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漫画版において主に片手は剣、片手は銃のスタイルであり、政府に与したその後においても、その時期的の精神状態を鑑みて間違いなくそういう理由ではない為削除など細部の追加。
: 様々な意味合いに置いて根本の部分で腐り果てており、戦闘に用いられない感覚などはほとんど切り捨てられている。そのため正義の味方でありながら悪行を良しとし、目的遂行のためには情け容赦ない殺戮を執行し、遊びも同情も挟まず、ただ処理すべきものを処理すべきように殺す。
: 様々な意味合いに置いて根本の部分で腐り果てており、戦闘に用いられない感覚などはほとんど切り捨てられている。そのため正義の味方でありながら悪行を良しとし、目的遂行のためには情け容赦ない殺戮を執行し、遊びも同情も挟まず、ただ処理すべきものを処理すべきように殺す。
: 己が反転しようが好ましくなかろうが、傭兵である以上は仕事を全うし、それ以外の全ては些事でしかないと割り切る。
: 己が反転しようが好ましくなかろうが、傭兵である以上は仕事を全うし、それ以外の全ては些事でしかないと割り切る。
: ただ根本においてはやはりというべきか、霊長の抑止力(アラヤ)の意向に沿って任務を全うし、有益と見れば共闘する意思も見せたり、方針に間違いがなければ人助けなど回りくどい戦略を許容する柔軟さもあるなど、非情ではあるが完全な悪党ではない。
;能力
;能力
: 剣を自己改造した銃を武器としている。
: 剣を自己改造した銃を武器としている。
:陰陽二振りの短剣。
:陰陽二振りの短剣。
:根底から改造し刃のついた二丁の拳銃として銃撃・斬撃に使用している他、双剣<ref group = "注">[[エミヤ]]が使用するものとは形状が異なる。</ref>に戻し柄の部分を連結させて使用することもある。
:根底から改造し刃のついた二丁の拳銃として銃撃・斬撃に使用している他、双剣<ref group = "注">[[エミヤ]]が使用するものとは形状が異なる。</ref>に戻し柄の部分を連結させて使用することもある。
:なお本人としては効率よく殺害を実行できるから愛用しているにすぎず、エミヤが重視していた作り手の心意気や担い手の誇りなどクソ食らえと言い切り、拘りなどまったく持っていない。
:なお銃に改造した理由は後述する通り本当の意味で心が腐り果て、効率性を上げるために今まで手を付けることがなかった考え方で改造したらしく、エミヤが重視していた作り手の心意気や担い手の誇りなどクソ食らえと言い切り、拘りや作り手たちへの引け目などはまったく持っていない。
:生前は剣として使用していたようだが、エージェントとして腐り果てていく過程で拳銃と融合するかのように形を変えていったことが示唆されている。
:生前は剣として使用していたようだが、エージェントとして腐り果てていく過程で愛用していた自動拳銃と融合するかのように形を変えていったことが示唆されている。
:なお、エミヤには二丁拳銃のカッコよさから「オレも使いたかったなー!」と羨ましがられている。
:なお、エミヤには二丁拳銃のカッコよさから「オレも使いたかったなー!」と羨ましがられている。
; 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
; 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
: 宝具としての詳細は[[エミヤ]]を参照。
: 宝具としての詳細は[[エミヤ]]を参照。
: コミカライズ『新宿幻霊事件』では、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の自爆攻撃から自分と雀蜂達を守るために咄嗟に展開した。<ref group = "注" >ゲーム版では盾の宝具を用いたとされているが、『熾天覆う七つの円環』であると明言はされていない。</ref>
: コミカライズ『新宿幻霊事件』では、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の宝具による自爆攻撃から自分と雀蜂達を守るために咄嗟に展開した。<ref group = "注" >ゲーム版では盾の宝具を用いたとされているが、『熾天覆う七つの円環』であると明言はされていない。</ref>
==真名:エミヤ==
==真名:エミヤ==
