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| 自然な妖精は[[幻想種]]であり、小鬼や赤帽子はある意味純粋な妖精である。<br> | | 自然な妖精は[[幻想種]]であり、小鬼や赤帽子はある意味純粋な妖精である。<br> |
| フィクションでは「羽の生えた愛らしい小人」として描写されることも多いが、この世界において基本的に妖精はそのような姿をしていない。そのような姿をしている場合「最初からそういう形に作られた[[使い魔]]」であるか「何らかの悪意を持って擬態している」かのどちらかである。<br> | | フィクションでは「羽の生えた愛らしい小人」として描写されることも多いが、この世界において基本的に妖精はそのような姿をしていない。そのような姿をしている場合「最初からそういう形に作られた[[使い魔]]」であるか「何らかの悪意を持って擬態している」かのどちらかである。<br> |
− | 悪戯好きだったり人間に好意があったりと性質は様々だが、基本的に人間とはかけ離れた価値観をしているため関係を持つと人間側にとっては不都合なことになることが多い。『Fate/Grand Order』のブリテン異聞帯で、汎人類史の妖精についてよく知っているトリスタンが妖精たちの宴会に招かれてさえ武器を手元から絶対に手放さなかった様子からそれが伺える。
| + | 悪戯好きだったり人間に好意があったりと性質は様々だが、基本的には好奇心旺盛で純粋無垢がままに善も悪も関係なく楽しむという人間とはかけ離れた価値観を持っているため、一度関係を持つと人間側にとっては不都合なことになる場合が多く、『[[Fate/Grand Order]]』で汎人類史の妖精についてよく知っているフィン・マックールがその危険性をたびたび言及している事と、同じくトリスタンがブリテン異聞帯で妖精たちの宴会に招かれてさえ武器を手元から絶対に手放さなかった様子からそれが伺える。 |
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| == 関連用語 == | | == 関連用語 == |
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| :オケアノスとテテュスの間に生まれた水のニンフであり、妖精ともいわれている。 | | :オケアノスとテテュスの間に生まれた水のニンフであり、妖精ともいわれている。 |
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− | ;グリンガレット | + | ;グリンガレット、クントリー |
− | :[[ガウェイン]]の駆る妖精馬。 | + | :[[ガウェイン]]と[[パーシヴァル]]の駆る妖精馬。 |
| + | :最もパーシヴァルの方はブリテン異聞帯における設定のため英霊の彼にも適応されているのかは不明。 |
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| ;[[フェイ]] | | ;[[フェイ]] |
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| :シェイクスピアの著作『真夏の夜の夢』に登場する妖精王。 | | :シェイクスピアの著作『真夏の夜の夢』に登場する妖精王。 |
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− | ;[[妖精騎士ガウェイン]](バーゲスト)、[[妖精騎士トリスタン]](バーヴァン・シー)、[[妖精騎士ランスロット]] | + | ;[[妖精騎士ガウェイン]](バーゲスト)、[[妖精騎士トリスタン]](バーヴァン・シー)、[[妖精騎士ランスロット]](メリュジーヌ) |
| :『Fate/Grand Order』のブリテン異聞帯において登場。[[モルガン_(Grand_Order)|モルガン]]によって[[円卓の騎士]]の霊基を着名され、それに比肩する戦闘力を持った妖精。 | | :『Fate/Grand Order』のブリテン異聞帯において登場。[[モルガン_(Grand_Order)|モルガン]]によって[[円卓の騎士]]の霊基を着名され、それに比肩する戦闘力を持った妖精。 |
| :いずれも本来の妖精に加え、別種の要素をひとつ得ていると言う共通点がある。 | | :いずれも本来の妖精に加え、別種の要素をひとつ得ていると言う共通点がある。 |
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| ;[[ディルムッド・オディナ]] | | ;[[ディルムッド・オディナ]] |
