「覚者」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を保存して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
4行目: | 4行目: | ||
| 初登場作品 = [[Fate/EXTRA]] | | 初登場作品 = [[Fate/EXTRA]] | ||
| 声優 = 田中秀幸(サウンドドラマ) | | 声優 = 田中秀幸(サウンドドラマ) | ||
− | | 属性 = 秩序・中立<ref | + | | 属性 = 秩序・中立<ref>おそらくは中庸の誤記。</ref> |
− | |||
| 性別 = 男性 | | 性別 = 男性 | ||
| 誕生日 = 4月8日 | | 誕生日 = 4月8日 | ||
22行目: | 21行目: | ||
: 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて[[主人公 (EXTRA)|主人公]]を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。 | : 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて[[主人公 (EXTRA)|主人公]]を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。 | ||
: 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。 | : 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。 | ||
− | |||
; 人物 | ; 人物 | ||
− | : 読み方は似ているが、「''' | + | : 読み方は似ているが、「'''セイヴァー/Saver'''=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。 |
: クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。 | : クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。 | ||
− | |||
; 能力 | ; 能力 | ||
: サーヴァントとして召喚に応じた為、如来(真如[真理]から来たもの)ほどの力や権限は無い。 | : サーヴァントとして召喚に応じた為、如来(真如[真理]から来たもの)ほどの力や権限は無い。 | ||
+ | : 余談だが、元ネタの仏教では如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持つし、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。さらに仏教では「有無同然」「生滅即不生滅」といい、存在すること・存在しないことも、生成すること・死滅することも全て同一とされる。そして、全ては「一切皆成」である ―― "一切"は仏(如来)を宿しており、究極的には"皆"が仏に"成"る ―― と説かれる。 | ||
: ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。 | : ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。 | ||
− | : | + | : まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『転輪聖王』によって遠距離も制圧する。 |
: 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理や概念、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。 | : 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理や概念、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。 | ||
: つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。 | : つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。 | ||
:菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。 | :菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。 | ||
− | : | + | :手加減しててもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。 |
− | : | + | |
+ | === スキル === | ||
+ | 『[[Fate/EXTRA]]』で使用するスキル。 | ||
+ | |||
+ | ; 空虚 | ||
+ | : 敵に魔力ダメージを与える。 | ||
+ | ; 中道 | ||
+ | : 3ターンの間、ATTACKにHP吸収効果を付与する。 | ||
+ | ; 三味 | ||
+ | : 3ターンの間、GUARDにMP吸収効果を付与する。 | ||
+ | ; 苦諦 | ||
+ | : 3ターンの間、BREAKにスタン効果を付与する。 | ||
+ | ; 集諦 | ||
+ | : 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。 | ||
+ | : 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。 | ||