:悪逆の報いを受けさせることも叶わず、ただ『無辜の民を殺した』のみの存在となってしまった男は、彼らの命に殉じるように魔道に堕ちた。
:悪逆の報いを受けさせることも叶わず、ただ『無辜の民を殺した』のみの存在となってしまった男は、彼らの命に殉じるように魔道に堕ちた。
:多くの信者と共に[[藤村大河|自分の大切な人]]まで手にかけた事は無為に終わり、「無辜の人間を大量虐殺したテロリスト」として処刑される道すら彼の腕を惜しいと思った権力者によって奪われ、大勢のために邪魔者を殺し続ける「公共の正義」という抑止力と大差ない道を生前から歩み続けた果て、「新人であるなら誰でもできる簡単な任務」をいつものように引き受け、そのまま姿を消した。
:多くの信者と共に[[藤村大河|自分の大切な人]]まで手にかけた事は無為に終わり、「無辜の人間を大量虐殺したテロリスト」として処刑される道すら彼の腕を惜しいと思った権力者によって奪われ、大勢のために邪魔者を殺し続ける「公共の正義」となり生前から抑止力と大差ない道を政府からは必ず任務を達成する「生ける伝説」と評されつつも歩み続けた果てに、「新人であるなら誰でもできる簡単な任務」をいつものように引き受け、そのまま姿を消した。
**CCCコラボではその事に大きく踏み込まれており、[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|アルターエゴとして召喚された彼女]]もマイルーム会話で言及している。
**CCCコラボではその事に大きく踏み込まれており、[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|アルターエゴとして召喚された彼女]]もマイルーム会話で言及している。
*自身のことを「中身が腐っている」と語っているが、これは単なる比喩ではないらしく、'''霊基再臨や絆レベルが進むたびに彼は壊れていく'''。<br>かつての理想や思想は溶けていき、霊基再臨が進む度に姿にも亀裂を思わせる金色の刻印が入っていく。そして第四段階に到達すると彼を語る中身は全てなくなり、正真正銘無銘の英霊になったのだと自称する。
*自身のことを「中身が腐っている」と語っているが、これは単なる比喩ではないらしく、'''霊基再臨や絆レベルが進むたびに彼は壊れていく'''。<br>かつての理想や思想は溶けていき、霊基再臨が進む度に姿にも亀裂を思わせる金色の刻印が入っていく。そして第四段階に到達すると彼を語る中身は全てなくなり、正真正銘無銘の英霊になったのだと自称する。
**さらに2018年度のバレンタインイベントで追加されたお返しイベントでは'''すでに味覚を喪失している'''ことが判明し、主人公からプレゼントしたチョコを齧っても何の味もしなかった事に苦悩している。<br>そしてこの出来事を日記に書きとめている一面が明かされたが、これも昨日の記憶すら不確かであるということを意味していた。
**さらに2018年度のバレンタインイベントで追加されたお返しイベントでは'''すでに味覚を喪失している'''ことが判明し、主人公からプレゼントしたチョコを齧っても何の味もしなかった事に苦悩している。<br>そしてこの出来事を日記に書きとめている一面が明かされたが、これも霊基破綻などの影響で現在進行形で自我と人格が削れている影響で昨日の記憶すら不確かであるということを意味していた。
***一部のファンからは『劇場版 機動戦艦ナデシコ』において黒衣を纏ったテンカワ・アキトのようだと評しているが、あちらもある事件が切欠で人生を狂わされ、挙句に視覚や味覚など五感の大半を失う、という悲惨な状況に陥った。
***一部のファンからは『劇場版 機動戦艦ナデシコ』において黒衣を纏ったテンカワ・アキトのようだと評しているが、あちらもある事件が切欠で人生を狂わされ、挙句に視覚や味覚など五感の大半を失う、という悲惨な状況に陥った。
**彼のあり方はあらゆる悪の痕跡と例外を尽く消し、たとえ多くの命を踏みにじろうとも後に続く悲劇の可能性を根絶するというものだが、そのせいで自分自身がここまで壊れてしまったのは余りにも皮肉としか言いようがない。
**彼のあり方はあらゆる悪の痕跡と例外を尽く消し、たとえ多くの命を踏みにじろうとも後に続く悲劇の可能性を根絶するというものだが、そのせいで自分自身がここまで壊れてしまったのは余りにも皮肉としか言いようがない。
**なお、CCCコラボでは「無名の英雄を排斥した人々」を虚仮にしたキアラには我慢ならず立ち上がり、メルトリリスを救出すると同時にキアラにトドメを刺している。