差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
106 バイト追加 、 2024年5月9日 (木)
3行目: 3行目:  
西暦以前から存在する[[錬金術]]の学舎で、[[魔術協会]]三大部門の一角を成す。蓄積と計測の院。魔術世界における兵器倉庫。禁忌の穴倉。<br>
 
西暦以前から存在する[[錬金術]]の学舎で、[[魔術協会]]三大部門の一角を成す。蓄積と計測の院。魔術世界における兵器倉庫。禁忌の穴倉。<br>
 
人類の滅びの未来を確定されたものとして、その滅びの到来を少しでも遅くすることを目的とする。人類が長く生き延びられるのならば種として変態・退行しても構わないと考えている。<ref group="出">「路地裏ナイトメア用語辞典-アトラス院」『MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア』第1巻</ref><br>
 
人類の滅びの未来を確定されたものとして、その滅びの到来を少しでも遅くすることを目的とする。人類が長く生き延びられるのならば種として変態・退行しても構わないと考えている。<ref group="出">「路地裏ナイトメア用語辞典-アトラス院」『MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア』第1巻</ref><br>
 +
===制度===
 
入学するには最低3つの分割思考と高速思考が求められる。院長候補には不可能を可能にした者が選ばれる。候補になった者は姓を「アトラシア」に改める習わしがある。
 
入学するには最低3つの分割思考と高速思考が求められる。院長候補には不可能を可能にした者が選ばれる。候補になった者は姓を「アトラシア」に改める習わしがある。
 
+
===研究内容===
 
時計塔に所属しているような、中世を発祥とする西洋魔術に傾倒した現代錬金術とは別物で、魔術の祖と言われる、世界の理を解明する錬金術師の集まり。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175">「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175</ref>その発端はエジプト神話における魔術の祖、女神イシスの流れにある。<br>
 
時計塔に所属しているような、中世を発祥とする西洋魔術に傾倒した現代錬金術とは別物で、魔術の祖と言われる、世界の理を解明する錬金術師の集まり。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175">「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175</ref>その発端はエジプト神話における魔術の祖、女神イシスの流れにある。<br>
 
錬金術として万物・物質の流転は共通のテーマだが、アトラス院ではそれに加えて事象の変換も研究している。また、アトラスの錬金術師は転生を実現した[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]を軽視している。<ref group="出">「月姫用語辞典-蛇」『月姫読本PlusPeriod』p.188</ref><br>
 
錬金術として万物・物質の流転は共通のテーマだが、アトラス院ではそれに加えて事象の変換も研究している。また、アトラスの錬金術師は転生を実現した[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]を軽視している。<ref group="出">「月姫用語辞典-蛇」『月姫読本PlusPeriod』p.188</ref><br>
10行目: 11行目:  
しかし「自らが最強である必要はない。最強であるものを作ればいいのだから」との考えから、それをよしとしている。<br>
 
しかし「自らが最強である必要はない。最強であるものを作ればいいのだから」との考えから、それをよしとしている。<br>
 
魔術師というよりは自らの肉体をマン・マシーンとして使う異能者たち。自身の肉体を「正しく、強く、速く」知性を働かせるための容れ物として扱っていた。「人間とは運動機能(五感)をもった類い稀なる計算装置である。情報を収集し、解析し、生まれ出る数々の問題に、労働力としてダイレクトに対応できるよう進化した知的生命体が我々人間である」というのを信条としている。その信条は魔術の絶えたEXTRA世界で奇しくも正しいと証明された。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-アトラス院」『Fate/EXTRA material』p.155">「Fate/EXTRA用語辞典-アトラス院」『Fate/EXTRA material』p.155</ref>
 