== ステータス == | == ステータス == | ||
48行目: | 60行目: | ||
; 一に還る転生(アミタ・アミターバ) | ; 一に還る転生(アミタ・アミターバ) | ||
: ランク:EX<br />種別:対人宝具<br />レンジ:零<br />最大捕捉:1人 | : ランク:EX<br />種別:対人宝具<br />レンジ:零<br />最大捕捉:1人 | ||
− | : | + | : セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開。 |
− | : | + | : 人類創生に匹敵するエネルギーを集中し、解放する。その時点の人類史の長さや版図の広がり、言い換えれば人口等によって威力が変動するが、何十億人分ものエネルギーを受けるため、理論上これに耐えられる人類は存在しない。『EXTRA』におけるダメージ値は'''五十六億七千万'''(釈迦は五十六億七千万年後に仏陀の座を弥勒に譲ることに由来すると思われる)で、これを上回る威力を持った宝具は存在しない。 |
− | : | + | : ゲーム的には、天輪聖王ダメージ+特殊効果の表記無しでリトライ画面に飛ばされるため発動した時点でGAME OVERが確定、あらゆるHPも防御も蘇生SKILLも通じない。ただし、この宝具には発動までに時間を要し、ゲーム的にも相当の時間(14ターン)が必要。 |
− | : | + | : また、人類を救う最終解脱説法なので、人外にあたり、かつ存在の規模が人類の版図を超えた存在が対象となると、無効化はされないが効果が軽減してしまう。 |
− | : | + | : 当初の字コンテでは天輪聖王の光輪が合体し高速回転、相手に360度から光の柱が集結しブラックホールのように収束した後大爆発、のような演出が考えられていたがボツになったため、ゲーム中では背後の『天輪聖王』に灯った7つの光から出たエネルギーが上昇し上空の光の渦のようなものと融合、無数のビームを上空から降り注がせた後、対象と光の渦が一つの光の柱で繋がり、その後光の渦から巨大なビームが放射されるといった演出になっている。 |
− | : | + | : ドラマCD版では色々と設定が追加された、まずこの宝具が人間以外にはどの程度効くかどうかは曖昧だったが「どんな生命体でも耐えられない」というセリフがトワイスや主人公の考察から語られている。 |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
:またマテリアルで没になったと語られていた「主人公に宝具が当たったが、彼はNPCであるがゆえに生の苦悩や実感が乏しく無効化される」というイベントがドラマCDでは描写される事となった。 | :またマテリアルで没になったと語られていた「主人公に宝具が当たったが、彼はNPCであるがゆえに生の苦悩や実感が乏しく無効化される」というイベントがドラマCDでは描写される事となった。 | ||
− | : | + | :; 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン) |
− | + | :: セイヴァーの小宝具である、相手を倒すための武具。『転輪聖王』とは古代インドの理想の王を指す。本来セイヴァーは徒手空拳で戦うが、この宝具は飛び道具で攻撃を行う。セイヴァーの背にある曼荼羅のようなこの宝具に順番に7つの光が灯り、全てが揃うと『一に還る転生』が発動する。 | |
− | ; 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン) | + | :: 字コンテではセイヴァーの上空に展開される7kmの光輪であり、範囲内に光の矢を放つ全天方位型の移動砲台と解説されていた。 |
− | : | + | :: チャージすると光の輪は増えて七つ揃い虹を思わせる姿になったりなどの案も考えられていたが、製作コスト面からボツになった。そのためどこまで当初の設定が反映されているか不明。 |
− | : | + | :: ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。 |
− | : | + | ::このようにゲーム中では没になった宝具だが、「Fate/EXTRA Last Encore」にてセイヴァーの宝具として登場した。 |
− | : | + | ::描写としては上空に展開される巨大な光輪という点が再現されているほか、上空からの砲撃のほかにも分離して横から光弾を放つ、光輪の一部を落下させ巨大な弾として爆撃を行うなどの描写がなされた。 |
− | : ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。 | + | ::また主人公に「デッドフェイス」なる能力を付与させたり「聖杯戦争のありかたを変えたムーンセルを破壊する為に稼働している」と語られるなど、単なる攻撃用宝具の範疇に収まらない機能がある事が示唆されている。アニメ作中にもたびたびステージの上空から金色の光輪が稼働しているのが確認できる。 |
− | :このようにゲーム中では没になった宝具だが、「Fate/EXTRA Last | + | ::「Fate/EXTRA Material」では箇所によって「天輪聖王」と「転輪聖王」の表記ブレがあったが、「Fate/EXTRA Last Encore」では「天輪聖王」となっている。 |
− | : | ||
− | : | ||
− | : | ||
− | : | ||
− | :「Fate/EXTRA | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
== 真名:覚者 == | == 真名:覚者 == | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
− | |||
; [[Fate/EXTRA]] | ; [[Fate/EXTRA]] | ||
