>要望に応えようとするも、舌を噛んでしまって涙目になる。 | :正式召喚時の台詞。マスターの<del>無茶ぶり</del>要望に応えようとするも、舌を噛んでしまって涙目になる。 | ||
− | |||
;「サンタとして、マスターをしっかり管理してあげます。さあ、明日は朝5時に起床です!」<br>「朝5時はつらいですか? 夜更かししなければいいんです。論破です! ふふふ、論破できました!」 | ;「サンタとして、マスターをしっかり管理してあげます。さあ、明日は朝5時に起床です!」<br>「朝5時はつらいですか? 夜更かししなければいいんです。論破です! ふふふ、論破できました!」 | ||
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;「えぇ!? 私にプレゼント、ですか……? そんなぁ、サンタにプレゼントとか論理的じゃありません! あの、でも……ありがとう、ごじゃいます……」 | ;「えぇ!? 私にプレゼント、ですか……? そんなぁ、サンタにプレゼントとか論理的じゃありません! あの、でも……ありがとう、ごじゃいます……」 | ||
− | : | + | :マイルーム会話絆Lv4。トナカイから労いを込めてプレゼントされたことに倫理的ではないと戸惑いつつも、思わず感謝せずにはいられなかった。 |
;「へへへー、マスターも一人前のサンタでありトナカイです。このジャンヌが太鼓判を押してあげちゃいます。<br> それから、これ袋の中に入ってて似合うかなーって思ったプレゼントです。よかったら受け取ってください。……ありがとうございます、やったぁ!」 | ;「へへへー、マスターも一人前のサンタでありトナカイです。このジャンヌが太鼓判を押してあげちゃいます。<br> それから、これ袋の中に入ってて似合うかなーって思ったプレゼントです。よかったら受け取ってください。……ありがとうございます、やったぁ!」 | ||
163行目: | 113行目: | ||
:トナカイさんが受け取ったことで、幸せそうに喜ぶサンタ・リリィであった。 | :トナカイさんが受け取ったことで、幸せそうに喜ぶサンタ・リリィであった。 | ||
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;「『賢者の贈り物』、という物語がありますよね、トナカイさん?<br> 私が思うに、あれの感激はその一瞬でしかありません。<br> 髪は伸びますが、親の形見である時計が取り戻されることはもうない。<br> あの様子では、旦那さんが新しい時計を買うことも当分ないでしょう。<br> 奥さんの方は櫛を使う度に罪悪感が募り、旦那さんは櫛を見る度に被害者的な感情に苛まれる。<br> これはいけません。志が尊くとも、やはりあの贈り物は賢者ではなく、愚者のそれなのです」 | ;「『賢者の贈り物』、という物語がありますよね、トナカイさん?<br> 私が思うに、あれの感激はその一瞬でしかありません。<br> 髪は伸びますが、親の形見である時計が取り戻されることはもうない。<br> あの様子では、旦那さんが新しい時計を買うことも当分ないでしょう。<br> 奥さんの方は櫛を使う度に罪悪感が募り、旦那さんは櫛を見る度に被害者的な感情に苛まれる。<br> これはいけません。志が尊くとも、やはりあの贈り物は賢者ではなく、愚者のそれなのです」 | ||
− | : | + | :期間限定イベント「二代目はオルタちゃん」にて。この考えから彼女のプレゼントは喜びより実用性を重視したモノとなっている。 |
:'''この時点では'''一見正論とも取れる台詞だが、後の展開を考えればその意味合いは大分異なったものとなっている。 | :'''この時点では'''一見正論とも取れる台詞だが、後の展開を考えればその意味合いは大分異なったものとなっている。 | ||
;「思いません。<br> クリスマスは祝福の日。ならば有用な贈り物が正しいはずです。<br> ……確かに、皆さんには喜ばれていないかもしれませんが……。<br> 役に立つのなら、喜びはむしろ不要ではないかと。私はそう思うのです」 | ;「思いません。<br> クリスマスは祝福の日。ならば有用な贈り物が正しいはずです。<br> ……確かに、皆さんには喜ばれていないかもしれませんが……。<br> 役に立つのなら、喜びはむしろ不要ではないかと。私はそう思うのです」 | ||
− | :[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]] | + | :同上。[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]]に酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際に、聖人である[[マルタ]]から「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。 |
:サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いた[[マルタ]]は、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。 | :サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いた[[マルタ]]は、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。 | ||
− | :ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス| | + | :ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|白い服を着た髪の長いキャスター]]である為、酒を飲めなくなった三人は殺しに向かったそうな……。 |
;「<ruby><rb>阿欄若</rb><rt>あらんにゃ</rt></ruby>とはお坊さんが修行する物静かな場所のことで……。<br> ……お、お二人が静かな場所で、遊ぶだけでなく勉学に励めるように、と……。<br> ジャックさんも……ナーサリーさんも……お勉強は大切だと……。<br> その……。ええと……。<br> お二人のためになる……ならないですよね……。ご、ごめんなさい!!」 | ;「<ruby><rb>阿欄若</rb><rt>あらんにゃ</rt></ruby>とはお坊さんが修行する物静かな場所のことで……。<br> ……お、お二人が静かな場所で、遊ぶだけでなく勉学に励めるように、と……。<br> ジャックさんも……ナーサリーさんも……お勉強は大切だと……。<br> その……。ええと……。<br> お二人のためになる……ならないですよね……。ご、ごめんなさい!!」 | ||
− | : | + | :同上。遊びがちな[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック]]と[[ナーサリー・ライム|ナーサリー]]にプレゼントするも、「ためにならない」と悟った彼女は耐え切れず、その場から飛び出してしまう。 |
− | : | + | :しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。 |
;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか? | ;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか? | ||
181行目: | 130行目: | ||
;「ここをキャンプ地とします!」 | ;「ここをキャンプ地とします!」 | ||
− | : | + | :同上。トナカイとジャックとナーサリーはここで野宿することとなった。 |
− | : | + | :元ネタは「水曜どうでしょう」で飯を急いだ結果、ロケ地であるドイツで宿が取れず、寒い所で野宿する羽目になった際の台詞から。 |