魔術師というよりは自らの肉体をマン・マシーンとして使う異能者たち。自身の肉体を「正しく、強く、速く」知性を働かせるための容れ物として扱っていた。「人間とは運動機能(五感)をもった類い稀なる計算装置である。情報を収集し、解析し、生まれ出る数々の問題に、労働力としてダイレクトに対応できるよう進化した知的生命体が我々人間である」というのを信条としている。その信条は魔術の絶えたEXTRA世界で奇しくも正しいと証明された。<ref group="出" name="「Fate/EXTRA用語辞典-アトラス院」『Fate/EXTRA material』p.155">「Fate/EXTRA用語辞典-アトラス院」『Fate/EXTRA material』p.155</ref>
 
+
===所有物===
 
「自らが最強である必要はない。我々は最強であるものを創り出すのだ」という格言を信条とし、多くの武器(兵器)を製造しており、その最たるものが魔術世界で言う、七つの禁忌。「七大兵器」として展示されている。アトラス院は世界を滅ぼす兵器を七つまで作り上げ、その段階で自分たちの限界を認め、これを封印した。初代院長が演算した世界の終末を回避するために兵器を作り続け、そしてその兵器は世界を滅ぼしうるがために廃棄され続ける。歴代院長は必ず発狂し、その結果として世界を滅ぼしてしまう禁忌の兵器を創り出した。或いは未来に挑み、これに敗北した結果として発狂したともいわれる。<br>
 
「自らが最強である必要はない。我々は最強であるものを創り出すのだ」という格言を信条とし、多くの武器(兵器)を製造しており、その最たるものが魔術世界で言う、七つの禁忌。「七大兵器」として展示されている。アトラス院は世界を滅ぼす兵器を七つまで作り上げ、その段階で自分たちの限界を認め、これを封印した。初代院長が演算した世界の終末を回避するために兵器を作り続け、そしてその兵器は世界を滅ぼしうるがために廃棄され続ける。歴代院長は必ず発狂し、その結果として世界を滅ぼしてしまう禁忌の兵器を創り出した。或いは未来に挑み、これに敗北した結果として発狂したともいわれる。<br>
 
地上のものとは比べものにならない魔術礼装の貯蔵庫だが、実際は発明を繰り返しては失敗作とされた悍ましい兵器の山の廃棄場に近い。また、疑似霊子である魂を観測可能なエネルギーとして扱い、魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。
 
地上のものとは比べものにならない魔術礼装の貯蔵庫だが、実際は発明を繰り返しては失敗作とされた悍ましい兵器の山の廃棄場に近い。また、疑似霊子である魂を観測可能なエネルギーとして扱い、魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。
 
+
===立地===
 
外観は、近未来的な四角錐が無数に立ち並んだり逆向きに地面に突き刺さっていたりというアヴァンギャルドな代物で、スーパーコンピューターとピラミッドの合いの子を連想させる。背景に見える砂漠や「まともな」ピラミッドからの浮き具合がなんともシュールである。<br>
 
外観は、近未来的な四角錐が無数に立ち並んだり逆向きに地面に突き刺さっていたりというアヴァンギャルドな代物で、スーパーコンピューターとピラミッドの合いの子を連想させる。背景に見える砂漠や「まともな」ピラミッドからの浮き具合がなんともシュールである。<br>
 
入る事は容易く、出ることは難しい、地下深くに広がる墓所のような学術棟。通路は折り重なり<ruby><rb>地下迷宮</rb><rt>ダンジョン</rt></ruby>の様相を呈しており、自立型の使い魔などの魔術的な防衛装置が備えられている。降りていく分には道は二つにしか分かれてないが、振り返ると三叉路になる、だまし絵のような作りになっており、外に出るものを迷わせる構造で、入るのは容易いが出る事が難しい作りになっている。魔術的なトラップも出ようとするものに多く反応する。ホームズ曰く外部からの呪いへの対策は完璧で魔術王の絵を描いても実害が無いほど。<br>
 
