「ロッコ・ベルフェバン」の版間の差分

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==ロッコ・ベルフェバン  ==
 
==ロッコ・ベルフェバン  ==
「[[魔術協会|時計塔]]」で召喚科学部長を務める[[魔術|老魔術師]]。
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「[[魔術協会#時計塔|時計塔]]」で召喚科学部長を務める[[魔術|老魔術師]]。
  
 
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2017年1月7日 (土) 12:02時点における版

ロッコ・ベルフェバン

時計塔」で召喚科学部長を務める老魔術師

略歴
学部長に就任してから既に50年以上経過しているが、未だ権勢を保っている。
Fate/Apocrypha』では、ユグドミレニアの反乱後、50人もの魔術師達で構成された討伐隊を編成し、綿密な作戦を立てた上で派遣したが、彼らは黒のランサーに一瞬で返り討ちに遭い、方針の変更を余儀なくされる。
その後ロード・エルメロイⅡ世の提案を採用し、外部のプロを集めながら個人的に関係があった獅子劫界離を招き、彼に聖杯大戦への参加を依頼する。
だが獅子劫のバックアップと状況報告のために用意した魔術師達の多くが黒のアサシンの魂喰いの犠牲になり、更にシロウの暴走によって獅子劫以外の派遣したマスター達が傀儡とされ時計塔の面子を丸潰れにされるなど、聖杯大戦によって途轍もない被害を受けてしまう。
聖堂教会との全面戦争も視野に入ったが、今回の件は教会側の全面的な過失であったため、今後あらゆる交渉事で使える「大きな貸し」として収めた。聖杯大戦についてもリスクと戦況の混乱を考慮して現状維持を提案し、エルメロイⅡ世とブラムの賛同を得る。

Fate/strange Fake』では、降霊科の本来のロードであるユリフィス家当主およびそれに次ぐ立場のブラムが特命により不在のため、降霊科のロード代理に就いている。『スノーフィールドでの聖杯戦争』問題については、エルメロイⅡ世とともに顧問となった。
人物
矮躯ではあるが背は真っ直ぐ伸ばされ、顔の皺は木彫りの美術品のような光沢がある。
長年時計塔の重要ポストを占有していただけに彼の私室には、猿と象を合体させたような獣の頭蓋骨、千年以上の歴史がある巻物、ヒュドラの幼体のホルマリン漬けなど貴重な品が厳重な保管もされずに並んでいる。
獅子劫曰く「狸爺」で、かなりの策謀家として知られ、聖杯戦争終了後に大聖杯を時計塔の所有物とするため回収部隊を動かす手筈を整えていた。
『Apocrypha』においても『strange Fake』においても、「積極的に介入する気はないが、美味しい所を掠め取りたい」と言う立場を取っており、エルメロイⅡ世からはその態度を密かに酷評されている。
一方、妥当性があると見れば自分より政治的に格下の相手の意見でも柔軟性を持って受け入れるし、権力欲はあるが「自分はロードの座に不相応」と考えるなど身の程を弁えており、ただ頑迷なだけの存在ではない。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
時計塔の代表者として登場。
Fate/strange Fake
『スノーフィールドでの聖杯戦争』問題における、時計塔の顧問として登場。

人間関係

獅子劫界離
参加を依頼した傭兵。個人的に交友があり彼から「爺さん」と呼ばれ、タメ口をきかれるが全く気にする事は無く笑って応対する位の仲。また彼が「聖杯を必要とする願い」を持っている事を知っている。
ロード・エルメロイⅡ世
共に聖杯大戦や偽りの聖杯戦争の対策に当たる時計塔幹部。彼の時計塔での立ち位置など政治的な下心はあるが、その能力は高く評価しており、提案された意見もすんなり受け入れる柔軟性を見せる。
『strange Fake』では、降霊科のロード代理となった事で彼と立場が近くなり、それゆえに同情的になっている。
ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
同じく時計塔幹部。彼のプライドの高さを熟知しているのか、ベルフェバンはかなり神経を使っている。
フラット・エスカルドス
エルメロイⅡ世に押し付けた生徒。人格的に問題がある彼を抱え続けるエルメロイⅡ世に対して、「賞賛を通り越して呆れる」とまで言っている一方、その天才性は評価している。

