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| <!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 --> | | <!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 --> |
| *現状ランサークラスのみで登場しているが、バーサーカークラスの適性も持ち合わせている。そちらで召喚された場合は理性を得る前の神が生み出した兵器としての側面が強く出るらしい。戦闘能力は間違いなく最高峰だが、当然燃費はよろしくないどころかまともな維持ができるマスターなんぞまずいないと予想される。 | | *現状ランサークラスのみで登場しているが、バーサーカークラスの適性も持ち合わせている。そちらで召喚された場合は理性を得る前の神が生み出した兵器としての側面が強く出るらしい。戦闘能力は間違いなく最高峰だが、当然燃費はよろしくないどころかまともな維持ができるマスターなんぞまずいないと予想される。 |
− | *『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。 | + | *『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。 |
| **しかし『Fate/strange Fake』で描かれた二人は互いに対する痛烈な皮肉ともとれる発言でも軽口のように言い合える関係だったため、上記の発言も二人にとっては他愛のないものだったと取ることもできる。あるいは単純にギルガメッシュが以前のサーヴァントをエルキドゥだと知らないだけ、または以前のサーヴァントが何も言わず去って行ったのは(エルキドゥにとって)信頼できるギルガメッシュに後を託したから、という考え方も出来なくはない。無論、単に作者による違いが出ただけという可能性もあるが。 | | **しかし『Fate/strange Fake』で描かれた二人は互いに対する痛烈な皮肉ともとれる発言でも軽口のように言い合える関係だったため、上記の発言も二人にとっては他愛のないものだったと取ることもできる。あるいは単純にギルガメッシュが以前のサーヴァントをエルキドゥだと知らないだけ、または以前のサーヴァントが何も言わず去って行ったのは(エルキドゥにとって)信頼できるギルガメッシュに後を託したから、という考え方も出来なくはない。無論、単に作者による違いが出ただけという可能性もあるが。 |
| **裏側で目覚めた主人公の令呪が3画残っていたということは、表のバーサーカーは令呪を1画も使わずに5回戦を突破したということになり、相当の強さと格があるサーヴァントだと考えられる。 | | **裏側で目覚めた主人公の令呪が3画残っていたということは、表のバーサーカーは令呪を1画も使わずに5回戦を突破したということになり、相当の強さと格があるサーヴァントだと考えられる。 |
| + | ***後の『Grand Order』ではEXTRAの主人公こと[[岸波白野〔ムーンキャンサー〕|岸波白野 (女性)]]が「[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|英雄王じゃないギルガメッシュ]]について話していたバーサーカー」の存在を明かしており、これもエルキドゥではないかと予想される。<br>なお、エルキドゥはギルガメッシュが賢王になる前に死んでしまった訳だが、上記の内容が聖杯の知識由来であれば筋は通る。 |
| *『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が確定されていなかった。 | | *『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が確定されていなかった。 |
| **『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。 | | **『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。 |
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| ;星5最不遇サーヴァント | | ;星5最不遇サーヴァント |
− | :エルキドゥは『Grand Order』サービス開始前から実装予定が告知され、七章サブタイトルが彼の異名である「天の鎖」だったことなどから非常に活躍を期待されたサーヴァントであった。しかし'''蓋を開ければシナリオ的にも性能的にもあまり扱いがよろしくなかった'''ため、プレイヤーから激しい非難に晒され「'''FGO星5最不遇'''」とも囁かれた。主に「キャラクターの掘り下げが皆無」「設定とゲーム性能が噛み合わない」「そもそも運用に難のあるゲーム性能」という三点が槍玉に挙げられ、実装時からの道のりは非常に難しいものだった。 | + | :エルキドゥは『Grand Order』サービス開始前から実装予定が告知され、七章サブタイトルが彼の異名である「天の鎖」だったことなどから非常に活躍を期待されたサーヴァントであった。しかし'''蓋を開ければシナリオ的にも性能的にもあまり扱いがよろしくなかった'''ため、プレイヤーから激しい非難に晒され「'''FGO星5最不遇'''」とも囁かれた。主に「キャラクターの掘り下げが皆無」「設定とゲーム性能が噛み合わない」「そもそも運用に難のあるゲーム性能」という三点が槍玉に挙げられ、実装時からの道のりは非常に難しいものだった。 |
