「リチャードⅠ世」を編集中
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:ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。 | :ヒロイック精神溢れるリチャードは、莫大な軍資金が必要となる十字軍遠征に自ら進んで参加しており、そのために王庫の金やサラディン税、軍役代納金だけでなく、城・所領・官職の売却などあらゆる金策をとって軍資金をかき集めたという。当時イングランドの支配下にあったスコットランドをウィリアム一世に1万マルクで売り渡し、「買い手がつくならロンドンでも売る」と言ってのけた話は有名である。 | ||
:十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。 | :十字軍遠征が終わった後も 神聖ローマ帝国に囚われた時の身代金、フランスのフィリップ2世との小競り合いなどでイングランドは多額の負債を抱えた。 | ||
− | : | + | :それでも騎士道精神に満ちた君主を国民は愛し、リチャードの残したツケは後に失地王と呼ばれたジョンに回されることとなる。 |
:…ちなみに伝承上の[[ロビンフッド]]はかのジョン王の圧政に抵抗したのが一番オーソドックスな伝承である。しかし上記の通り、ジョン王の財政難は彼本人のせいというよりも、上記の通りリチャードの金遣いの荒さが原因なので、ある意味全ての元凶とも言って良い存在であるのだが…、型月のロビンはあくまでかのジョン王の時代の者とは一言も言われて無いが両者の会話も興味深い物である。 | :…ちなみに伝承上の[[ロビンフッド]]はかのジョン王の圧政に抵抗したのが一番オーソドックスな伝承である。しかし上記の通り、ジョン王の財政難は彼本人のせいというよりも、上記の通りリチャードの金遣いの荒さが原因なので、ある意味全ての元凶とも言って良い存在であるのだが…、型月のロビンはあくまでかのジョン王の時代の者とは一言も言われて無いが両者の会話も興味深い物である。 | ||
− | :余談だが、ジョン王は'''イギリス史上最も無能な王'''と呼ばれており、以後の歴代のイギリス王族は現在に至るまで「ジョン」の名前を受け継いでいない。<ref group = "注"> | + | :余談だが、ジョン王は'''イギリス史上最も無能な王'''と呼ばれており、以後の歴代のイギリス王族は現在に至るまで「ジョン」の名前を受け継いでいない。<ref group = "注">マグナ・カルタの制定や内政面を充実させるなど、国王としては決して無能とは言い難いのだが、戦争に負けて領土を失った事から「失地王」と呼ばれて無能のレッテルを貼られたとも言える。近年は再評価の動きも見られるが。</ref> |
== 脚注 == | == 脚注 == |