名台詞

Fate/Apocrypha

「全く……どうなっておるんじゃ」
神秘の秘匿を全く考えず実体化するサーヴァント、バックアップ要員の大幅な減少、市街地中心にあるミレニア城塞の崩壊、止めに時計塔の顔に泥を塗り飛行する城で大聖杯を持ち去った監督役、聖堂教会との衝突の危機と聖杯大戦で起きた数々の問題を受けて。
協会側として何れも頭痛が絶えない問題ばかりだが、ベルフェバンが慌てているのは大変珍しいらしく、意地の悪いエルメロイII世は微かに笑っていた。

Fate/strange Fake

「うむ……不勉強で申し訳ないが、ソーシャルネットワークというのは、なんの分野の魔術用語かね?」
情報隠匿に関するエルメロイⅡ世の所見を受けての回答。普通の電話回線を引く事さえ嫌がるベルフェバンに、エルメロイⅡ世の現代的な考えが理解出来る筈もなかった。
その一方、「知らない用語に対しては不勉強を認め、他者に教えを請う事も厭わない」と言う面もあり、彼の保守性と柔軟性が同時に現れた台詞と言える。

メモ

  • 奈須氏はインタビューで「『Apocrypha』で組織としての魔術協会を掘り下げる」と語っており、ベルフェバンの登場は、今まで名前の無かった「権力抗争に拘る魔術協会の老人」を具体的な形にするという意味合いもあった。
    また東出氏は「やっていることは結構非道なんだけど、読者としてはユグドミレニアの方に共感できるかもしれません。『老害は死ねよ』というノリなので」と語り、奈須氏も「本当に老害だものね、魔術協会。千年とか生きているし。いい加減、若い奴らに譲ってやれよ!って」とコメントしている。
    設定段階においての彼は、このように語られた「老害」の代表格として作者達に扱われていた。
    • だが、『Apocrypha』における彼が老害らしい描写をされるのは、せいぜいエルメロイⅡ世の密かな酷評程度のもので、むしろ派閥の利益よりも事態の解決を優先するなど「優秀で物分かりも良い苦労人」としての面が強く描かれている。そして『strange Fake』では「ロード代行として肩身の狭い思いをしている、機械音痴なおじいちゃん」であり、もはや老害ぶりはほとんど見当たらない。
    • 一応、『strange Fake』でも「ロードの中では守旧派の代表格」と看做されており、実力は評価されているものの革新派やリベラル派からはあまりよく思われていない。また、「本来ならばエルメロイⅡ世のような仮初のロードは頭から見下しそうなもの」と書かれるなど、保守派である事は確かな様子。今の所、彼が登場しているのは大問題の発生時など特殊な状況ばかりなので、平時はもう少し頑迷なのかもしれない。
  • 彼が学部長を務める召喚科は本来は降霊科の下位組織。ただし『Apocrypha』の世界においては世界各地で行われている亜種聖杯戦争の対策を行うためサーヴァントに関連する召喚技術等を全て集約した学科となっており、極めて重要視されている。
  • 『strange Fake』2巻で「本来のロードが不在ゆえのロード代理」である事が明かされたが、1巻の時点では「(エルメロイⅡ世と)同じくロードの地位にある」としか書かれていない。また、代理でありながら、元々のロード達を差し置いて「守旧派の『代表格』」とまで評されるのはやや不自然。これらを鑑みると、ロード代理の設定は後付である可能性もある。
    • 『2015年の時計塔』において示されている「時計塔の十二学部はロードによって支配されている」という設定及び「十二学部は『全体基礎』『個体基礎』『降霊』『鉱石』『動物』『伝承』『植物』『天体』『創造』『呪詛』『考古学』『現代魔術論』であり、彼が学部長を務める『召喚』は存在していない」という矛盾を解消するために、ロード代理設定が付されたのかもしれない。

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