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| :アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。 | | :アーサー王フリークなだけあって、[[ランスロット]]の逸話にも詳しい。そして宝具名となった言葉も、彼の聞いた物語の中では一種の決め台詞のようである。 |
| :…もし、[[妖精騎士ランスロット|異聞帯側のご先祖様]]がランスロットを名乗っていた事を知った場合、彼は正気を保てるのか否か。 | | :…もし、[[妖精騎士ランスロット|異聞帯側のご先祖様]]がランスロットを名乗っていた事を知った場合、彼は正気を保てるのか否か。 |
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− | ;「関係あるさ! 君だけじゃない。俺は誰に裏切られても、売られても、逃げられてもおかしくない生き方をしてきた。まさかとは思うけど、俺の事を善人だなんて勘違いしてないよな?」<br>「……戦争さ」<br>「俺にできる事は、それだけだったからな」
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− | :アヤカにいつか自分を裏切ると言われてそれを小さいことだと一蹴し、弟にも裏切られたことを挙げるのをそれは自分とは関係ないという彼女に、少しだけ誇らしげに、それでいてどことなく悲し気に言う。治世のほぼ全てを戦に費やした王の自嘲。
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− | ;「なるほどなるほど! これほどの業物なら、地面に突き立つだけで大惨事になるわけだ!」<br>「この見事な拵えはどうだ! 持つだけで万軍の味方を得たようだ! <br>何も内包された魔力の量だけの話じゃない。この作り、この造り、そしてこの創りだ! <br>装飾一つ取っても、簡素にして完結されている事が良く解る! <br>この武具一つ一つが星の営みであるならば、まさに源流でありながら沃野を形作っている! <br>なあ! 君! 凄いなこれ! 周りの武器も全て同格か!? <br>それを惜しげも無く投げ落とすとは、君はいったい何処のマハーラージャだ? <br>ああ、ここは敬意を表して素直に言おう! 素晴らしい、そして羨ましい!」<br>「なあ! これ……こんなにあるんだったら、何本か俺にくれないか!?」
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− | :英雄王の無造作な攻撃さえ、[[エルキドゥ|王の盟友]]を含む極一部を除いて大半の英霊が絶望するにも拘わらず、セイバーはそれを紙一重という危うさで避けながら地面に突き立った王の宝物を手に取り、子供のように目を輝かせて賞賛した挙句に金色の王を知る者からすれば、命を捨てているとしか思えない発言をのたまう。
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− | ;「くれ、というのは不躾だったな! 俺に対価が払えるものなら、是非とも買い取りたい!」<br>「しかし、こんな宝を眼にしたんだ、心に湧き上がる情動は抑えられない! <br>あわよくばこれらを抱えるだけ抱えて戦場を駆けたい所だ! <br>先制攻撃を受けたからには既に開戦中と見なすが、これ程の代物。どんな状況だろうと筋は通したい! <br>君達と戦う間、これらの武具を<ruby><rb>縦横無尽に</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>借り受けたいと願うが、如何か!」
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− | :先刻の命知らずな発言に金色の王から怒りというよりも憐れむような眼で見下ろされ、さらに命知らずな発言を乗せる。当然金色の王の返答は宝具の連射であった。
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− | ;「アヤカは……あの騎士王を見て……英雄じゃないと思うか?」<br>「俺にとってはな、アヤカ。円卓の伝説において……王が裏切られるのも、理不尽なのも、最後にボロボロになって全て失うのも――全部知ってる。<br>れを含めた全てが憧れなんだ」
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− | :プレラーティ達が悪趣味に編集した騎士王の聖杯戦争を見てセイバーは絶望するどころか歓喜に震え、アヤカすら首を傾げるのを、セイバーは自分が好きな野球チームを語る少年のような顔で語る。
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− | ;――アーサー王は、やはり伝説の通りの御方だった。<br>――彼女の行動は賞賛に値する。他人に預けられた糸だろうが自ら紡いだ糸だろうが、彼女はそれを何度でも紡ぎ直し、我が国に決して折れる事なき旗を靡かせようとしたのだから。<br>――確かに、俺なら別の道を取ったし、俺ならやり直しは選ばないかもしれない。<br>――だが、それがどうした? そんな事は些事だ。価値観の違いがあるだけだ。<br>「信念を賞賛する時に、その正邪は語るまい!」<br>「だからこそ、俺は賞賛しよう! かの征服王が如何に怒りを浮かべようと! 最古の英雄王が如何に嘲り笑おうと!」<br>「臣民の成した結果を無に帰してまで、自分の理想を紡ぎ上げようとするその騎士道を俺は肯定する! <br>その<ruby><rb>暴虐さ</rb><rt>・・・</rt></ruby>も、また王の証だ!」<br>「……しかし、偉大なるアーサー王よ。貴女は、一つだけ過慮に囚われておられる」<br>「我らが騎士道の祖王よ! 貴女は気付いておられない! <br>円卓より造り上げ、円卓によって滅びたかの国は、決してやり直す必要などない!」<br>「アーサー王は、<ruby><rb>確かに我々をアヴァロンへと導かれた</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>!」<br>「我らが偉大なる祖王よ! 私が証明しよう!」<br>「貴女が歩んだ王道は、決して間違ってはいなかったと!」<br>「円卓が残した王道と誇りが、我々を生み出したのだと! 悲劇と滅びが魂を練り上げたのだと! 人類の、騎士道の栄光は未来永劫潰えはしないと、貴女と円卓に詠い示そう!」<br>「我らは貴女にこそ憧れを見たのだ! これからも見続けるのだ、祖王アーサーよ!」<br>「私はもう、その資格を失ったが……」<br>「[[衛宮士郎|<ruby><rb>いつか私ではない誰かが</rb><rt>・・・・・・・・・・・</rt></ruby>]]、[[アルトリア・ペンドラゴン|<ruby><rb>理想郷</rb><rt>あなた</rt></ruby>]]に辿り着くだろう! <br>ああ、そうだ! 貴女が紡いだ星の歴史は、必ず御身の元に安寧の風を届ける! <br>私はただ、それを祝福する音を奏でるまで!」<br>「我は聖杯の力を持って――遥か<ruby><rb>理想郷</rb><rt>アヴァロン</rt></ruby>の最奥まで、人間達の凱歌を謡いあげてみせる!」
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− | :憧れの騎士王の新たな英雄譚を知り聖杯への真の願いを得て、アヤカとの正式な契約を経てモチベーションもコンディションもベストを通り越してマックスな状態で街の異形たちを斬り払いながら謳い上げるアーサー王のへ賞賛と激励。そして聖杯に真に託す願いの宣誓。
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− | :これまで周囲がマイナスかつ否定的であった騎士王の願いを暴虐としながら敬意をもって王の道として肯定した上で別の切り口からその必要はないのだと諭す。
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− | :[[衛宮切嗣|英雄嫌いの魔術師殺し]]からすれば、セイバーの言などいかれた人殺しの若者を死地に駆り立てる屁理屈と断じるだろうが、この獅子心王はその意見すらも一つの意見として肯定しつつ己の意思と騎士王の憧れと崇敬を些かも曲げることなどないだろう。
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| == メモ == | | == メモ == |