| :*まずメインキャラクターを務めるとばかり思われていた七章に出演したのは'''[[キングゥ|姿形が同じだけの別キャラ]]'''。当人は既に死んでおり、挙句'''回想での出番すら皆無'''。このためプレイヤーがエルキドゥ本人と接触するには、基本的に希少な確率を潜り抜けてガチャで引き当てるしかなかった。このため本作ではエルキドゥというキャラクターのバックグラウンドに触れる機会が殆どなく、更にFGO以外で彼が本格的に登場しているのがキャラ崩壊上等のお祭り作品と未完結作品しかないため非常にキャラクター像を掴み辛かった。 | | :*まずメインキャラクターを務めるとばかり思われていた七章に出演したのは'''[[キングゥ|姿形が同じだけの別キャラ]]'''。当人は既に死んでおり、挙句'''回想での出番すら皆無'''。このためプレイヤーがエルキドゥ本人と接触するには、基本的に希少な確率を潜り抜けてガチャで引き当てるしかなかった。このため本作ではエルキドゥというキャラクターのバックグラウンドに触れる機会が殆どなく、更にFGO以外で彼が本格的に登場しているのがキャラ崩壊上等のお祭り作品と未完結作品しかないため非常にキャラクター像を掴み辛かった。 |
| :**数少ない出番も人気キャラクターであるイシュタルへの対応など過激な側面の強調やキングゥのフォローなどで終わってしまい、エルキドゥ本人の掘り下げはほぼまともに行われていない。これはエルキドゥの出身作品である「strage Fake」が完結していない(=向こうで書くかもしれないネタをFGOで出せない)のも一因と思われる。 | | :**数少ない出番も人気キャラクターであるイシュタルへの対応など過激な側面の強調やキングゥのフォローなどで終わってしまい、エルキドゥ本人の掘り下げはほぼまともに行われていない。これはエルキドゥの出身作品である「strage Fake」が完結していない(=向こうで書くかもしれないネタをFGOで出せない)のも一因と思われる。 |
− | :**アニメ版の第七特異点五話でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうようにみえたことについて「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」というコメントが多数寄せられた。しかし、「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要がある。七章のギルガメッシュはFakeとは違いサーヴァントではなく生前の生身(これについては6巻で詳しく語られている)であり、またエルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いによる周囲への被害を懸念し、他人に迷惑がかからないよう戦場を砂漠に移す理性がある(そのことをギルガメッシュに揶揄されている)。 | + | :**アニメ版の第七特異点五話でもギルガメッシュと相対した際にエルキドゥの肉体の記憶がフラッシュバックして狙いを外してしまうようにみえたことについて「本物(エルキドゥ)だったら当ててた」というコメントが多数寄せられた。しかし、「人と歩む」と自身を定義しているエルキドゥをして「本当に当てさせる」のであれば、エルキドゥを理性を持たない泥人形状態にまで戻す必要がある。七章のギルガメッシュはFakeとは違いサーヴァントではなく生前の生身(これについては6巻で詳しく語られている)であり、またエルキドゥにはFakeでのギルガメッシュの撃ち合いによる周囲への被害を懸念し、他人に迷惑がかからないよう戦場を砂漠に移す理性がある(そのことをギルガメッシュに揶揄されている)。 |
| :*2019年に'''エルキドゥとして'''メガハウスから発売が予告されていたスケールフィギュアが、アニメ放送後にキングゥに改名されたこともユーザーから物議を醸した。また、2臨しかないキングゥと称し、エルキドゥ3臨モチーフのグッズを出したのも波紋を広げた。 | | :*2019年に'''エルキドゥとして'''メガハウスから発売が予告されていたスケールフィギュアが、アニメ放送後にキングゥに改名されたこともユーザーから物議を醸した。また、2臨しかないキングゥと称し、エルキドゥ3臨モチーフのグッズを出したのも波紋を広げた。 |