入る事は容易く、出ることは難しい、地下深くに広がる墓所のような学術棟。通路は折り重なり<ruby><rb>地下迷宮</rb><rt>ダンジョン</rt></ruby>の様相を呈しており、自立型の使い魔などの魔術的な防衛装置が備えられている。降りていく分には道は二つにしか分かれてないが、振り返ると三叉路になる、だまし絵のような作りになっており、外に出るものを迷わせる構造で、入るのは容易いが出る事が難しい作りになっている。魔術的なトラップも出ようとするものに多く反応する。ホームズ曰く外部からの呪いへの対策は完璧で魔術王の絵を描いても実害が無いほど。<br>
 
中心部は500メートル地下で、内部には作り物の空と、一つの街ほどもある空間が存在し、人間に必要なもの、生活に必要なものが揃っている。中心にはオベリスクの形をしたアトラス院最大の記録媒体、疑似霊子演算装置トライヘルメスが鎮座する。
 
中心部は500メートル地下で、内部には作り物の空と、一つの街ほどもある空間が存在し、人間に必要なもの、生活に必要なものが揃っている。中心にはオベリスクの形をしたアトラス院最大の記録媒体、疑似霊子演算装置トライヘルメスが鎮座する。
 
+
===規律===
魔術協会は基本的に全てそうだが、「自己の研究は自己にのみ公開する」という規律が、アトラス院では特に徹底されている。アトラス院は天才たちの集まりであり、それぞれ独立した工房で各々の研究に没頭し、何のタブーもないため非人道的な兵器を作っても咎めはないが、一つだけ条件があり、それは「ここで作られたものを、決して外に持ち出さない」というアトラス院の絶対原則。それを二千年以上、そのルールを頑なに守ってきた。<br>
+
魔術協会は基本的に全てそうだが、「自己の研究は自己にのみ公開する」という規律が、アトラス院では特に徹底されている。アトラス院は天才たちの集まりであり、それぞれ独立した工房で各々の研究に没頭し、何のタブーもないため非人道的な兵器を作っても咎めはないが、一つだけ条件があり、それは「ここで作られたものを、決して外に持ち出さない」というアトラス院の絶対原則。それを二千年以上、そのルールを頑なに守ってきた。
 +
===外部からの評価===
 
三大部門に数えられてはいるものの、外部とは没交渉である。プラハの協会とは致命的に仲が悪く、プラハの錬金術師からは「アトラスの封を解くな。世界を七度滅ぼすぞ」と言われている他、時計塔からも煙たがられている。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175" />『[[2015年の時計塔]]』では「光さえ抜け出せないという『生きた奈落』」と表現され、[[ゴルドルフ・ムジーク]]からは「人の心のない兵器屋、技術屋の集団」と評されている。流石にロードと最低限の連絡は交わしていた模様。後述する契約書は例外で、これを持つものには協力せざるを得ない。
 
三大部門に数えられてはいるものの、外部とは没交渉である。プラハの協会とは致命的に仲が悪く、プラハの錬金術師からは「アトラスの封を解くな。世界を七度滅ぼすぞ」と言われている他、時計塔からも煙たがられている。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-アトラス院」『月姫読本PlusPeriod』p.175" />『[[2015年の時計塔]]』では「光さえ抜け出せないという『生きた奈落』」と表現され、[[ゴルドルフ・ムジーク]]からは「人の心のない兵器屋、技術屋の集団」と評されている。流石にロードと最低限の連絡は交わしていた模様。後述する契約書は例外で、これを持つものには協力せざるを得ない。
 
+
===家系===
 
最も古い家系として、家伝特質を受け継ぐ「アトラスの六源」と呼ばれる家系が存在する。ムシキの発言によれば、昔は「六賢」という名称であった。クルドリス家、イシュタリオ家、エルトナム家が含まれる六家で構成される。
 
最も古い家系として、家伝特質を受け継ぐ「アトラスの六源」と呼ばれる家系が存在する。ムシキの発言によれば、昔は「六賢」という名称であった。クルドリス家、イシュタリオ家、エルトナム家が含まれる六家で構成される。
  
339

回編集

案内メニュー