: 聖杯戦争最後の敵。 | : 聖杯戦争最後の敵。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
; [[ちびちゅき!]] | ; [[ちびちゅき!]] | ||
− | : | + | : 何と、生徒の一人。ちなみに身体測定の時でさえ、蓮の上に座ったまま。 |
; [[コハエース]] | ; [[コハエース]] | ||
: [[両儀式]]とタッグを組み型月一武道会に参加。経験値氏が勝手にデザインしたラフなシャツを着ている。 | : [[両儀式]]とタッグを組み型月一武道会に参加。経験値氏が勝手にデザインしたラフなシャツを着ている。 | ||
+ | ; [[Fate/Grand Order]] | ||
+ | : 玄奘三蔵の台詞にて言及される他、「五行山・釈迦如来掌」の宝具演出により一瞬だけ登場。また作中で明言されてはいないが「星の三蔵ちゃん天竺へ行く」でも「御仏」はセイヴァーである可能性が高く、このシナリオ中にて彼が[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|牛魔王]]を従わせ[[哪吒]]を遣わせたりと物語の裏でいくらか関わっている事を示唆されている。ちなみにこのシナリオにて初めて「釈迦如来」という名称が実際に明言された。 | ||
+ | ; [[Fate/EXTRA Last Encore]] | ||
+ | :まさかの第1話のアバンから登場、挑みかかるネロをほとんど動かず敗北まで追い込むなど圧倒的な力を見せつけた。 | ||
+ | :この戦闘の影響と共に、この作品にて数々の影響を及ぼす鍵となるキャラクターの一人。 | ||
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
=== Fate/EXTRA === | === Fate/EXTRA === | ||
; [[トワイス・H・ピースマン]] | ; [[トワイス・H・ピースマン]] | ||
− | : | + | : マスター。彼を救済する為にサーヴァントとして呼び出しに応じる。ドラマCD版によると厳密には召喚された訳ではなく、ムーンセルが再現したはいいものを聖杯戦争に参加する事はないだろうと放置されていたが、苦悩するトワイスの姿をたまたま見かけて自分から勝手に降りてきたと言うのが正しいらしい。ゲーム版ではマスターとサーヴァントという関係性とは思えないほど互いに戦闘で協力し合いながら語り合う姿は無かったが、ドラマCD版ではトワイスの指示に応じて従うなどマスターとサーヴァントという関係性が表現されている。最後は彼の最後を見届けながら共にいずこへと還っていった。 |
− | |||
− | |||
=== Fate/Grand Order === | === Fate/Grand Order === | ||
;[[玄奘三蔵]] | ;[[玄奘三蔵]] | ||
: 前世での弟子にして最終目的地、天竺にて彼女達を待つ者。度々彼女の口から敬う存在として名前が出る他、彼女の宝具である五行山・釈迦如来掌にて力を貸したり宝具演出で姿を見せたりと関わりは深い。 | : 前世での弟子にして最終目的地、天竺にて彼女達を待つ者。度々彼女の口から敬う存在として名前が出る他、彼女の宝具である五行山・釈迦如来掌にて力を貸したり宝具演出で姿を見せたりと関わりは深い。 | ||
− | : | + | : また先述の通り「星の三蔵ちゃん天竺へ行く」で語られている「御仏」として裏で何かしらの行動をしていたのだが、それを行った理由は[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|牛魔王]]や[[哪吒]]の言葉でしか言及されておらず、実際彼自身が「玄奘三蔵が人類史の救済に向かう」という行動にどう思っているかは不明のままである、が今回のシナリオ自体が仏でありながら救済に向かう事を悩む彼女に対する救済の試練の一つともとれる。 |
;[[哪吒]] | ;[[哪吒]] | ||
:御仏の使者、あるいは三蔵自身が御仏を求めたが故に探す為のレンズのような存在。 | :御仏の使者、あるいは三蔵自身が御仏を求めたが故に探す為のレンズのような存在。 | ||
− | ;[[ | + | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサーオルタ〕|牛魔王]] |
:願いを叶えることを条件に今回の玄奘三蔵の旅に協力させた。しかしその願いは[[ナイチンゲール|羅刹女]]の薬品臭い料理をどうにかしてくれという意外な願いだったのだが解決できたのかは不明。実際彼と彼女の問答は非常に興味深くはあるが…。 | :願いを叶えることを条件に今回の玄奘三蔵の旅に協力させた。しかしその願いは[[ナイチンゲール|羅刹女]]の薬品臭い料理をどうにかしてくれという意外な願いだったのだが解決できたのかは不明。実際彼と彼女の問答は非常に興味深くはあるが…。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
156行目: | 114行目: | ||
:その台詞は人としての生死や善悪を超越した彼の思想を体現しており、悩み苦しみながら戦争をいう人類への救いの手段を選ばざるを得なかったトワイスへの慈悲の思いに溢れている。 | :その台詞は人としての生死や善悪を超越した彼の思想を体現しており、悩み苦しみながら戦争をいう人類への救いの手段を選ばざるを得なかったトワイスへの慈悲の思いに溢れている。 | ||
− | ; | + | ;「転輪は時を告げる。あらゆる衆生、あらゆる苦悩は我に還れ。大いなる悟りの下、人類はここに一つとなる、、<ruby><rb>一に還る転生</rb><rt>いちにかえるてんせい</rt></ruby>(アミタ・アミターバ)」 |
− | + | :宝具発動の口上、ゲーム版ではトワイスが語っていたが、ドラマCD版では実際に彼本人が述べる事により神性かつ厳かな印象を思わせる、ちなみに宝具名は二重に聞こえるという演出がなされた。 | |