竹箒日記の解説も併せると、結局のところ根底は[[衛宮士郎|過去の自分]]と何も変わらない、正義の味方の側面を未だ胸中に残しているといえるだろう<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。
**なお、CCCコラボでは「無名の英雄を排斥した人々」を虚仮にしたキアラには我慢ならず立ち上がり、メルトリリスを救出すると同時にキアラにトドメを刺している。竹箒日記の解説も併せると、結局のところ根底は[[衛宮士郎|過去の自分]]と何も変わらない、正義の味方の側面を未だ胸中に残しているといえるだろう<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。
*CCCコラボのエネミー名「ロストマン」は、直訳すれば「迷子」という意味になる。正義の味方になろうとした男が数奇な運命の果てに、理想や記憶を見失った「迷子」の守護者とも取れる名前だが、それはそれであまりにも悲しいものである。ちなみに「ロストマン」で検索すると某バンドの同名楽曲がヒットするが、歌詞の内容がまるでエミヤ(オルタ)のようだと一部ファンの間でネタになっていた。
*CCCコラボのエネミー名「ロストマン」は、直訳すれば「迷子」という意味になる。正義の味方になろうとした男が数奇な運命の果てに、理想や記憶を見失った「迷子」の守護者とも取れる名前だが、それはそれであまりにも悲しいものである。ちなみに「ロストマン」で検索すると某バンドの同名楽曲がヒットするが、歌詞の内容がまるでエミヤ(オルタ)のようだと一部ファンの間でネタになっていた。
*主な武器として彼は二丁拳銃を扱うが、現実においての二丁拳銃は様々な欠点<ref group = "注">リロードがしにくい、利き手では無い方の手の射撃精度が低くなる、重量が嵩むなど。</ref>がある為、使用されることはほぼ無い。<br>彼の場合、リロードは投影魔術で省略可能だが、射撃精度については[[エミヤ|元になる人物]]と同様、弛まぬ努力で磨き上げたであろうことを伺わせる。<br>このようなロマン武器(最もサーヴァントで実用的でない物を武器として使うというのはそう珍しくも無いが)を選んだ理由は謎だが、[[エミヤ]]が二丁拳銃を「カッコいいに決まっている」と評した為、エミヤオルタもかつては格好良さを求めたが故に二丁拳銃に手を出した可能性はある。
*主な武器として彼は二丁拳銃を扱うが、現実においての二丁拳銃は様々な欠点<ref group = "注">リロードがしにくい、利き手では無い方の手の射撃精度が低くなる、重量が嵩むなど。</ref>がある為、使用されることはほぼ無い。<br>彼の場合、リロードは投影魔術で省略可能だが、射撃精度については[[エミヤ|元になる人物]]と同様、弛まぬ努力で磨き上げたであろうことを伺わせる。<br>このようなロマン武器(最もサーヴァントで実用的でない物を武器として使うというのはそう珍しくも無いが)を選んだ理由は謎であるが。
**ちなみに、EXアタックで使う両刃の薙刀形態も自分に刃が刺さってしまう危険性を持つ為、あまり合理的とは言えない構造である。
**ちなみに、EXアタックで使う両刃の薙刀形態も自分に刃が刺さってしまう危険性を持つ為、あまり合理的とは言えない構造である。これも大砲やベッドを携行武器にするような英霊もいる中で今更ではあるが.....。
*ベースになっている拳銃に関しては特に言及がないためはっきりしていないが、グリップの短さに対して長く重厚なバレルという特徴からして、アウターバレルを装着し延長したIMI(現IWI)社製の「デザートイーグル.50AE」ではないかと思われる。
*ベースになっている拳銃に関しては特に言及がないためはっきりしていないが、グリップの短さに対して長く重厚なバレルという特徴からして、アウターバレルを装着し延長したIMI(現IWI)社製の「デザートイーグル.50AE」ではないかと思われる。
*クランチ用のワイヤーを錬成でき、魔力による伸長も可能だが最大でも5kmが限度であり、コレが投影品であるかは不明。
*クランチ用のワイヤーを錬成でき、魔力による伸長も可能だが最大でも5kmが限度であり、コレが投影品であるかは不明だが本人の錬金術や他の術の適正が皆無な事を鑑みるにほぼ間違いなく投影と思われる。