− | :*エルキドゥはギルガメッシュと同格の英霊であり、サーヴァント屈指の単純火力を誇る彼と互角の真っ向の火力勝負ができると明示されているサーヴァントでもある。このため、FGOでも'''攻撃性能とNP効率に優れたサーヴァントとして実装されることが当初は期待されていた'''のだが、蓋を開けてみればエルキドゥのステータスでの攻撃力は低く何故か物凄く耐久寄り。原作ではギルガメッシュが真似るほど連射性に優れている言及がある上に、当然持っていると思われた動物会話=NP50チャージスキルを持っておらず、NP効率も良いとは言えなかった。更に「エルキドゥ自身の判断で場に合わせてステータスを自在に振り直す」設定のはずの『変容』スキルが、何故かランダム要素を含んだ効果として実装されてしまうなど、事前の期待値が高かった分「'''設定無視'''」との不満の声が多く上がった。 | + | :*エルキドゥはギルガメッシュと同格の英霊であり、サーヴァント屈指の単純火力を誇る彼と互角の真っ向の火力勝負ができると明示されているサーヴァントでもある。このため、FGOでも'''攻撃性能とNP効率に優れたサーヴァントとして実装されることが当初は期待されていた'''のだが、蓋を開けてみればエルキドゥのステータスでの攻撃力は低く何故か物凄く耐久寄り。原作ではギルガメッシュが真似るほど連射性に優れている言及がある上に、当然持っていると思われた動物会話=NPチャージスキルを持っておらず、NP効率も良いとは言えなかった。更に「エルキドゥ自身の判断で場に合わせてステータスを自在に振り直す」設定のはずの『変容』スキルが、何故かランダム要素を含んだ効果として実装されてしまうなど、事前の期待値が高かった分「'''設定無視'''」との不満の声が多く上がった。 |
| :**設定と効果が噛み合っていないスキルというのはそれまでに実装されたサーヴァントでも少なからず散見されたものではあったが、エルキドゥの場合は後述する「性能自体の難」と相まって話題に上がることが多かった。 | | :**設定と効果が噛み合っていないスキルというのはそれまでに実装されたサーヴァントでも少なからず散見されたものではあったが、エルキドゥの場合は後述する「性能自体の難」と相まって話題に上がることが多かった。 |
| :*肝心のゲーム性能についてだが、前述した通りステータス自体は耐久に大きく寄っており攻撃力は大分低め。しかしながら'''耐久に優れたサーヴァントなのか、といえば「違う」と言わざるを得ない'''。 | | :*肝心のゲーム性能についてだが、前述した通りステータス自体は耐久に大きく寄っており攻撃力は大分低め。しかしながら'''耐久に優れたサーヴァントなのか、といえば「違う」と言わざるを得ない'''。 |
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| :*それからFGOのサービスも年を重ねて環境も変化し、エルキドゥ自身にも数回の強化が施されて性能面は大分まともになっている。アーツカードの性能が高いため、'''Aカードにスター集中のコマンドコードを刻印しクリティカルでNPを回収する'''ことが用の要になる。元々効果量の高い回復を持っていた上、『気配察知』に「回避」付与効果が追加されある程度の耐久戦が可能になったという点も大きいが、何より大きいのは宝具『人よ、神を繋ぎ止めよう』が大幅に強化されたという点。「宝具だけの一発屋」という評価に開き直ったのか「宝具の素の威力を大きく増強」「宝具に付随して付与されていた「防御力ダウン」効果を更に強化」「高体力、高攻撃力の強敵が多い「人類の脅威」属性に対する特効効果の獲得」と、'''何がなんでも一発で仕留め切る'''と言わんばかりの'''強敵・高難易度向けの決戦兵器'''としての地位を確立した。 | | :*それからFGOのサービスも年を重ねて環境も変化し、エルキドゥ自身にも数回の強化が施されて性能面は大分まともになっている。アーツカードの性能が高いため、'''Aカードにスター集中のコマンドコードを刻印しクリティカルでNPを回収する'''ことが用の要になる。元々効果量の高い回復を持っていた上、『気配察知』に「回避」付与効果が追加されある程度の耐久戦が可能になったという点も大きいが、何より大きいのは宝具『人よ、神を繋ぎ止めよう』が大幅に強化されたという点。「宝具だけの一発屋」という評価に開き直ったのか「宝具の素の威力を大きく増強」「宝具に付随して付与されていた「防御力ダウン」効果を更に強化」「高体力、高攻撃力の強敵が多い「人類の脅威」属性に対する特効効果の獲得」と、'''何がなんでも一発で仕留め切る'''と言わんばかりの'''強敵・高難易度向けの決戦兵器'''としての地位を確立した。 |
| :*また第2部では宝具のスタン付与対象である神性特性持ちのボスキャラが多く登場したことや、2022年の終わりには強化によってNPを最大50%チャージできるようになったことも相まって、現在では実装当時の評価とはかけ離れた活躍を見せている。 | | :*また第2部では宝具のスタン付与対象である神性特性持ちのボスキャラが多く登場したことや、2022年の終わりには強化によってNPを最大50%チャージできるようになったことも相まって、現在では実装当時の評価とはかけ離れた活躍を見せている。 |
− | :*ただ、時がたってもFGOでも屈指の'''出番の少なさ'''という問題は解消されておらず、ストーリーでの出番を待ち続けるしかない状況となっている。
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| ==脚注== | | ==脚注== |