− | : | ||
− | ; | + | ;「いたずらに武威を示す必要はないのです。あなたが如何なる力を帯びようとも、私は恐れない。私は禅譲にあり続け、時が満ちるのをただ待つのみ」 |
:ドラマCDで追加された台詞、サーヴァントでありながら戦いと言う思想に捕らわれない彼の信念が感じられる。その言葉通り彼は敵に対しても全力で戦う事はしなかった | :ドラマCDで追加された台詞、サーヴァントでありながら戦いと言う思想に捕らわれない彼の信念が感じられる。その言葉通り彼は敵に対しても全力で戦う事はしなかった | ||
168行目: | 125行目: | ||
== メモ == | == メモ == | ||
* 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。 | * 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。 | ||
− | ** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]] | + | ** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]]のように「覚者の称号を持つ何者か」であって、個人名までは特定していない。 |
− | ** | + | ** ただし容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、ほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ)」であると推察できる<ref>事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%80_(%E6%BC%AB%E7%94%BB) 『手塚治虫のブッダ』]を買ってきて一気読みした」と<!--ビジュアルファンブックでは伏字を使用しているが-->ほぼ確定的なコメントをしている。</ref>。 |
− | |||
− | |||
* このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。 | * このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。 | ||
* 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。 | * 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。 | ||
177行目: | 132行目: | ||
* トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これは[[玉藻の前]]がムーンセルの強制消去に耐えていたように「大元の存在が規格外であるが故に耐性があること」が理由の模様。 | * トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これは[[玉藻の前]]がムーンセルの強制消去に耐えていたように「大元の存在が規格外であるが故に耐性があること」が理由の模様。 | ||
* 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。 | * 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。 | ||
− | * 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE- | + | * 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した(=仏陀になった)」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。 |
− | ** | + | ** 大乗系の理解としては、教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた者・仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。<br />ただし「釈迦が認めた弟子達が本当に釈迦レベルなのか?」という問いは真剣に信仰してる人には非常にセンシティブな議題なので注意が必要。 |
− | * | + | * 宗派によって解釈が多少異なるが、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。大日如来は万物や虚空・虚無、一切万象と同一の如来。 |
− | + | ** ちなみに[[玉藻の前]]の大本の大本である天照大神も型月においては大日如来とされている。つまり彼女とセイヴァーも非常に遠いが元は同一の関係性でもある。両者共トワイスに仕えていた辺り彼は不思議な縁がある様だ。 | |
− | |||
* 嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に当たってしまったことが原因と思われる。 | * 嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に当たってしまったことが原因と思われる。 | ||
* 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。 | * 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。 | ||
188行目: | 142行目: | ||