| :上記のようにアヴァータと戦い、打倒した英雄。 | | :上記のようにアヴァータと戦い、打倒した英雄。 |
− | :また、彼の持つ「愛の黒子」はかつて関係を持った妖精から与えられたものである。 | + | :義父の一人である愛の神オェングスは『妖精国の王』という肩書きも持っている。 |
| + | :また、自身が持つ「愛の黒子」はかつて関係を持った妖精から与えられたものである。 |
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| ;[[ガイウス・ユリウス・カエサル]] | | ;[[ガイウス・ユリウス・カエサル]] |
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| == メモ == | | == メモ == |
| + | *妖精は「妖精眼」の特質から基本的に人間社会に干渉する事は少なく、鉢合わせが発生するのは両者の好奇心または偶然による些細な接触がきっかけである事が大半だったりする。だか、ほとんどの場合人間側が必要最低限の境界線を保ち敬意を払って接する事を心掛けていれば、余程のことがない限り問題は起きないとされている。<br>妖精側も人間が「善意ある行動」を取っているとみなせば大概が興味をなくして何もする事はなく、時と場合によっては手厚くもてなしてくれる上に協力関係となり、<del>それがもたらすものが相手にとって幸か不幸となるかは気にも止めず</del>「贈り物」や「知識」といった形で恩恵を授ける事さえある。<br>逆に妖精社会に人間が過干渉し、秩序や自分達そのものを害するような行為に及んだ場合は容赦なく鉄槌を下す。 |
| + | *反対に妖精が人間社会にくい込み過ぎた顕著な例がブリテン異聞帯もとい妖精國ブリテンであり、元々の怠け癖が強すぎた所為で『地球全域の消滅』という大失態を犯したにも関わらず、それを忠告に来た[[ケルヌンノス|祭神]]を煩わしさ理由で殺害したことに加え、自分達がラクをしたいからという理由でその巫女を解体・コピーした人間のクローンを造り出し、そこから人間社会の文明や技術、果てには思想や感情までも「ただ面白いから」と云うだけで『本質や意味』を知ろうとせずに模倣した事により元々の好奇心の旺盛さと無垢さに人間の悪辣が上乗せされてしまった結果、妖精達の殆どが'''その場を面白おかしくして楽しむ為だけにそれが悪い事だと自覚が無いまま残虐な行為も平気で行う善悪の区別が全くない子供<ref group="注">「目的のためなら大勢の命が失われても何とも思わない」という部分はむしろ型月世界における[[魔術師]]の概念に近い。</ref>'''を連想させる倫理観と秩序が完全に決壊した存在になっており、後編から終編にかけては[[ムリアン|一部の]][[オーロラ|妖精]]が後先考えず本能のままに引き起こした行動が原因で[[モルガン (Grand Order)|為]][[ノクナレア|政]][[妖精騎士ガウェイン|者]]はそれぞれ「悪意なき嘘と思い込み」によって裏切られ、妖精國ブリテンを存続させるための頼みの綱も尽く断ち切られ、その結果発生した『大厄災』による崩壊が迫り来る中、生き残っていた国民も種族同士や人間と争ったり一方的な殺戮を繰り返した事によって完全に思考が悪逆非道に染まりきってしまい<ref group="注">妖精の中には自分達を「悪魔」と称する者達もいたが、[[魔神柱]]を見ても分かるように悪魔は余程のことがない限り少なくとも向こうから一方的に契約を破棄するような事はしない。</ref>、最後はもはや『妖精』という概念に当てはまらない凶暴で害悪な<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>と化してしまっていた。 |
| + | **実際ブリテン異聞帯の特異点化に伴い汎人類史に移住可能になった妖精達を保護するため、あのままストーム・ボーダーに乗せてカルデアに連れて帰っていれば、主人公とスタッフを含めた数少ない人間を誰が独占するかで争うか、カルデアの生活に飽きた事から『人理再編』が終わらない≒外の世界に移住出来ない原因を彼処に押し付けて全員を虐殺しカルデアそのものを完全崩壊させてしまうか、妖精の悪辣な本質を看破していたサーヴァント達が叛逆のたびに粛清と制裁を執り行った<ref group="注">マスターたる主人公が善悪の判断と価値観を英霊側に全て委ねている事と、その中には妖精を遥かに上回る神秘勢力が出揃っている事を考えればこの結末が最有力といえよう。</ref>結果全員がいなくなり、救出そのものが無駄に終わるといったいずれかの結末を迎えていた事は想像に難しくない。 |
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