**『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では魔神柱の襲撃により奈落に落ちたメルトリリスを救助するために使用したが、引き上げ役であるエミヤ・オルタが途中で放棄したために[[主人公 (Grand Order)]]と護衛役の[[鈴鹿御前]](と助っ人として来た[[トリスタン]])はしばらく脱出できなかった。
**『深海電脳楽土 SE.RA.PH』では魔神柱の襲撃により奈落に落ちたメルトリリスを救助するために使用したが、引き上げ役であるエミヤ・オルタが途中で放棄したために[[主人公 (Grand Order)]]と護衛役の[[鈴鹿御前]](と助っ人として来た[[トリスタン]])はしばらく脱出できなかった。
**しかし最終盤ではヴァージンレイザー・パラディオンでビーストⅢ/Rに特攻したメルトリリスを引き上げるために使用して怨敵に一杯食わせることに成功した。<br>バレンタインのお返しイベントで主人公にプレゼントした「セーブ・ワイヤー」はこれらの場面で使われたものと同型と思われる。
**しかし最終盤ではヴァージンレイザー・パラディオンでビーストⅢ/Rに特攻したメルトリリスを引き上げるために使用して怨敵に一杯食わせることに成功した。<br>バレンタインのお返しイベントで主人公にプレゼントした「セーブ・ワイヤー」はこれらの場面で使われたものと同型と思われる。
:エミヤが悪堕ちしたらそれはエミヤとは言えないのでシナリオライター陣からは提案されることはなかったが、武内氏に'''「エミヤにもオルタを実装したい」と無茶ぶりを言われて'''特例として「こういうケースならありえるかな」と設定を煮詰めていった結果エミヤ・オルタが出来上がり、その後の反響から「ここに遊びが必要だった」と気づかされたらしい。<ref group = "出">『週刊ファミ通 2019年8月22・29日合併号』 p124</ref>
:エミヤが悪堕ちしたらそれはエミヤとは言えないのでシナリオライター陣からは提案されることはなかったが、武内氏に'''「エミヤにもオルタを実装したい」と無茶ぶりを言われて'''特例として「こういうケースならありえるかな」と設定を煮詰めていった結果エミヤ・オルタが出来上がり、その後の反響から「ここに遊びが必要だった」と気づかされたらしい。<ref group = "出">『週刊ファミ通 2019年8月22・29日合併号』 p124</ref>
::それと関連性があるかは不明だが、後に実装された[[千子村正]]は彼について「商業主義に走りすぎたのか」と地味にメタ自虐っぽいツッコミを入れている。
::それと関連性があるかは不明だが、後に実装された[[千子村正]]は彼について「商業主義に走りすぎたのか」と地味にメタ自虐っぽいツッコミを入れている。
::その「こういうケース」については長らく明言されていなかったが、『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版にて'''「キアラを殺しに行く過程で正気のまま立ちふさがった藤ねえが引き金を引こうとしたのを反射的に排除してしまった挙句キアラは勝手に自殺したためそれが無駄に終わった」'''という救いようのない背景が明言された。さらにその後'''「当然テロリストとして死刑になるはずのところを能力を見込まれて死んだことにされて闇のエージェントとして雇用され、大勢にとっての邪魔者を始末する仕事を続けた」'''という'''抑止力の走狗と大差ない'''道を生前から歩まされ、自分の正義を見失っていったようである。
::その「こういうケース」については長らく明言されていなかったが、『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版にて'''「キアラを殺しに行く過程で正気のまま立ちふさがった藤ねえが引き金を引こうとしたのを反射的に排除してしまった挙句キアラは勝手に自殺したためそれが無駄に終わった」'''という救いようのない背景が明言された。さらにその後'''「当然テロリストとして死刑になるはずのところを能力を見込まれて死んだことにされて闇のエージェントとして雇用され、大勢にとっての邪魔者を始末する仕事を続けた」'''という'''抑止力の走狗と大差ない'''道を生前から歩まされ、自分の正義を忘却していったようである。<ref group="注">作中において実際その後与えられた任務を忠実にこなす虚無と忘却の日々を繰り返すうちに、重ねた罪、守りたかった物、なりたかった正義すらも忘れていったと述べられている。</ref>
== 脚注 ==
== 脚注 ==