* 同じく「菩薩」として悟り仏に至った[[玄奘三蔵]]曰く「仏は人類の存亡について、それすらも大きなうねりの一つとして認識しており決して関与しない」という事が語られた。 | * 同じく「菩薩」として悟り仏に至った[[玄奘三蔵]]曰く「仏は人類の存亡について、それすらも大きなうねりの一つとして認識しており決して関与しない」という事が語られた。 | ||
** その為、人類史を修復する為に英霊達が多く集うカルデアでも召喚は非常に厳しいと思われる。以前から『Fate/Grand Order』への登場が疑問視されていた中でのこの情報だが、同時にシナリオ中に名と存在が示唆される・宝具の演出とは言え姿を見せる等の描写もあり、トワイスの前例があるように個人を救済するために動く可能性もまだ残っているため、彼が登場するかは仏のみぞ知る。 | ** その為、人類史を修復する為に英霊達が多く集うカルデアでも召喚は非常に厳しいと思われる。以前から『Fate/Grand Order』への登場が疑問視されていた中でのこの情報だが、同時にシナリオ中に名と存在が示唆される・宝具の演出とは言え姿を見せる等の描写もあり、トワイスの前例があるように個人を救済するために動く可能性もまだ残っているため、彼が登場するかは仏のみぞ知る。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
201行目: | 149行目: | ||
***格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン([[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、'''「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」'''というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。 | ***格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン([[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、'''「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」'''というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。 | ||
***少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。 | ***少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。 | ||
− | |||
*EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。<br />弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。<br />尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。 | *EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。<br />弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。<br />尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。 | ||
209行目: | 156行目: | ||
*コハエースに登場した際にはラフなプリントTシャツ姿と救世主にはあまり似つかわしくない格好をしているが、こちらはおそらくマンガ『聖☆おにいさん』のブッダが元ネタあるいは参考にしていると思われる。『聖☆おにいさん』は東京都立川を舞台としたブッダとイエス(キリスト)の日常コメディ作品であり、宗教を取り扱った作品において高い知名度と人気を誇る。セイヴァーが型月ファンから愛称として「立川の聖人」と呼ばれることがあるのはこの作品に由来している。 | *コハエースに登場した際にはラフなプリントTシャツ姿と救世主にはあまり似つかわしくない格好をしているが、こちらはおそらくマンガ『聖☆おにいさん』のブッダが元ネタあるいは参考にしていると思われる。『聖☆おにいさん』は東京都立川を舞台としたブッダとイエス(キリスト)の日常コメディ作品であり、宗教を取り扱った作品において高い知名度と人気を誇る。セイヴァーが型月ファンから愛称として「立川の聖人」と呼ばれることがあるのはこの作品に由来している。 | ||
− | ==脚注 | + | == 脚注 == |
− | + | <references/> | |
− | <references | ||
− | |||
− | |||
− | |||
== リンク == | == リンク == | ||
220行目: | 163行目: | ||
* [[サーヴァント]] | * [[サーヴァント]] | ||
− | {{DEFAULTSORT: | + | {{DEFAULTSORT:ふつた}} |
[[Category:登場人物は行]] | [[Category:登場人物は行]] | ||
− | [[Category | + | [[Category:Fate/EXシリーズ]] |
− | |||
− | |||
[[category:Fate/EXTRA]] | [[category:Fate/EXTRA]] | ||
[[Category:Fate/EXTRA Last Encore]] | [[Category:Fate/EXTRA Last Encore]] | ||
− | |||
[[Category:コハエース]] | [[Category:コハエース]] | ||
+ | [[Category:エクストラクラス]] | ||
+ | [[Category:セイヴァー]] | ||
+ | [[Category:サーヴァント]] |