;「あの二人が興奮して、ワクワクするほど海は面白いものなのでしょうか?<br> ……実のところ、私は海を見たことがありません。成長した私、ではないもう一人の……。<br> 本来のジャンヌ・ダルクさんは海を見たことがあるはずですけど……。<br> 私には、海の記憶も記録もないのです。<br> それに……私の知識が正しければ、本来、海に行くべき季節は夏ですよね?<br> 冬の海なんて、見るだけで泳げないでしょうから、ますます行く必要性が見当たりません。」<br>主人公「きっと、気に入ると思うよ」<br>「私が海を気に入る……ですか? ちょっと想像もできません。<br> 私は、あの二人とは違って大人ですから! ふふん!<br> わ、ほっぺたつままないでください! こらー、やめてー!」 | ;「あの二人が興奮して、ワクワクするほど海は面白いものなのでしょうか?<br> ……実のところ、私は海を見たことがありません。成長した私、ではないもう一人の……。<br> 本来のジャンヌ・ダルクさんは海を見たことがあるはずですけど……。<br> 私には、海の記憶も記録もないのです。<br> それに……私の知識が正しければ、本来、海に行くべき季節は夏ですよね?<br> 冬の海なんて、見るだけで泳げないでしょうから、ますます行く必要性が見当たりません。」<br>主人公「きっと、気に入ると思うよ」<br>「私が海を気に入る……ですか? ちょっと想像もできません。<br> 私は、あの二人とは違って大人ですから! ふふん!<br> わ、ほっぺたつままないでください! こらー、やめてー!」 | ||
189行目: | 138行目: | ||
;「……渡しません」<br>「<ruby><rb>イヤです</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、絶対に渡しません!<br> 子供の言うことをバカにするあなたに、この袋を渡せません!」 | ;「……渡しません」<br>「<ruby><rb>イヤです</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、絶対に渡しません!<br> 子供の言うことをバカにするあなたに、この袋を渡せません!」 | ||
:同上。今まで味方であったサンタアイランド仮面と対峙して。 | :同上。今まで味方であったサンタアイランド仮面と対峙して。 | ||
− | : | + | :眼前の相手は、プレゼントの袋を奪おうとし、「サンタである」彼女に我欲など必要ないと嘯き、そして屈しかけた自分を励ました大切な友達を愚弄した男。 |
− | : | + | :その男にだけは負けるわけにはいかない。二人の夢と、「まだ気づかぬ」自分の夢を叶えるために。 |
;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」 | ;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」 | ||
199行目: | 148行目: | ||
:同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。 | :同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。 | ||
:自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。 | :自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。 | ||
− | : | + | :そして、辛いことがたくさんあって、それでも大切な友達と海を見に行けた記憶がある限り、彼女はサーヴァントとして有り続ける。 |
;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』 | ;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』 | ||
− | :『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』で[[ | + | :『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』で[[ジル・ド・レェ|目が飛び出ていない方のジル]]が持つジャンヌ特集本を見て。 |
: そこには[[ジャンヌ・ダルク|正しく成長した方のジャンヌ]]の水着姿が載せられており、その素晴らしい肉体を見て興奮していた様がジルから語られる。 | : そこには[[ジャンヌ・ダルク|正しく成長した方のジャンヌ]]の水着姿が載せられており、その素晴らしい肉体を見て興奮していた様がジルから語られる。 | ||
− | : | + | : こちらは贋作のオルタのリリィだが、ジャンヌの霊基を元にしたジャンヌ・オルタも本家と変わらぬプロポーションなため、よほどのことがない限りイエスな肉体に成長できるだろう。 |
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==メモ== | ==メモ== | ||
*とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。 | *とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。 | ||
− | ** | + | **前回のクリスマスイベントで「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の絆礼装「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていた。 |
− | + | *そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del>長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパムリリィ」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」。 | |
− | + | **「スパムリリィ」に関してはナーサリーライムとジャックからジョークで「'''ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム'''」ともっと長い名前にされた事が由来。<br />ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに''飽きるほど''民間で食べられた経緯がある。 | |
− | *そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del> | + | ***お笑い番組「空飛ぶモンティ・パイソン」ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なお「スパム」という単語の発音にひっかけた英語の下ネタが含まれているがここでは割愛。各自調べられたし。 |
− | ** | + | ***執拗に何度も送られてくる迷惑メールを差して「スパムメール」というネット用語はモンティ・パイソンのこのコントが由来である |
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*作中でも言及していた『賢者の贈り物』とはオー・ヘンリーの代表作となった短編小説。 | *作中でも言及していた『賢者の贈り物』とはオー・ヘンリーの代表作となった短編小説。 | ||
**内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。 | **内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。 | ||
**第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。 | **第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。 | ||
− | + | *俵藤太からはサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントを「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。 | |
− | * | + | **恐らく元ネタは国民的作品『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。 |
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**尤も、シュヴァイツアーは30歳で大学の医学部に入り、そこから医者になって世のために尽くしたので、俵藤太も言うように「紛れもない偉人」ではあった。 | **尤も、シュヴァイツアーは30歳で大学の医学部に入り、そこから医者になって世のために尽くしたので、俵藤太も言うように「紛れもない偉人」ではあった。 | ||
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*[[登場人物]] | *[[登場人物]] | ||
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